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"DENON DCD-F101 STEREO CD PLAYER" の修理(ベルト交換)
しばらく使用していなかった CD プレーヤーでしたが、MD レコーダーによる同期録音をしようとプレイーヤーの電源を久しぶりに ON しました。ところがトレーが全く動かずに CD をセットすることができなくなっていました。
メモ書きとなりますが、その修理の様子を記しておきます。
DENON DCD-F101 STEREO CD PLAYER
■ CD プレーヤー「DCD-F101」: https://av.watch.impress.co.jp/docs/20020626/denon.htm
2002年7月上旬販売 標準価格: 25,000円(税別)
96kHz / 24bit DA コンバータや、8倍オーバーサンプリングデジタルフィルターを搭載する CD プレイヤー。光デジタル出力端子を2系統装備し、CD-R / RW の再生にも対応する。
DRA-F101 や DMD-F101 と組み合わせることで、シンクロ録音やタイマー再生が可能。
【主な仕様】
周波数特性:2Hz~20kHz
SN比:102dB
ダイナミックレンジ:95dB
出力端子:LINE×1、光デジタル×2
消費電力:9.0W
外形寸法:250×250×82mm(幅×奥行き×高さ)
質量:2.6kg
分解、内部目視確認
トレーが出てこなくなっていましたが、電源投入直後、イジェクトボタン ON 直後にモーター駆動音がしていたので、おそらくベルト切れと予想されます。
まずは、マニュアルに従って分解していきます。
上図にあるように①~④のネジを外すことによって簡単に内部にアクセスすることができます。ただし実際には、"Loader Panel" は外すことなくFFC を引き抜いて "Front Panel" を取り外しています。
CD トレーの取り外し
CD トレーの裏側に出ているギアを手で回して CD トレーを少し引き出し、後は手動で CD トレーを全て引き出します。
CD トレーの表面後方にある爪が2か所ありますので、それを押して(操作することにより)CD トレーを取り出すことができます。
実際に取り出してみるとゴムベルトが溶融しており、プーリーから完全に外れ落ちていました。
ゴムベルト交換
ゴムベルトの仕様が分からなかったので、プーリー間を実測して適当なゴムベルトを購入してきました。
① φ30 x 0.95T
② φ30 x 1.2T
③ φ35 x 0.95T
④ φ35 x 1.2T
以上の4本の内、② φ30 x 1.2T のゴムベルトを取り付けました。
実際に取り付けた様子です。
この状態で、CD トレーを装着して、次に "Front Panel" の FFC を接続して通電して動作確認しておきます。
うまく動作するようでしたので、"Front Panel"、"Top Cover" をねじ止めして組み立て、更に動作確認。
全ての動作を確認したわけではありませんが、CD を実際にセットして(アンプと接続して)音楽再生することを確認することができました。