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HOMEStudy RoomBooks 2014

書斎 - Books 2014

最近読んだ小説の数々を平積みになった本の中から、順不同にピックアップしていきます。それと感想をちょっぴり。
※ 簡単な感想を併記していますが、やっぱり表現が難しい。自分でも駄文だとは思いますが、仕方ないですよね。それにしても、ついさっき読み終わったばかりの本だというのに、内容の大半がはっきりと思い出せない・・・。どうしたものか・・・。
※ 一部ネタばれしていますので、未読の方は、ご注意ください。
※ 画像は全て所蔵する現物をスキャンして得ています(帯があるものはそのまま)。従いまして、このイメージの2次使用を禁止いたします。

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2014.12

shana_xvi「灼眼のシャナ XVI」

ついに姿を現した「祭礼の蛇」坂井悠二。その大命を果たすべく、動き出す・・・。そこでまず彼が向かった先は・・・、という内容でした。"銀"の正体も明かされ、そのときマージョリーは。
まだまだ謎の多い展開です。坂井悠二がどうなったかも今一分かりかねています。そして何よりも、「紅世の王」のうちの「神」という存在の定義についても。「天壌の劫火」アラストールがその一人だということは明らかにされていますが、その力についてもよく分かっていません。そこのところが今後の展開のキーになりそうなのですが。ちょっともどかしさを感じます。

shana_xv「灼眼のシャナ XV」

今巻は、約100年前のハワイが舞台となります。まだ封絶が一般に行われていない時代になります。
ハワイにあった「外界宿」が壊滅し、その事後処理に来た2人のフレイムヘイズ。2人が遭遇する紅世の徒と新たなフレイムヘイズ。彼ら「革正団」の真の目的とは。
少しばかり変わった話でした。「革正団」の目的が変わっていることと、紅世の徒とフレイムヘイズが共闘を組むというのが違和感を覚えるのと、そのフレイムヘイズが本来の使命を見失っていることがこれまでとはニュアンスが異なっているように感じました。
それにハリエットが目指すものには、今一共感することができず、ちょっと消化不良気味でした・・・。

coppelion_22"COPPELION 22" - 「コッペリオン 第22巻」

「コッペリオン」最新巻です。
相変わらず戦闘に次ぐ戦闘シーンが続きます。その間にも、謎は少しずつ明らかになっていき、とストーリー構成もさすが、と思わせられます。ただ、アクションシーンの連続で、ややもすると飽きさせるようなこともあるやもも知れませんが。
続けて複数巻を読めればいいのですが、1巻のみを間を空けて読むと最後まで引っ張ってこられた読者は(私は)、前巻までのストーリーを忘れているために、ちょっと困ったことになってしまいます(いつものことですが(汗))。でもまぁ、そんなことも忘れさせてくれるぐらいのジェットコースター展開ですので、楽しく一気に読むことができました。次巻も楽しみです。

※ 紛れもなく初版本(第1刷発行)なのですが、珍しく「帯」がありませんねぇ。どうしてだろ。何か意味でもあるのかな。

shana_xiv「灼眼のシャナ XIV」

少し間が開きましたが、第14巻です。
クリスマス・イブを決戦の日に選んだシャナと一美。悠二にそれぞれ手紙を書き、どちらかを選ぶようにと伝えます。その当日、「仮装舞踏会」は、捜索猟兵と巡回士を悠二に差し向けます。辛うじてその罠を回避する悠二。ところが、そこには"懐刃"サブラクの計略が。
シャナ、マージョリー・ドー、ヴィルヘルミナの3人のフレイムヘイズと悠二との活躍・連携により、"懐刃"サブラクをようやく斃した直後、ついに悠二は・・・。
今回も派手に街を破壊しつくします。人的被害はありませんでしたが(存在を奪われた人間はいませんでしたが)封絶の中とはいえ、街は壊滅状態に。
それにしても悠二はたくましくなりましたね。封絶も張ることができるようになりましたし、炎弾も撃てるようになりました。ただ、体内の「零時迷子」の謎はそのままです。次巻からいよいよ「仮装舞踏会」の目的がはっきりしそうです。"銀"の正体も。そして、"祭礼の蛇"とは。

sword_art_online_alternative_1swordart_online_alternative_llennswordart_online_alternative_1b「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン I -スクワッド・ジャム-」

面白かったー。
時雨沢恵一作品をまともに読むのは初めてで、その優しい文体に戸惑いもありましたが、ヒロイン、レンの性格にその文体がとても似合っていて、とても楽しむことができました。
内容は、(誰かが言っていましたが)「良くも悪くもゲーム」というものでした。ほぼ全編がスクワッド・ジャムでの攻防に費やされていますが、レンの心情が一人称で語られ、くすっと笑える場面が多く一気に読んでしまいました。途中、何かヤバイっと思われる(リアルでの殺人?)場面もありましたが、結局はそれも楽しい伏線であったことが分かって、ホッとしました。
"to be continued..."とありましたので、第2巻が楽しみです。登場人物のリアルでの情報が更に明らかになるのでしょうか。また、色々と伏線がありました(と思えます)ので、それがどのように生かされるのか、それも楽しみです。
あ、それから作者もタイトルが長い、という自覚はあったようですね(笑)。

※ 電撃文庫でのオルタナティブとしての作品はこれが初めてですが、他文庫では、「はがない ゆにばーす」のようなアンソロジー作品はあったような記憶が・・・。

attack_on_titan_15"attack on titan 15" - 「進撃の巨人 第15巻」

このシリーズも第15巻になりました。世間では(?)色々とこの「進撃の巨人」でかまびすしく(表現、これで合ってます?)なっているようです。毎月のように関連図書が発売され、本編のコミックがどれか分からなくなってきています(ひょっとして私だけなのかもしれませんが)。
さて、相変わらず画は今一で動きのある表現が分かりづらいですが、それなりに迫力がある画だとも思っています。ストーリーはさすがと思います。「進撃の巨人」の世界観をよく表しているかと。
人間関係、特に王制を構成する皇帝以下、貴族階級、憲兵隊の腐敗などに対し、ついに革命を起こすに至る過程がスピーディに描かれます。そして、いよいよ「巨人」の秘密が明らかになろうと・・・。相変わらず暴力的な描写が多いのですけれど(笑)。
うーん、次の展開が楽しみです。

swordart_online_progressive_3「ソードアート・オンライン プログレッシブ 003 泡影のバルカローレ」

タイトルが、な、長い。まるでどこかのドラマの副題みたいな・・・(笑)。
このシリーズもやっと第3巻です。アインクラッド100層のうち、第4層の攻略が描かれます。このペースでいくとSAOがクリアされるのはいつのことになることやら。いや、いいんですけどね。おもしろければ。
さて、今回もキリトとアスナのコンビで攻略していきます。そしてお馴染みのメンバーの声もちらほら。そして第3層で一旦別れたキズメルとも再会し、ともにクエストをクリアしていきます。
でも、やっぱり前巻の内容はうろ覚えなのです。ダークエルフ?、フォーレンエルフ?、フォレストエルフ?って誰? どんな関係だったっけ・・・。という具合に(汗)。でもまぁ、ストーリーは単純で、一直線でしたので楽しく一気に読むことができました。次回も楽しみに待つことができそうです。

shana_xiii「灼眼のシャナ XIII」

"彩飄"フィレスが、ヴィルヘルミナを裏切ってまでヨーハンを取り戻そうとしたとき、悠二の中から"銀"の腕が・・・。そして、"頂の座"ヘカテーの襲撃。その死闘の最中、ついにヨーハンが顕現するが。
で、物語はいきなりその出来事のあった2ヵ月後から始まり、過去を振り返るように、「その時」のことが描かれます。
また突然帰国した貫太郎から悠二に「驚くべきこと」が告げられます。そして、学園祭後の日常の風景の中で、成長していく悠二とその仲間・友人達の姿が。
何気ない所作、態度の描写から各登場人物の心情の変化が細やかに描かれています。その表現がとても自然で、感情移入、というよりそのまま納得させられるような感じですね。それから、次への展開のための伏線も忘れてはいません。次巻が楽しみです。

claymore_27"CLAYMORE 27" - 「クレイモア 第27巻」

ついに完結!!
この巻の大半が、クレアが召喚した(?)「微笑のテレサ」とプリシラとの死闘の描写に費やされます。実際には、戦闘中の心中でのクレアとテレサの邂逅・再会と対話、テレサとクレアとの仲間の対話、そしてついにプリシラとの決着は・・・。
つい最近、第1巻から読み直したところですが、決着がついた時点で、組織は壊滅、深遠の者は全滅、そして男の覚醒者も全滅、元上位ナンバーの戦士の覚醒者も全滅、という状況であり、妖魔もこれ以上増えることもありません。
大陸からの干渉をはねのければ、戦士たちも妖力開放することもなく、覚醒することもなくなります。めでたし、めでたし。
それから、最後にクレアとラキが向かう先は・・・。
うーん、さすがですね。編集からの圧力から最終話を迎えたのではなく、作者の思うとおりの完結であったように思えます。
手持ちで抜けている巻を揃えて、再読したくなってきました(笑)。

shana_xii「灼眼のシャナ XII」

まさしく前巻からの続き。
「約束の二人」の片割れ、"彩飄"フィレスがヨーハンを開放すべく"ミステス"坂井悠二の中にある宝具「零時迷子」を取り戻そうとします。学園祭の最中、悠二を破壊しようとしてまで。思わず封絶を張る悠二。その封絶の色彩を見て、我を忘れ復讐に突っ走るマージョリー・ドー。悠二を助けようとするシャナとマージョリー・ドーを阻止しようとするヴィルヘルミナ。
何とか戦闘を収束させた後、「零時迷子」の危険性に改めて気付く一同に対し、密かに忍び寄る者がいて、実はそれは・・・。といった何か前巻と似たような状況を醸し出しつつ、これから、というところで次巻へ続く。うーん、うまい! やっぱり、次巻に期待してしまうのでした。
それにしても、ヴィルヘルミナは損な役回りですね。しかも外面はそっけなく無表情のはずが、内面(情感)が外部にダダ漏れなのがまた。ヴィルヘルミナには幸せになって欲しい・・・。

shana_xi「灼眼のシャナ XI」

外伝が2巻間に続きましたが、この巻より本編の再開です。
悠二らの通う高校の学園祭が舞台になります。その準備段階から日常の風景が続き、一方、非日常の気配が近づきつつあり、という展開が描かれます。その間にもシャナと悠二との特訓において、ヴィルヘルミナとアラストールを加えた面前で意外な事実が出現することになります。
また、ヴィルヘルミナが懸念しているような「闘争の渦」が出来しそうな予感が・・・。
色々な伏線が錯綜し、事態が急展開の様相を見せつつ次巻へと続くという、作者のあざとい策略をひしひしと感じながらも、やっぱり、次巻の展開が楽しみなのでした(爆)。

shana_zero「灼眼のシャナ 0 [zero]」

ちょっと眉毛が吊り上がった悠二と出会う前のシャナが表紙となっています。
特別編2編と外伝を加えた計3編が収録されています。外伝は、天道宮を出て、悠二と出会う直前のエピソードが描かれています。
特別編は2編ともコメディですが、読んでみるとこの著者はどうもコメディは苦手なのか、あまり面白くありませんでした。人物設定はうまくストーリーにはまっていて楽しいのですが、どうも笑うツボがいまいち分かりにくくて・・・。とにかく(私としては)面白い、というよりも「おふざけ」のレベルではないかと感じました。不快に感じるほどではありませんでしたが。
外伝の「オーバーチュア」は、これまでと同じカラーで、一気に読み進めることができました。やはりこの著者はこのスタイルの方が似合っているような気がします。
ところで、本の刊行順からみると、この「0」は、「灼眼のシャナ IX」の後らしいです。まぁ、「灼眼のシャナ X」がこれまでのストーリーから離れての過去の話でしたので、別にたいした問題ではなかったといえばなかったような・・・。

shana_xshakugan_no_shana_10_pumph「灼眼のシャナ X」

この第10巻は趣が変わり、第5巻のシャナ誕生に至るまでの物語となっています。
すなわち、もうひとりの「炎髪灼眼の討ち手」マティルダ・サントメールの物語となります。そこには友人として傍らに「万条の仕手」ヴィルヘルミナ・カルメルがいて、ともに「紅世の徒」と死闘を繰り広げています。そして、その戦いの果てには。
全編、「とむらいの鐘」とフレイムヘイズ軍団の大戦の描写となっており、それが、第5巻にある「天道宮」でのシャナの誕生秘話に続く物語となっています。
初代の「炎髪灼眼の討ち手」は、物理的な武器を持たず、それこそ「紅蓮の炎」を自在に操り、大剣、盾、騎乗する馬も、そして紅蓮の軍隊「騎士団」までも出現させることができたのですが、それに比べるとシャナはまだまだですね。まぁ、今でも悠二とともに訓練しているぐらいですから。それでも、「虹の翼」メリヒムを打ち負かすくらいの強さのはずなんですが。

shana_ix「灼眼のシャナ IX」

ヴィルヘルミナが、宣言したとおりにフレイムヘイズの使命として悠二を破壊しようとします。それを阻止しようとするシャナ。
また今巻では、悠二の父親、貫太郎が海外より一時帰国してきます。色々と変わった父親ですが。
最後にはテーマパークでのシャナとヴィルヘルミナとの死闘が。そして、ヴィルヘルミナが悠二の破壊に拘る理由が明らかになります。
色々とありましたが、「零時迷子」の秘密もなんだか錯綜するばかりで。「仮装舞踏会」も色々と画策しているようで。なんだか、謎ばかりが増えてきていますが、何とかストーリーにはついていけてるかなと(笑)。次巻が楽しみです。

shana_viii「灼眼のシャナ VIII」

あっという間に第8巻。
物語はカムシンの見送りの場面から始まります。封絶の外で行われた戦闘のため、街は至るところが破壊され、翌日よりその復旧に追われます。一方、悠二たちは祭りの後の期末試験に突入するため、緒方提案による「勉強会」をすることになります。その勉強会が佐藤邸で行うことになり、そこでマージョリーと出会い・・・!
何とか期末試験も乗り越え、終業式も終わり、一行は打ち上げ(?)として花火大会を催す。
とまぁ、戦闘場面は、「仮装舞踏会」千変シュドナイの「外界宿」への襲撃のみであり、悠二たちの日常が淡々と描かれています。もちろん、その人間模様は細やかに描写されていますが。この巻は、前巻のその後と次巻との繋ぎのような様相を呈しています。
まぁ、エピローグ直前にあの方、ヴィルヘルミナが登場してきましたので(?)次巻以降が楽しみではあるのですが。

2014.11

shana_vii「灼眼のシャナ VII」

ストーリーは第6巻からの続きです。
一応、この巻で事態の終結はみられますが、まだまだ戦いは続きそうです。
調律師のカムシンは、そのとんでもない戦闘力を見せながら、一旦は退場するようです。調律の仕事が終われば、次の現場へ(笑)らしいです。
さて、この巻でようやく(?)吉田一美は悠二に告白することが。
やっぱりシリーズものとして定着(?)してしまうと、各個人の心情の描き方が細やかになるというか、そのような気がします。第1巻は、それこそストーリーが一気に進む、という感じでしたが。
で、ここまで読んできてですが、(今更ながらですが)シャナの世界観にも違和感なく馴染むことができるようになってきました(ように感じます)。アニメを見ていた頃は、何を言っているのかよく分からず馴染むことができませんでしたが、視覚情報の違い(アニメと文字)によってなのか、特異な語句・名前などもさほど苦労するなく読み進めることができました。覚えがよくないのは相変わらずなんですが。
退屈せずにこれからも読んでいけそうです。次巻からの展開が楽しみです。

shana_vi「灼眼のシャナ VI」

このシリーズも第6巻を迎えました。
今巻では戦闘シーンはありません。吉田一美の心情に大きくページを割いています。
そして新たに登場したフレイムヘイズ、調律師のカムシン。最古のフレイムヘイズの一人と呼ばれているらしく、戦闘力も馬鹿にできないものらしい。でも風貌は・・・。
一美の協力で調律を行うカムシン。ところが、その調律に思わぬ事態が、そして次巻へ続く・・・。そしてまた一美が悠二の真実の姿(トーチ)を視てしまい。
シリーズとして続けていけるゆえの細やかな描写、背景説明ですね。シャナとその回りの人々の心情が丁寧に描かれているように感じました。
また、このような巻があるからこぞ、登場人物たちに親近感を覚えるようになるのかな、とか思ったりしました。
次巻が楽しみです。

shana_v「灼眼のシャナ V」

第5巻では、これまでのストーリーとは離れ、シャナ誕生秘話となっています。
前巻にアラストールが触れていた「天道宮」が出てきます。そこがシャナの育ったところということや、シャナが12歳でアラストールと契約したことが明らかになります。また、「贄殿遮那」を持つに至った話も明らかになります。
シロこと「虹の翼」メリヒムはちょっと可哀そうでもありました。そして今巻で登場したメイド姿のフレイムヘイズ「万条の仕手」ヴィルヘルミナ・カルメル。今後の再会・展開が楽しみなキャラクターです。

shana_iv「灼眼のシャナ IV」

第4巻です。第3巻からのエピソードの続きとなります。そういえば、表紙絵も続き絵になっていました。今更ながら気がつきました(汗)。
"愛染他"ティリエル、"愛染自"ソラトと対決するシャナ。状況は圧倒的に不利ながら、独自に動いていた悠二がその秘密に気付き打破すべく奮闘する。
また、"千変"シュドナイに封滅されたと思われた「弔詞の詠み手」マージョリー・ドーは、自身の存在理由に対する葛藤をようやく克服し、"千変"シュドナイに再度戦いを挑む。
とまぁ、戦闘シーンの連続でありながら、シャナと悠二との関係について新たな進展をみせるなど、なかなか楽しい展開でした。でも、その派手な戦闘のおかげで街はコナゴナに。修復はいいけど、住民はどのくらい犠牲になったのやら・・・。

shana_iii「灼眼のシャナ III」

第3巻です。
退屈せずに一気にここまで読み進めることができました。この巻でもまた新しい「紅世の徒」が登場します。しかも3人同時に。
そして、この3人と「弔詞の詠み手」マージョリー・ドーとの対決、「炎髪灼眼の討ち手」シャナとの対決に続きます。
新たに登場した3人の「紅世の徒」のうち、"愛染他"ティリエル、"愛染自"ソラトはシャナの持つ大太刀「贄殿遮那」を狙って町にやってきます。"千変"シュドナイは2人の用心棒として。
うーん、ひとつの町に次々と「紅世の徒」とフレイムヘイズがやって来ていますが、その都度、人が大量にその存在を失っています。もう、ほとんど人が残っていないのではと思ったり、あまりに矛盾が過ぎると世界が狂ってしまうのではないか、なと思ったりしてますが、どうなんでしょうか(笑)。

shana_ii「灼眼のシャナ II」

第2巻です。
"蹂躙の爪牙"マルコシアスとそのフレイムヘイズの「弔詞の詠み手」マージョリー・ドー、紅世の徒"屍拾い"ラミーとの三つ巴となります。
今巻のテーマは(あとがきによると)「敗北と大逆襲」となるらしいです。最初にシャナは、マージョリー・ドーに大敗を喫します。それも精神的に不安定な状態であったことが原因で。それが悠二との感情のもつれであることを自覚したとき、彼と共に「弔詞の詠み手」と再戦し、今回は逆に完膚なきまでに叩きのめすことになります。そして、"屍拾い"ラミーの正体は。
今後のシャナと悠二、吉田さんとの関係(恋の行方?)もまた気になります。
それにしてもシャナと名付ける前は、「炎髪灼眼の討ち手」「贄殿遮那(にえとののしゃな)」としか呼ばれていなかった(名前が無かった)のに「弔詞の詠み手」には、マージョリー・ドーという名前があったというこの違いは何?。フレイムヘイズとしての生い立ちが違うのでしょうか。アラストールも「この子は例外だ」とも言っていたし・・・?。

shana「灼眼のシャナ」

「紅世の徒」「封絶」「燐子」「フレイムヘイズ」「ミステス」・・・、この小説にしか出てこない独特な語句が並びます。いわゆるパラレルワールドからの侵略をそれを良しとしない同族との戦い、といったところでしょうか。そのパラレルワールドの侵略者が「紅世の徒」であり、対抗者の「紅世の徒」が使役する戦士(戦闘者)としての人間が「フレイムヘイズ」ですね。舞台設定が巧みです。でもライトノベルのお約束として美少女とのラブ・コメも外すことはできないようです。まぁ、あとがきにもありましたが、「斬って燃えて爆発」な展開をその世界観も含めて楽しむ、というのが正道でしょうか。
さて、登場人物とその舞台設定の説明が終わり、次巻以降どのように展開し、どこまでお付き合いできるでしょうか。とりあえず、第1巻は物珍しらしさもあり、楽しむことができました。続けて第2巻を読む予定です。

book_store_girl_3"Book Store Girl 3" ー 「書店ガール 3 託された一冊」

西岡理子は吉祥店の店長のみならず、エリアマネージャーとして東日本を統括する立場となります。そこで訪れたのが東北宮城県の老舗書店「櫂文堂書店」(あの「海文堂」のもじりかな!)。そこを訪れたのをきっかけに震災に思いを致すようになり。
小幡亜紀はワーキングマザーとなり、職場復帰後は文芸担当からビジネス書・経済書担当に異動しています。仕事・家事・育児に悩む亜紀。ワーキングマザーとしてやりがいを持って(誇りをもって)働くことの困難さ・障害の多さに気付かされ、また前向きに立ち向かおうとしています。
東北大震災に対して、東京の書店として取り組めることはないかと考える二人。そしてその結果は。
今回も書店員としての実風景を描写しながら、そこで働く人々の日常を書き綴っています。何かに対して攻撃的に対処しようとするのではなく、自分の立ち位置を踏まえながらそれでも書店員としてできることに精一杯取り組む姿が描かれ、読後感もまた爽快です。書店員としての業務がリアルでかつそこでも多くの軋轢・接客業としての難しさ(客との接し方)もまたリアルです。フィクションもあるのでしょうけれども、本当の現実を表しているように感じました。

book_store_girl_2"Book Store Girl 2" - 「書店ガール 2 最強のふたり」

「あの熱いコンビが帰ってきた!」
舞台は、ペガサス書房から新興堂書店へ移り、本屋大賞授賞式の場面から始まります。本屋大賞の舞台裏についても書かれております。店長の西岡理子は、ペガサス書房での活躍から「吉祥寺の女傑」と呼ばれるようになっています。また小幡亜紀は妊娠していることが分かります。
書店の置かれている現状、とても未来有望とはいえない職場で薄給で頑張る書店員の日常が描かれます。小幡亜紀の妊娠をきっかけに働く女性への色々な障害もまた。
書店員って大変なんですね。書棚、平台ひとつとってみても、その書店の個性を表現するわけなんですから。しかもそれは各書店のノウハウであり、書店員個人の力量となるわけで。やりがいがなければ、とても勤まるものではないですね。
今巻は前巻ほどの緊張感はなく、淡々と日常が描かれているように思われましたが、仕事をこなす上で色々な軋轢・障害があります。ひょんなことから人生の方向が変わることも。それを各人とも乗り越えていく過程が爽快です。

book_store_girl_1"Book Store Girl" - 「書店ガール」

タイトルに惹かれて購入した本書ですが、「はずれ」にならないかな、とちょっとだけ心配していました。読み始めた当初は、大型書店内の人間関係の軋轢を描くばかりで、こりゃちょっと・・・。心配が的中しちゃったのか、とも思いましたが、読み進めるにつれ心配は杞憂であったと分かりました。
書店での業務が描かれ、あぁ、色々と難しいんだな、と分かったり、給料が安いこと、競争が激しいことなど。また同族経営の弊害か、無能なお偉いさん方がいたり、ととても現実みのある話で、そうそうと思い当たることばかり。
その中で、ベテラン書店員と若手書店員が対立し、それでも書店への業務に誇りを持ち取り組む2人が最後には協力して障害に立ち向かっていく様は、快感ですらありました。現実はこうもうまくいかない、と思っていたら最後にやっぱり・・・。それでも一生懸命に取り組んだことは無駄にはならず、とちょっぴり羨ましくも感じました。
それと帯には「発売、たちまち重版!!」とありましたが、文庫本本体は初版(第1版第1刷)だったのは秘密です。

claymore_17claymore_18claymore_19"CLAYMORE 17-19" ー 「クレイモア 第17巻~第19巻」

我慢できずに手持ちの巻まで読んでしまいました。
イースレイが斃れたのをみて、組織はアリシアとベスを西へ送り込みます。
一方、西のリフルはとんでもないものを覚醒させてしまい、また組織の刺客に追い詰められているところ、ついにプリシラも参戦することになります。このあたりから延々と戦闘に次ぐ戦闘となります。また、ミリアは組織を殲滅すべく単身乗り込むことになるのですが。
と息も継がせぬ展開となります。面白くて早く次巻を読みたくなるのですが、でも、コミックが発刊されるのに間があるんですよねぇ。そうなると前巻のストーリーを(ほぼ)忘れてしまっていて前の巻から読み直しています。最新巻(第26巻)を読んだときも実はそうでした。困ったものです。

hyouka_5hyouka_5_2hyouka_5_3"It walks by past" - 「ふたりの距離の概算」

この本の内容はTVアニメで見た覚えがありません。初めて読んだ内容です。
ある新入生が入部しないと告げた理由を奉太郎は、マラソン大会開催中に考えることになります。そして辿り着いた真相とは。
やっぱり自分は推理物は合わないように思えます。いや、合わないというより読んでいる最中に犯人(あるいは真相)を推理する、ということができないようです。
おかげで、ミステリとして読んで最後にあぁそういうことか、と素直に(?)納得できてしまう訳ですが。
今回は、千反田がちょっと可哀そうです。(本当は勘違いなんですが)自分が新入生を入部させないように追い込んでしまったと思い悩んでいるわけですから。実は原因は新入生側にあったというのが明らかになるのですが。
それにしてもタイトルが意味深です(と感じましたが)。「ふたりの距離」とはどのふたりのことでしょうか。素直に読めば、千反田と新入生、それともあるいは千反田と奉太郎? 気になります!

hyouka_4hyouka_4_2"Little birds can remember" - 「遠まわりする雛」

短編集です。全7編あります。
「女郎蜘蛛の会」は、この巻で最初に出てきました。アニメのオリジナルではなかったようです。それから各編はそれぞれTVアニメの1話に相当していたように思われました。全ての話の内容を読む前から知っていましたので。
この巻では、各キャラクターについてやや深く描かれているように感じました。これまでは、主としてホータローからみた各人の個性について書かれていたようですが、今巻では各人の心情についてもう少し突っ込んだ描写のように感じられました。各人各様な色々な想いを秘めているものです。
ホータローはこれまであまり他人とは係わらない生き方をしてきたようです。他人の心情に疎いのですが、徐々に心を開いていくような・・・。里志もまた、表面上はお気楽様ですが、内面ではやはり色々な悩みを抱えているようです。等身大の高校生であるように感じました。まぁ一方では、あまりにも出来すぎなキャラクター達に小説だなぁと感じることもありましたが。

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"CLAYMORE 13-16" ー 「クレイモア 第13巻~第16巻」

北の地に潜んでいたクレア達7人が、潜伏地を後に聖都ラボナへ。途中、深淵の者「西のリフル」との邂逅、現戦士の救出。そして聖都ラボナで待っていたものは。 と物語は進み、南の地でイースレイが斃れるのに立ち会うことになった、ヘレンとデネヴ。
ストーリーに目が離せません。またこれまで登場してきた者との出会い、更には新しい戦士との出会い、等あって飽きることなく読み進めることができました。画力もさすがです。近代的な武器はまるでなく、大剣1本と化物との対決だけですが、スピード感溢れる描写で退屈することはありません。戦士らそれぞれの技も独特ですし。
さて手持ちのコミックは第19巻までと、第20巻~第22巻までの3巻分を飛ばして第26巻(最新巻)までありますが、抜け分を補充できるまで読むのはおあずけですね。早く補充できればいいのですけど。

hyouka_3hyouka_3_2"Welcome to KANYA FESTA!" - 「クドリャフカの順番」

「古典部」シリーズも第3巻となりました。
今巻の舞台は、文化祭となります。古典部は氷菓(文集)を販売することにしますが、手違いから200部も印刷してしまい途方に暮れることになります。一方、カンヤ祭の間奇妙な連続盗難事件、「十文字」事件が起き、この事件を解決して古典部の知名度を上げて、文集の完売を目指そうとしますが・・・。
というような話となりますが、ちょっとプロットに凝った内容ですね。でも、一見関係なさそうな出来事がやがて繋がってひとつの解決へと導かれる、という展開は楽しかったです。いわゆる推理物でなく、ミステリとしてストーリーを楽しむ、という意味においてですが。
また古典部員4人のそれぞれの視点から、物語が語られていくのも新鮮でした。各人の個性が伺われ、楽しく読むことができました。それにしてもタイトルが良く分かりません。いえ、作中の原作のタイトルというのは分かるのですが、その意味するところがですが。難しく考えずに、単純にそれ(作中の原作のタイトル)ということで納得していればいいのかな?

hyouka_2hyouka_2_2"Why didn't she ask EBA?" - 「愚者のエンドロール」

「古典部」シリーズ第2弾です。
「女帝」入須先輩が登場します。彼女が千反田を介して古典部に依頼した試写会への案内とは。そこから始まるミステリ。
未完成の脚本を前に折木奉太郎は、探偵になれるのか。
楽しい話で退屈せずに読むことができました。ただ、私は推理小説、ミステリには向いていないな、と思っています。謎解きに至る観察が出来ないのです。いきおい、作者のミスリードに簡単に引っ掛かり、引き回されることになってしまいます。まぁ、それはそれで楽しいのですが。ただ、あれっそうだっけ、とシーンが思い出せないのが問題なのですけどね。ですから、推理は苦手です。読みながら推理するなんてできません。主人公をはじめ、登場人物の言いなりです。自分から考えようとしませんので、読むには楽なんですが(笑)。そのような私が読んでも楽しい話でした。
それにしても高校生らしからぬ会話が多いです。私が高校生だったときは、もっとお馬鹿でした。もって回った言い方などはとてもじゃないけどできませんでした。入須先輩のような「女帝」の物言い、策謀なんてとんでもない。ましてや、千反田みたいな丁寧な言葉使いはとてもとても・・・。そのようなところが、小説かなぁ、なんて思ったりします。

hyouka_1hyouka_1_2"The niece of time" - 「氷菓」

「氷菓」は、TVアニメを見て知りました。その後、この原作「古典部」シリーズが書店に並んでいたことも。ただ、興味はあったのですが、なかなか読む機会がなく、今回シリーズセットを古本屋で見掛け、購入できましたのでやっと読むことができました。
アニメであった「ピアノ教室の幽霊」「女郎蜘蛛の会」は、原作にはなかったエピソードなんですね。以外はけっこう原作に忠実にアニメ化されていたようです。
本作は、ライトノベル様で、短編のように感じられるほど短くあっという間に読むことができました。主人公が「省エネ」がモットーな高校生というのは、ジュブナイルの王道からはちょっと外れているような。それが、エネルギーに満ち溢れた33年前の学生運動華やかなりし時代の出来事を推理するというのは興味深い。
事件にすらならない日常の中から、過去の出来事を再発見するというのも目新しく感じました。
次巻は、「愚者のエンドロール」ですね。本巻と同じく文化祭にまつわる出来事です。読むのが楽しみです。

※ 購入した文庫本の表紙には、"The niece of time"とありましたが、別バージョン"You can't escape"というのがあるようです。

nekoben_3「猫弁と指輪物語」

今回も様々な人間模様が描かれます。各人各様に絡まりあいながら、何気ない言葉とか行動に影響されて、また偶然にも左右されて、それぞれの模様が描かれていきます。ときに交差し、ときに寄り添い、そして唯一つの模様を描いていく。そのような印象を抱きました。
帯に「癒されるミステリー」とありましたが、「ミステリー」そのものが重要でなく、「ミステリー」を抱える人間たちを描きつつ、猫弁先生が係わるとそれらが鮮やかに織られていくその様子に「癒されて」いくのではないかと。
次巻も早く読みたいのですが(すでに発刊されているようなのですが)単行本みたいですので、文庫本になるまで待って、それから購入しようかと(笑)。それまで、おあずけということで。

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"CLAYMORE 9-12" ー 「クレイモア 第9巻~第12巻」

再読しているコミック「クレイモア」の続巻です。深淵の者リフルとの邂逅と戦いを経て北の戦乱、そして7年の隠遁生活の後の話へと続きます。TVアニメは第11巻くらいまでが制作されていました。ただ、アニメ版はその最終回あたりの内容が原作コミックと大きく違っていたのが残念ですが。
それにしても作者の八木教広の画力(というか作画のうまさ)は相変わらずです。やっぱり戦士の顔の描き分けがうまいです。各人それぞれの個性をよく表せていて、顔の見分けが苦手な私でもよく分かります。
またクレイモアの世界観をよく表していて、異世界でありながらそのリアリティを感じることができます。戦闘場面の描写もスピード感もあり、かつ各戦士の持つ能力が毎回違っていて興味が尽きません。
次巻以降も楽しみです(といっても既に1回読んでいますので、ストーリーは知っているのですけど、それでも楽しみです)。

nekoben_2「猫弁と透明人間」

さわりだけ読んで、次は明日に回そうかと思っていたのですが、読み始めたら止まらず最後まで読んでしまいました(笑)。
登場人物の人間模様が多彩で飽きさせず、引き込まれて読み進めてしまいました。猫弁先生は相変わらずですが、周りの人達は全て普通の人たちです。いや「透明人間」はどうやら違うみたいですが。天才は相通ずるものがあるのでしょうか。
猫弁先生は、聖人君子ではありません。ただ、皆が幸せになるように、正義を貫くことを考えています。でも法律の限界も知っていますし、力の及ばないことも理解していますが、それでもまたそのような状況を憂い、何とかしようと努力を重ねます。
自分を見失わず、常に相手を思いやって、かつ弁護士を続ける。決して儲かったりはしませんが。
回りの人間もそのような猫弁先生に惹かれ、接する人ばかりです。やはり猫弁先生の人徳でしょう。
今巻も読後感は「ほのぼの」です。状況は極めて「普通」なのですが、猫弁先生を通して世界を観ると全て優しく見えてくるのですから不思議です。次巻も楽しみです。

nekoben_1「猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち」

楽しく読むことができました。
読み始めは、なんだかまったりしているなぁ、とか思ったのですが、登場人物が徐々に複雑に絡み合ってきて、それこそあとは一気に読んでしまいました。
あまりにも都合よく人が(それこそパズルのピースのように)バラバラと登場し、それがあるべきところへと収まる様は、ちょっと作為的かな、と思いつつもなんだか楽しくなってしまいました。
ドアの色ひとつとっても、最後にその秘密が明かされるとは。1ページ毎に用意された(ちょっとした)出来事・描写一つ一つが丁寧に拾われていく、それこそ一つも漏らすことなく。
それから、この本にはいわゆる「殺人事件」はありません。大概が「猫」にまつわる話であり、メインのストーリーだけが猫がらみではない、という。そして、皆が満足(幸せ?)するような解決へ。読後感は、「ほのぼの」ですね。
次巻もこのような調子かな。期待、です(笑)。

youkai_apartment_10_2「妖怪アパートの幽雅な日常 10」

ついに最終巻です。
文化祭も終わり、長谷とともに大晦日、元旦を過ごす夕士。そこへ、長谷の携帯に連絡が。
今回は、長谷の祖父と父との確執が明らかになり、長谷と夕士は祖父の怨念と対峙することになります。そのとき夕士が長谷の生命の危機に対しとった行動とは。そして、それがゆえに夕士の将来が大きく変わることになります。
一気に読んでしまいました。まさかあのようなことになろうとは、思いもよりませんでした。それにしても、第1巻から第10巻まで夕士の成長を見守ってきたように感じました。中学生のときは、親友一人だけであって、早く大人になって自立することだけが目標であったのが、高校生になってから出会った妖怪アパートの人たち、同級生、そしてプチ・ヒエロゾイコン。またなにより千晶との出会い。全てが運命的な出会いであったような・・・。自分の高校時代と重ね合わせてしまうのはなぜでしょうか。当時の甘酸っぱい想いが蘇ってきました。

youkai_apartment_9「妖怪アパートの幽雅な日常 9」

ついに第9巻までやってきました。
季節は、秋。高校生活最後の文化祭です。普通3年生になるとこのようなイベントには力が入らないものですが、夕士たちは目一杯このときを楽しもうとしています。
夕士たちのクラスは、喫茶店。千晶先生も加わって大変なことに。そして英会話クラブ恒例の英語劇。今回は趣向を凝らして・・・。
やっぱり、帯にあるように「目一杯生きている人間は、美しい。」
うーん、これからでも大丈夫かな?。

youkai_apartment_8youkai_apartment_8_2「妖怪アパートの幽雅な日常 8」

さくっと読んでしまいました(笑)。
高校3年生になった夕士の「日常」です。春の遠足(遊園地だそうです)、夏休みの講習、長谷が盆明けから妖怪アパートにやってくる・・・。
ところが、夏休み最後にとんでもない事件が勃発。
そのとき夕士はプチ・ヒエロゾイコンを使って皆を助けるかどうか逡巡します。その間にも千晶は大怪我を負い、後に夕士は後悔、自責の念にさいなまれます。千晶にだけはプチ魔道士であることを打ち明け、そして悩みを吐露する夕士。そこで、夕士は大事なことを思い出し・・・。
とても難しいことを優しく、そして平易な言葉で、作者は登場人物に語らせます。また、読者も(いえ、私です)夕士とともに悩み、等身大の自分を投影し考えさせられます。決してヒーローでも超人でもない「普通」の高校生として。
次巻も楽しみです。

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"CLAYMORE 1-8" ー 「クレイモア 第1巻~第8巻」

小説を読み終わった後にコミックスを読んで、気分転換(?)。まずは、第8巻まで。本シリーズは第20巻~第22巻を除いて、第26巻(最新巻)まで所有しています。
けっこう好きなシリーズです。TVアニメ化された話数は全て観ています。アニメ化されたのは、本シリーズの(もちろん)途中までですが。
このシリーズの著者、八木教広の作画タッチがお気に入りです。人物描写の描き分けがうまい、と思っています。著名な漫画家の中にはこの描き分けがあまりうまくない人もいるようですしね。特に戦士(女性)の描き分けが巧みです。半端なく戦士が登場しますがそれぞれが個性的でかつ美人に描くのは、並大抵の画力ではないのかぁ、と思ったりします。アクションシーンの描写もスピード感があって好きです。その画力でもって描かれている「クレイモア」の世界観、ストーリーも独自のもので各巻楽しく読んでいます。戦士中最弱なクレアの成長(?)物語、強くなっていく過程もまた興味が尽きないところです。

hankyu_densya「阪急電車」

有川浩作品です。ほのぼのとしました。阪急電車沿線については詳しくありませんが、実際にどのように読めばいいのか分からない駅名もありましたが、乗客の関西弁がおもろい。
特に女子高生のおしゃべりがには思わず吹き出してしまいました。
そして、乗客のそれぞれの人間模様。小学生からおばあちゃん(と孫)まで幅広く描かれています。関西のオバチャンのえげつさもまた(笑)。

l_change_the_world「L change the World」

映画「Death Note」のスピンオフ(続編)映画のノヴェライズ版です。といってもあとがき(解説)にあるように映画の脚本をそのままノヴェライズしてはいないようです。
とにかく原作コミックと映画版では、ラストが異なっていますので、この「L change the World」もまた映画版独自の物語となります。
「L」の心情の変化がおもしろいですね。それから、真希もまた「L」との掛け合いがおもしろく描かれています。ただ、まるで子供らしくない、というか大人でもこのような行動をとれるかどうか甚だ疑問なほど「よくできた」子供なのが腑に落ちませんが。腑に落ちないといえば、「L」の敵役であるテロリスト集団がお粗末なのが気になります。世界一の名探偵「L」がこのテロリスト集団にらしくない、というか後手後手に回るのも気になります。せっかくの「L」の再登場なのに相手が話にならないくらい役不足です。また、米国FBIもだらしないですね。それから、どうも世界観が狭い、こじんまりとした様相なのも気になります。全世界を相手にウィルスの取引をしようとしているのに、日本はおろか全世界が無視しているのがどうも・・・。このような点が残念です。

swordart_online_progressive_1「ソードアート・オンライン プログレッシブ 001」

読み直してみました。
「ソードアート・オンライン アインクラッド」を第1層から改めて攻略していく様子を新たに書き起こしたものです。本巻はその第1巻となります。第1層と第2層のフロアボスを倒すまでが描かれています。その第1話「星なき夜のアリア」は、コンパクトにまとめられてTVアニメの第2話「ビーター」となって放映されていました。
「ソードアート・オンライン」本編では、アスナとはかなり上層になってから出会ったように書かれていましたが、「プログレッシブ」では、第1層攻略当初より出会ったことになっており、以降ずっと(といっても今は「プログレッシブ 002」までですけど)キリトの傍らにはアスナがいることになります。作者あとがきにもその点の説明がありました。
本編とはやや違った状況が描かれることになりますが、ライトノベルらしく、面白く描かれており、楽しく一気に読むことができました。

youkai_apartment_7「妖怪アパートの幽雅な日常 7」

第7巻です。前巻より季節は移ろい、卒業生を送る会、卒業式、そして春休みと続きます。
千晶先生の過去の一端も、そしてるり子さんが、成仏せずに妖怪保育園に勤めている理由もまた明らかになります。そうそう、秋音ちゃんも卒業し、四国へ修行へと(介護士になるためと)旅立ちます。そして夕士君の朝行のため、新たな師匠が、桔梗さんが妖怪アパートに。
色々な人生模様に触れながら、夕士は今後のことに思いを馳せるようになり、そして学校を卒業後の進路についてある決心をします・・・。
相変わらず楽しい日常ですが、ふと考えさせられることがあります。決して押し付けがましく、自然と夕士君と同じように感じているような・・・不思議な感じがしますね。
それにしても、現在手持ちのこの「妖怪アパート」シリーズはこの巻までなんですよねぇ。早く続きが読みたい!

youkai_apartment_6「妖怪アパートの幽雅な日常 6」

やっぱり続けて読んでしまいました。退屈する間もなく、あっという間に読了です(笑)。
今回のイベントは「修学旅行」。スキー三昧の4泊5日、なんとスキー以外の観光はなし、というシンプルな修学旅行となりました。
夕士も「友達」と普通に話し、思いっきり「遊ぶ」ことにし、また実行できるようになりました。
ただ、宿泊したホテルがいわくつきで、次々と生徒が体調を崩す中、ついに千晶先生まで倒れることに。夕士はこの怪現象を解決に導くことができるのでしょうか。そして、そのとき千晶先生は。
と息もつかせぬ展開で、楽しく読むことができました。
「修学旅行」かぁ。懐かしいですね。もうほとんど覚えていませんが(爆)。
このシリーズは、時系列に沿って書かれており、今は大晦日から正月、修学旅行へと続いています。次巻は高校2年の最後の日々からかな?

youkai_apartment_5「妖怪アパートの幽雅な日常 5」

やっぱり我慢できずに読んじゃいました(笑)。
前作までのストーリーはうろ覚えだけど(汗)、楽しく読むことができました。
今巻では、千晶直巳(ちあきなおみ!男)先生、青木春香先生が2学期より赴任してきます。また、山本という女子生徒も転入してくることになります。
3者3様とも個性の強い人柄なのですが、その対比もまたおもしろく。「普通の」高校生である稲葉と姦し娘3人とも相まってその人間模様もまた。そこに、英会話クラブの江上部長、神谷生徒会長も加わって。更に妖怪アパートの面々も相変わらずで。
全てが思い通りにうまくいかなくても、それでもできること、ただし相手の一面だけをみるだけでなく人と接することを学んでいく主人公の姿勢にも共感しました。次巻も楽しみです。

among_others_1among_others_2"Among Others" - 「図書室の魔法 上・下巻」

あまり面白くありませんでした(爆)。ただし、私にとってはですが。
日記形式で1979年から1980年までの約1年間が綴られています。全て一人称で語られるわけですが、ちょっと毛色の変わった小説程度にしか感じられませんでした。確かに読んだ本(主にSF小説)についての感想・批評についてはにやっとさせられるものもあるのですが、物語そのものは進むわけでなく、日常が淡々と語られていくのみであり、(それなりに状況は変わっていっても)アクションシーンは皆無であり、なんとも静かな小説でした。起承転結に乏しく、最後に結論めいたことを記述するのみで、なにも解決するでなく、まぁ課題もなかったのですが、本当に他人の日記を垣間見ているような感じでした。
年とともに感受性が失われてしまったのでしょうか(笑)。ただ当時発刊されていた(新刊として発売された)SF小説を読んでいたならば、それなりに楽しめるのではないかと思います。かなり読者を選ぶ小説ではないかと。

2014.10

sword_art_online_002「ソードアート・オンライン 002 アインクラッド」

第2巻です。前巻にてアインクラッドは崩壊し、ゲームクリアとなりましたが、本巻は時を遡りかつサイドストーリー集(4つのエピソード)となっています。
そして、4つのエピソード全てにそれぞれヒロインが登場します。シリカ、リズベット、アスナとユイ、そしてサチ。「黒の剣士」ではシリカの、「心の温度」ではリズベットの、「朝露の少女」ではアスナの、「赤鼻のトナカイ」ではキリトの一人称でエピソードが語られます。
そういえば、それぞれがTVアニメのエピソードになっていましたね。脚本により、少し省略・変更されたところもありましたが。それにしても「圏内事件」は別の巻だったのですねぇ。てっきりこの巻だと思っていたのですが。
それぞれのエピソードが後に重要な役割を果たすことになります。作者のストーリーテリングがうまいことが伺えます。
全て一度読んで、かつTVアニメで見たエピソードですが、退屈せずに一気に読んでしまいました。
次巻は「フェアリィ・ダンス」編ですが、第3巻を購入していませんので、購入するまで読むのを中断することになりそうです(図書館で借りて一度読んでいますし、購入できるまで待とうと思います)。

sword_art_online_001「ソードアート・オンライン 001 アインクラッド」

やっと再読できました。色々と記憶違いがあってびっくり。
第1巻で、すでに第74層からのストーリー展開だったのですね。アスナもやけに親しく接してくるような・・・(笑)。キリトも(当然のごとく)アスナが「料理スキル」を上げているのを知っていたりして。
TVアニメでは、アインクラッド編の後半にあたるストーリーで構成されています。
なんだか、物語が始まってから、いきなり第74層からゲームクリアまでが描かれ、まるでプロローグのあとにすぐクライマックスがあるように感じられました。その反面、スピード感があって退屈せずに一気に読むことができました。
次巻は、この間を埋めるべく(?)書かれたと思われる外伝集です。読み直すのが楽しみです。

hero_2006"HERO" - 「ヒーロー 2006」

タイトルにあるように、2006年7月に放送された"HERO"スペシャルドラマのノヴェライズ版です。もう8年以上前になるんですね。
退屈せずに一気に読むことができました。ライトノベルより軽い150pほどの小説でした。
ドラマよりも省略したような表現であるように感じました。脚本に忠実にノヴェライズしたものと思われます。すなわち、役者さんが演じる感情表現(台本にはト書きで書かれているかどうか)が細やかに書かれていないというか。やや、物足りなさを感じました。
ただ、ドラマで演じていた俳優の顔が浮かんできては、その情景が自然に思い出されましたので(いわゆる脳内補完?)楽しく読むことができました。
劇場版"HERO"のノヴェライズ版があれば、読んでみたいのですが、なかったよねぇ?
最新巻の"HERO 2014"は、文庫本になってから読むことにします(笑)。

chinkan_ron「韓国人による沈韓論」- シンシアリー "SincereLee"

一気に読んでしまいました。
何と言うか、読んでいてひたすら哀しくなってきました。韓国の実情を知るにつれ。
著者の言っていることが全てではない、とは思いつつも事実の一端(側面)を表しているのは間違いないところでしょう。よく、「反」「恨」とかいう言葉を聞きますが、いまいち理解が出来ませんでした(今でも出来ているとは思えませんが)。ただ、自己と他者を峻別する一つの手段であり、上下、序列の関係ということは何となく分かりました。
他者を貶めることが自己のアイデンティティに係わることも。これでは、切りがありませんね。またこれが国是となっているとは。反日教育恐るべし、ですね。
先行きが心配になって来ました。他社を羨むということは、自己向上の動機にもなることですが、それが憎しみにまで発展することが未だに理解できません。日本も毅然として韓国に対応する必要がある、というより重要だと感じるようになりました。むやみに同情のみで援助することのあやうさも。
そういえば、韓国ドラマの敵役はたいがい死ぬまで追い詰めますね。敵としての対象が無くなるまで、復讐の手をゆるめない、という。たとえ、相手が反省・謝罪しても自殺するまで追い詰めますね。同じ根をもつ思想・背景・文化でしょうか。

chikan_ron「韓国人による恥韓論」 - シンシアリー "SincereLee"

日付をまたいで、さくっと読んでしまいました。
著者が偏向的でなく、自国を憂えている様子が伺えました。が、韓国という国への見方がちょっと変わったような気がします。声高に「反日」「反日」と叫ぶのが少し理解できたような。
それにしも「反日教」ですか。確かに自己のアイデンティティの確立を得るためには他者との上下関係でしか見ることができない、というのは不幸なことです。ましてや、その他者が日本、日本人であることに。日本人には(私には)理解しがたいことです。
まぁ、今のパク・クネ大統領の外交姿勢をみても何でああも一方的なのか、告げ口しか出来ないのか、「歴史認識」を強要しながら自国の歴史を顧みることが出来ないのか、少し理解することが出来ました。確かにやっかいですね、隣国がこのような国だというのは。今までは、韓国と日本との外交問題は第三者的に接してきましたが、どうもそれだけでは済まない気がしてきましたね。
もちろん、この著者の言っていることが全て真実だとは思えませんが。偏向的と思われる新聞記事を例に挙げていますので。でも、逆もまた、そのような偏向的な主張をする新聞(マスコミ)においても自己矛盾を抱えた自国の様子を隠しきれていないのかもしれませんね。続けて「韓国人による沈韓論」も読んでみたいと思います。

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"COPPELION 6-21"-「コッペリオン 第6巻~第21巻」

16冊一気に読んでしまいました。戦闘、アクションシーンが多く、次の展開が待ち遠しく楽しく読むことができました。
状況は、どんどん悲惨な方向へと進んでいきます。また、東京・日本だけでなく全世界を巻き込んだ話となっていきます。ついには全面核戦争勃発の危機へと。近未来の設定ながら現代の状況を巧みに取入ながらストーリーが描写されていく様は、ときにコミカルでありながらもひょっとして起こりえるかも、と思わせる現実感があります。
当初より暗躍していたイエローケーキの存在も不気味です。
第5巻までは、小津姉妹、遥人(掃除係)が登場しましたが、以降もまた2人、5人と増えていき、Dr.コッペリウスなるマッドサイエンティストまで加わり、事態は混沌としていきます。そのうち、コッペリオンの秘密も徐々に明らかになり。
それでも、成瀬荊(保健係・学級委員長)は、「人命救助」の使命を忘れず、ときには挫けそうになりながらも、それを貫こうとします。自衛隊、日本政府に反抗してまでも。
物語は、危機に次ぐ危機の連続で、とにかく退屈することはありませんでした。次巻も楽しみです。

all_you_need_is_kill_comic_1all_you_need_is_kill_comic_2"All You Need Is Kill 1-2" - 「オール ユー ニード イズ キル 第1巻、第2巻」

映画化"Live Die Repeat: Edge of Tomorrow"の原作本のコミカライズ版です。
原作本に忠実にコミカライズされています。小畑健らしい緻密な描写でかつスピーディな展開で退屈せず一気に読むことができました。
時間がループする、というのはややこしいですね。ループしている本人は記憶が残っていれば実感できるのですが、その他の人達はどうなってしまったのか。自分が過去に戻ると、他の人々は記憶を失って同時に過去に戻るのか、あるいはパラレルワールドに分岐するのか。それとまた別にループしている本人は、どのようにしてループから抜け出すことができるのか。色々と考えさせるストーリー展開で、おもしろかったです。

hakase_no_aishita_suushiki「博士の愛した数式」

映画にもなった「博士の愛した数式」の原作です。
登場人物には名前がありません。博士と家政婦とその息子(ルート)、そして未亡人。また容貌については必要最低限の記述しかありません。本作の語り部である家政婦に至っては、全くと言っていいほどありません。ただ、その所作については丁寧に描かれています。それがまた各個人の心情・性格・人となりを精妙に表しています。
また数学・数式に対して、意味は分からずともそれを情緒的に捉えることにより、新たな光を与えているよう。無味乾燥で捉えられそうなそれがまるで輝いてその存在を主張しているかのごとく感じられました。私も数学はまるで理解できませんでした。それでも数式の美しさは伝わってくるようで、その表現が素晴らしく、誇らしく、聞こえてきました。読後感も不思議な感慨を抱きました。

the_ganymede_takeover"The Ganymede Takeover" - 「ガニメデ支配」

Philip K. Dick のクレジットがあったので、読んでみたのですが・・・「はずれ」でした。
プロットのみで書き散らした駄文としか思えない、雑な構成。状況設定の強引さ荒唐無稽さ、論理性の欠片もなし。さらには、登場人物の描写にも言葉足らずで、何を考えているのか全く理解できず。
うーん、Philip K. Dick てこんなにつまらなかったかなぁ。

nobou_no_shiro「のぼうの城」

映画化原作です。原作を読む前にWOWOWにて放映されていたのをBlu-rayに録画して、鑑賞しました。原作を忠実に映画化したのことが分かります。ただ、原作では、のぼう様は大男でしたが、映画では野村萬斎が演じていて、ちょっと違和感がありましたが。また、石田三成を上地雄輔が演じていて少し線が細いかな、とも思いましたが。
物語の内容は改めて言うまでもなく、のぼう様といわれる成田長親が忍城に秀吉方2万の兵を百姓、女子供合わせて2000人で迎え撃ち、忍城を守りきったという史実に基づいた話。
なにより、成田長親の人物像がおもしろい。のぼう様は本当に「でくのぼう」なのか、それとも稀代の名将なのか。戦国の世にあって、どうしようもないほど己に忠実に生きようとする様が、家臣の猛将との対比もあって時にユーモラスでもあり。領民たちも「のぼう様」ならば、助けない訳にはいかないと籠城に赴く。
ふと手に取ったのが運のつき。夜を徹して読んでしまいました。
私みたいな歴史オンチにも気軽に読める楽しい本でした。書評には、人物描写が足りないとか、なにやら批判もあるようですが、私には良く分かりません(笑)。面白ければ、それでいいのです。

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「愛しの座敷わらし 上・下巻」

映画化「HOME 愛しの座敷わらし」の原作本です。家族がその絆を忘れかけ、各々も悩みを抱えている家族一家が、父親の転勤を機に、その絆を取り戻していく物語です。ただ引っ越した古民家には、「座敷わらし」がいたという、そして家族一家がその座敷わらしのことを知るにつれて、互いの距離が近づいていくという。
どが付くぐらいの田舎にある古民家。100年以上前から住み着いているという「座敷わらし」。そして当初は怖がっていた家族が、「座敷わらし」のこと(哀しい過去)を知るにつれて、優しく人に接するようになる過程がほのぼのとします。
また家族の各々がそれぞれの悩みにそれぞれの方法で立ち向かい、克服していく様子にも共感しました。当初は移り住んだ古民家に嫌気がさしていた家族であったのに、3ヵ月後には離れがたくなっていく様子にも。それでも、囲炉裏のように家族は一つであることを皆が納得し、その古民家から離れるときにも。
ラストには、思わずにやっとする展開にもほっとしました。映画も見たくなってきました。

ero_manga_sensei_3「エロマンガ先生 3 妹と妖精の島」

このシリーズもはや第3巻です。
伏見つかさの作品は、ラブ・コメにしても(設定・状況がぶっ飛んでいても)主人公達の行動が自然であることだと思います。主人公は、普通の高校生目線で、好きな女子には好き、そうでなくとも美少女を見てドキドキしてしまう、という風に。
今回も2人の美少女に「私を好きにしてみせる」とか告白されますが、「自分には好きな人がいる」と伝えます。まぁ、その好きな人の前では、鈍感になってしまうのはお約束ですが(笑)。
次巻の前フリ、プロローグが最後にあり、次巻ではエロマンガ先生のライバル(?)というか、敵役が出てきそうな雰囲気です。
「俺妹」よりは面白くないのは、やっぱりオタクとラノベ作家という立ち位置の違いによるところが大きいのでしょう。でも、読んでて楽しいのは変わりがないのですが。友人がいて、それとの会話で「ぼけ」と「突っ込み」があればもっとおもしろいのに。
でも、第4巻が発刊されたらまた買って読むんだろうなぁ(笑)。

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accel_world_17「アクセル・ワールド 17 星の揺りかご」

災禍の鎧マークIIを何とか撃破したものの、インビンシブル(強化外装)4パーツの内3パーツを取り戻したものの・・・。そして、消滅したと思われたメタトロンは・・・。
加速研究会の本拠地がホワイト・コスモス率いるレギオン・オシラトリ・ユニバースと判明した後の7王会議の行方は。
そして、緑の王グリーン・グランデとの会議を行うことに。
前巻のストーリーを忘れてしまっていたので、第16巻を読み直してから、第17巻を読みました(汗)。今巻で、ネガ・ネビュラスに3人の仲間が増え、10人になりました。
今回は劇的にストーリーが進むわけではありませんが、これから重要と思われる伏線(?)があるような。特に最後に姿を現わしたデュエルアバターは。それから・・・えーっと・・・ あれっ、ストーリーが進んでいないと思っていましたが、けっこう色々あったんですね(汗)。一気に読んでしまいました。次巻が楽しみです。

gods_memorandam_9gods_memorandam_9a「神様のメモ帳 9」

本当に終わっちゃったぁ。
日付が変わるまで、日付が変わってからも読むのが止められなくて一気に読んでしまいました。
で、アリス自身のエピソードもあるかな、と思っていたけれどこれが最終章になるとは。いや、薄々感じていたような・・・?
全巻を通して読んでみると、この物語は「藤島鳴海」の成長物語だと思われます。アリスを通して、人の痛みを知り、真実が必ずしも知るべきでないことを知り、更に痛みを伴うことであることであることも。そして迷いながらも(ときには逃げることもあったが)前向きに踏み出すことを。
でもまぁ、後日談でナルミも他のニート探偵団のみんなもそれなりに頑張っているようで、一安心(笑)。 でもヒロが一番よかったような、だってミンさんと。
さて、(一応)この「神様のメモ帳」シリーズも終わったようですが、この後もアリスはニート探偵を続けそうな、そしてナルミも助手を務めそうな。読後感はほっとするような、暖かなエンディングでした。
続編は、無いですよね?

gods_memorandam_8「神様のメモ帳 8」

早速読んでしまいました(笑)。
今回の依頼は、雀荘でのイカサマを見破ること。ナルミって、目がいいだけでなく、麻雀もできるんですね。そしてアリスは更に上をいくまさに玄人はだしの名人なんですね。ネットでは無敵とか。
さてそうこうしている間にめっぽう麻雀に強い中年が店を訪れ、何とそれが三代目と分かり・・・。
なんとか、この騒動も解決を見たと思えば(例のイカサマを見破ってみるとそれは)、あの忌まわしい事件の再来であったことが・・・。
後半で何となく主犯というか、誰なのかは見当がついたのですが、その動機・背景については推測することもできませんでした。そして、エピローグもまた。
けっこう大変な事件でまたナルミが右往左往するわけですが、なんとか最後にはナルミの機転により事件は解決します。が、3代目のエピソードはなんか冗長なような気がします。面白かったけど。
それから、この作品の発売が2011年9月なんですねぇ。そして、第9巻発売が(ついこの間)2014年9月。まるまる3年前になるんですね。いぇ、別にいいんですけど。ファンはこれだけの間、ずっと続編を待っていたんだなぁ、と思ったりなんかして。

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terra_formars_5terra_formars_6terra_formars_7"TERRA FORMARS 1st MISSION - 7th MISSION" - 「テラフォーマーズ 第1巻~第7巻」

一気に読みました。
ただ、疑問に思うこと(謎)については今のところ一切明らかになっていません。戦闘に次ぐ戦闘の描写があり、それなりにおもしろいのですが。ただ、戦闘パターンもややマンネリぎみかも。
また、今の国連と同じ(?)で各国の思惑が入り乱れ、火星(戦場)でも地球上でも足並みが揃っているとは到底言える状況ではありません。どころか、互いに裏切ったりしています。
うーん、おもしろいんだけどなぁ。次巻以降を購入するかどうかは微妙。
ちなみにTVアニメでは、第1巻をすっ飛ばして第2巻からの内容スタートとなっています。ただでさえ、分からない背景が更に分からなくなっています。原作を見ずに(読まずに)初見でアニメを理解せよ、というのはかなり無理があるような・・・。

haganai_10「僕は友達が少ない 10」

第11巻、「三日月夜空 復活!」編です(笑)。
いじけまくっていた夜空でしたが、自分を肯定し、更にパワーアップして立ち直ってきました。微妙に星奈との距離も・・・。
そして、日高日向の弱点も明らかになり、夜空がその克服に立ち会うことに・・・。
慰安旅行では、生徒会と隣人部合同の「人狼ゲーム」を行い、各キャラクターのせめぎあいの中、夜空と星奈とのコンビネーションで・・・と言っても、色々あったのですが。
それから「ダークナイト・ライジング」。星奈を理解しているのは、隣人部の面々、特に夜空であって、そんな夜空を認めているのまた星奈だったのです。
楽しく一気に読んでしまいました。
ところで、次巻がエンディングになるとのこと。ちょっと残念ながら、とても楽しみです。

gods_memorandam_7「神様のメモ帳 7」

今度の依頼者は、売り出し中の売れっ子芸能人・アイドルです。依頼内容はホームレスとなっている父親と会いたい、とのこと。時にホームレスのいる公園が整備され、立ち退きされそうになっていること、ホームレス狩りでBB弾が撃ちこまれていること。そして、ついに殺人事件が。
ナルミが今回も一人であれこれと動き回ります。そして、殺人事件があったときから、少佐は単独で行動しようとします。第3巻はテツ先輩、第4巻は4代目、第6巻はヒロとミンさんの、そして本巻は少佐が絡むエピソードです。少佐は本当に殺人事件に無関係なのか、それとも・・・。
また、事件の解決は意外な方向へ。と、いつものようにどきどきしながら一気に読むことができました。第1巻がナルミ本人のエピソードだとすると、次巻以降のどれかの巻で、アリス自身に係わる事件・エピソードになるのでしょうか。次巻以降が楽しみです。
といっても、実は今現在手持ちの「神様のメモ帳」シリーズはこの巻までなんです。それで、つい通販で注文を・・・第9巻まで出ているんですね。2冊注文してしまいました(汗)。

gods_memorandam_6「神様のメモ帳 6」

第6巻です。ミンさんの本名が明らかになります。それから、その本家と分家との関係も。
そして、ナルミはこれまでのやくざの関わり以上にヤバイ相手、チャイナマフィアとの関わりができてしまい・・・。
非常に緊迫感のある内容でどきどきしながら、一気に読んでしまいました。最後にはナルミのとんでもない(えげつない)企みによりなんとか危地を脱するのですが、アリスの探偵としての解決はその後・・・、といういつもの流れとなるのでした。
それから、「ジゴロ先生、最後の授業」では、ナルミの才能を見込んで、ジゴロ先生が最後の弟子としてジゴロの教えを教授するわけですが・・・。その際になんとアリスの本名が明らかになるのです。その本家がとてつのない名家であることも。
次巻も楽しみです。

gods_memorandam_5「神様のメモ帳 5」

第5巻です。今巻は短編集となっています。4つのエピソードが綴られています。
それぞれのエピソードは、殺人、抗争といった血生臭い事件でもなく、大金(2億円)が絡んだ事件でもありません(私にとって、200万円は大金ですけどね)。日常からちょっと(?)外れた非日常な話となります。
でもそこはやはり「神様のメモ帳」。ラーメンはなまる界隈の話ではありますが、奇妙な事件に遭遇します。あぁ、でも4話目の「あの夏の二十一球」は、熱血スポーツ物語かな。
アリスもひきこもってばかりもいられません。現場に出向いて、事件を解決します。
まぁ、都合の良すぎる展開もままありましたが。
楽しく一気に読むことができました。次巻が楽しみです。

gods_memorandam_4「神様のメモ帳 4」

平坂組の名前に由来のある伝説の男が戻ってきた。
ナルミくんも今回も大変な目に遭います。いつも殴られてばかりです。でも、普通の高校生にはできない体験をしています。アリスとの関係もなんだか微妙に。
いろいろとあるのですが、感想がごっちゃになって自分でも良く分かりません。
でもいろいろな疑問があります。なぜ、5年も経ってから東京に戻ってきたのか。本当に単純に誤解して恨んでいたのか、とか。
アリス自身の素性も謎ですね。

gods_memorandam_3「神様のメモ帳 3」

第3巻も一気に読んでしまいました。
そして、彩夏が戻ってきました!あぁ、よかったぁ。と喜んでばかりはおれないんですが。
でも、戻ってきてうれしい。
さて、今回の依頼はM高校生徒会監査部からです。弱小部活動を助けて欲しいと、それには過去の事故の真相解明が不可欠だと。そして、園芸委員会が解散後に(やや)強引に園芸部が創立され、予算がつき校庭内の花壇や温室が存続できたこと。
色々なことが起こり、またナルミの必死の働きでもって、少しづつ真相が明らかになり、ついに・・・。
ナルミくんはえらい!今回もズタボロになってしまいます。直接喧嘩の対戦者になり、最強と目されるテツ先輩に挑みます。
それにしても不思議な設定です。アリスの存在自体がユニークです。
次巻も活躍が楽しみです。

gods_memorandam_2「神様のメモ帳 2」

ナルミがアリスの助手になって、初めての依頼者の登場です。バッグに2億円を入れて、父親を助けて欲しい、という。
ちょっと怖い描写もありましたが、一気に読むことができました。
主人公のナルミの視点から一人称で語られる状況の推移と自身の心情がとてもよく理解できましたので。でもここぞという時の行動力はまねできそうもありませんが。4代目との「兄弟盃」ってまるで分かりませんが、よく思いついたものです。
それにしても、この「神様のメモ帳」は、これまで読んできたライトノベルとはテイストが変わっていて面食らいます。こんなんやっていいのか、犯罪(すれすれ)じゃないのか、なんて。また、裏社会のことを描写して(しかもリアルに)いいのかな、なんて思ったりします。
そして、前巻に出てきた彩夏の影がそこそこに。そしてまた最後に・・・。
次巻にも出てきてくれるでしょうか。出てきてくれるとうれしいな。どうでしょうか。

gods_memorandam_1「神様のメモ帳」

たしかTVアニメになっていました。2、3回見た覚えがあります。当時はつまらなく感じたので、その後は見ずに忘れていました。ですからストーリーは全然覚えていません。
主人公藤島鳴海が暗い。エヴァのシンジに通ずるような暗さ。それに比して彩夏は明るい。でも影を伴った明るさ(ちょっと意味不明)。それにちょっと可哀想。
ライトノベルなのにこのようなダークな雰囲気を持った小説は初めてでした。どちらかというとミステリかな。主要キャラクタは未成年だし、アリスも美少女の設定なのがライトノベルの定番だけども。ジュブナイルに近いけれども内容がアレなんで、ちょっとジュブナイルというには苦しいかも。
いずれにしても、なんか不思議なテイストなライトノベルでした。
彩夏はどうなるのかな。次巻でも出てくるのかな。出てくればいいな。

haganai_9「僕は友達が少ない 9」

第10巻です(タイトルは"9"ですが)。
「こねくと」で、家出した夜空。彼女は、隣人部に戻ってくるのでしょうか。と言いつつ、文庫本表紙帯に「三日月夜空、復活!?」とありましたから・・・。
全てを失くしてしまったと思い込む夜空。自業自得とはいえ、やっぱりちょっとかわいそうになります。まるで、自分のようですので。
まぁ、なんやかんやあった上で、今巻でも衝撃的事実が発覚。生徒会長、日高日向から三日月夜空の旧姓が「日高」と告げられ・・・。
単なるラブ・コメから、ちょっと各人の人生模様、心情までを描かれるようになった「はがない」。次巻が楽しみです。
それと今更ですが、このシリーズは下ネタ満載ですので、読んでいてこちらが恥ずかしくなるようなフレーズがいっぱい。小説だから笑って読んでいられるのですが、TVアニメではどうなっているのでしょうか。ちょっと興味があります。
それから、現時点で「僕は友達が少ない 10」が発刊されているようですが、購入しているのはこの巻までです。うーん、直ぐに買って読んでしまおうかなぁ。それとも中古で出るのを待とうかなぁ。これまでの巻は全て中古で揃えているしなぁ(って拘るところでもないんですがね)。どうしようか。

haganai_connect「僕は友達が少ない Connect(こねくと)」

「こねくと」を先に読んじゃいました。でも、これが大正解。第8巻に続く話が最後に挿入されていようとは。あとがきにも、「こねくと」が第9巻目とありましたし。
本書はオムニバス形式となっていて、これまでの小鷹視線とは異なった視点からの「はがない」となっています。また語りも小鷹の一人称でなく、各キャラクターの一人称となっています。
各話はこれまでのエピソードの裏側というか、小鷹とは違った目線からの風景となっていて、これまでのエピソードを多面的に見ることができるようになっています。もう一度、これまでのエピソードが見直したくなるような(著者の陰謀が感じ取られる・・・)話となっています。
また、天馬やステラ、そして小鷹、小鳩兄弟の両親、幸村の母親についてもこの巻で初めて語られます。
次巻の展開が楽しみです。

haganai_8「僕は友達が少ない 8」

やっぱり、志熊理科はエラい!けなげです!趣味・志向がちょっとアレですけど。
小鷹も自分のヘタレかげんに嫌気がさしつつ、どうしようもできないことに苛立ったりします。
そして、前巻の冒頭、
「だって理科たちは、もう友達じゃないですか」
へと収斂していくのでした。
その前の学園祭、友達つくりゲーム、遊佐葵と夜空とのバトルもおもしろかったですね。
さて、コメディから本格的なラブ・コメへの転換点となった本作。次巻がとても楽しみです。
でも、第9巻を読む前に「こねくと」を読むほうが先かなぁ。でも次巻の展開が気になるなぁ。第9巻の帯の文句も気になるし。どっちにしよう?、うーん・・・。

haganai_7「僕は友達が少ない 7」

学園祭に向けて本格的に始動します。その間に間に互いの(微妙な)人間関係が浮き彫りになっていきます。夜空がちょっとかわいそう(自業自得の面もあるかも、だけど)。
そしてついに理科から、指摘される。
「- 寂しがりやのくせに、他人に素直な行為を向けられるのは怖い」
「- 気づかないフリをする。聞こえないフリをする」
「- 逃げる。茶化す。誤魔化す。拒絶する」
「- 自分は好かれてなどいないのだと、自分の心にさえ嘘をつく」
おぉ、やっぱり単純なラブ・コメではなく、主人公は(なんとなく)気づいていたのですね。ときおりヒロインたちが小声で嘆息する内容に。うーん、次巻以降の展開が読めません。楽しみです。

haganai_6「僕は友達が少ない 6」

第6巻まできました。
今回の話題・イベントは学園祭と誕生日パーティとなります。が、残念な隣人部のこと、やはり残念な結果となります・・・誕生日パーティはよかったかな。
そして、主人公を取り巻くハーレム状態が徐々にあからさまになってきています。本人は、友達もいないつまらん男に彼女なんて、とか言ってますけど。
今後の展開がたのしみですね。

haganai_5「僕は友達が少ない 5」

第5巻です。この巻でも衝撃的な事実が発覚します。
それは、温泉に入っているときに発覚するのでした・・・。
やっぱりライトノベルらしく、ラブ・コメの様相がチラホラと・・・。ハーレム状態の主人公であって、本人はまるで気付いていない、という。
相変わらず本編は飛ばしてくれます。キャラクターのブレはありません。あっという間に読み終えてしまいました。実際、2時間ちょっとで読み終えていることになります。次巻も楽しみです。

haganai_4「僕は友達が少ない 4」

第4巻もあっという間に読んでしまいました。
第3巻で、小鷹の親友(だった)の正体が明らかになりましたが、ただそれだけで特に進展することなく物語は進むのでした。
今巻で、高山ケイトが登場します。これもまた、残念な性格・言動みたいです。
下ネタオンパレードですが、(当たり前ですが)一人で読んでいる限り、楽しいものです。もし音読でもすれば、たちまち星奈のようにアレですが(笑)。
ストーリーとしては、何も進みませんが、日々の隣人部らしさが溢れる日常がおもしろく、あまり気にはなりません。第5巻も楽しみです。

haganai_3「僕は友達が少ない 3」

あっという間に第3巻です。
今巻では隣人部の夏休みの活動が描かれています。夏のイベントといえば、プール、海、合宿、肝試し、そして夏祭りが主たるのもですが、漏れなくついてきます(笑)。
このライトノベルは、本当にテンポよく、それでも笑いのパワーが落ちることなくストーリーが綴られていきます。そして、今巻の最後でやっと小鷹の(かつての)親友の正体が明らかになります。
第1巻から延々と伏線を張っていたあの親友です。まぁ、(いくらニブイ私でも)なんとなく想像はついていたけれど(笑)。でも、分かってしまうと第4巻以降はどのような展開になるのでしょうか。続きが楽しみです。

haganai_2「僕は友達が少ない 2」

本巻でまた新キャラ。幼女シスター高山マリア、天才科学者(マッドサイエンティスト)志熊理科、そして主人公小鷹の妹小鳩の隣人部入部。
相変わらず部活動内容が楽しい。また、夜空の毒舌も冴え渡る。
章立ても多く、ストーリーもテンポよく、退屈せずに一気に読み進めることができました。
次巻が楽しみです。

haganai_1「僕は友達が少ない」

第1巻です。
TVアニメは何話か見た記憶があるのですが、大体この1巻分は見たようです。読んでいて、場面が浮かんできました。ですから、新鮮味はあまりなかったような気がするのですが、それでも面白かった。特に夜空の毒舌と小鷹のツッコミが絶妙(?)。それに残念な性格で高飛車な星奈が、夜空の毒舌にやられてちょっと可愛そうなところも。
本のタイトルは「友達が少ない」ですが、本当は「一人もいない」者同士が集まって作った「隣人部」。実は、友達とはどういうものか分からないというのが本当のところな者たちの友達作りのための部活動。その部活動の内容が突拍子もなく、楽しく読むことができました。次の部活動が楽しみです。

youkai_apartment_4「妖怪アパートの幽雅な日常 4」

シリーズ第4巻です。
今更ながらこのシリーズって、「児童文学」だったんですねぇ。高校生が主人公なので、ジュブナイルかなぁ、くらいには思っていたんですが。でも、大人(中年?、いやジジィ?)が読んでも面白い。いや、もっと若いときに出会えればよかったなぁ、とは思いますけど。
今回は、夏休みのエピソードが綴られています。といっても、バイトと修行(!)に明け暮れる日常がそこにはあり。それでも日々事件は発生します。
そこには、小さなことではあっても、人の成長物語でもあります。
今手元にある本はこの巻までですが、続きが早く読みたい!。

youkai_apartment_3「妖怪アパートの幽雅な日常 3」

シリーズ第3巻です。
夕士の通う商業高校で、幽霊の噂が囁かれるようになります。時を同じくして、若い教師が赴任してきますが、30前だというのにもうくたびれた様子。実は前任校で、苦い思いをしてきたことが明らかになり・・・、また噂の幽霊が実は、女性を呪った怨念であることが判明し・・・。
夕士と魔道書「小(プチ)ヒエロゾイコン」の活躍や如何に。というところですが、プチ・ヒエロゾイコンの非力なことに加え、魔道士としてヒヨッコな夕士は妖魔を使いこなせず、召喚した本人まで怪我をする始末。
とまぁ、プチ冒険の様相を呈するわけですが、悲壮感漂うわけでなく、またふざけることなく悩みながらも何とか対処しようとしている夕士の姿勢に共感を覚えます。
「君の人生は長く、世界は果てしなく広い。肩の力を抜いていこう。」
うーん、いい言葉ですね。

youkai_apartment_2「妖怪アパートの幽雅な日常 2」

本書もさくっと読んでしまいました。
今回は、夕士が「妖怪アパート」に戻ってきたところから始まります。そこで、また新たな妖怪たちと出会います。薬売りとか古本屋に。
そして、夕士と魔道書との出会い。「小(プチ)ヒエロゾイコン」との出会いです。そこで、魔道書の封印が解けてしまい、夕士が主人と認められてしまうのです。ところが、魔道書に封印されていた妖精たちは・・・。そして、魔道書の主人となった夕士はやむなく霊力アップの修業に入ることに。
何と言っても妖精たちがかわいい!というか、笑わせてくれます。
また、親友である長谷も「妖怪アパート」に夕士を訪ね、数日間滞在します。「妖怪アパート」の妖怪達と接する長谷。そして、夕士との友情を深めていくのでした。
本書では、いわゆる敵役、悪人の類は出てきません。世をすねてグレた連中は出てきますが、こてんぱんにやっつけられちゃいます。おもしろく、楽しく読み進めることができました。次巻が楽しみです。

2014.9

youkai_apartment_1「妖怪アパートの幽雅な日常 1」

香月日輪という著者はこの本が初めてです。この本もタイトルが面白そうだったので手に取りました。そして、やっと時間がとれて読んだところ、もっと早くに読めばよかった。と思わせるほど楽しく読むことができました。
主人公の稲葉くんと長谷くんは親友です。ともに高校に進学したところから物語は始まります。ただ稲葉くんは寮のある商業高校へ、長谷くんは有名進学校へと道は異なりますが。
そこで稲葉くんの住むはずだった寮が火災により全焼。そして転がり込んだのが「妖怪アパート」となるのですが、不思議が日常となり、日常が非日常になっていき・・・。
稲葉くんは、3年前に両親を交通事故で失い、中学生時代を親戚の家に厄介になっていました。そこで、いろいろと我慢してきた(鬱屈していた)気持ちが、その「妖怪アパート」で癒されていく体験をします。その過程が切なくもほのぼのとして楽しい。また、哀しい場面もありますが、全て飲み込んで自分らしく先を見て生きていこうと考えるようになります。
文庫本にしては文字が大きく、ページ数も少ないのであっという間に読むことができましたが、なんか心が暖かくなるような気がしました。タイトルだけで選んだ本でしたが、いい本に出会えました。次巻が楽しみです。

diplomatic_immunity"DIPLOMATIC IMMUNITY" - 「外交特例」

「マイルズ・ヴォルコシガン」シリーズの最新巻です。といっても、3月始め頃に購入した本なのですが、半年経ってやっと読み終わりました。このシリーズも14巻目なんですね。
今回は、SFミステリといった趣です。些細な事件から強制逗留されている商船団の解放交渉に赴くところから始まります。ハネムーン旅行中の緊急要請ですが。
その頃、マイルズとエカテリンとの間には人工子宮に残してきた赤ちゃんがあり、出産前に戻ろうとしていました。出産前にバラヤーに戻れるか気をもむ2人。
ところが、事件は複雑な様相を呈し、さらには2惑星間の一触即発の戦争突入に関する陰謀と繋がり・・・、とハラハラ・ドキドキの展開へと。いつものようにマイルズの推理・機転から戦争が防げるかどうか。
途中から目が離せなくなり、一気に読み進んでしまいました。
そうそう、事件の舞台は「クァディー宇宙」のステーションです。あの「自由軌道」で出てくる遺伝子改造された両足の代わりにもう一組の腕がある人種です。また、懐かしい人たちも再登場します(よく覚えてないけど・・・(おい))。

the_martian"The Martian" - 「火星の人」

「わぉ、なんておもしろいんだ!」
火星に取り残された一人の宇宙飛行士。しかも他のクルーは彼が死んだものと思い、やむなく地球への帰還の途につく。一方、九死に一生を得た主人公マークは、必死にサバイバルを目指す。通信手段も無く食料も限りある中で。
主人公が超人的でかつ都合の良い展開で、危難を乗り越えていく、という話でなく。主人公は、あくまでも人間的でユーモアを忘れない魅力ある人物として描かれ、ミスもポカもやるが創意工夫を凝らして生き抜いていく。そこには何らのご都合主義な設定は無く、あくまでミッションに必要であった機材のみを利用して乗り切っていく。ひとつをクリアすると、さらに倍加するような試練が。それでも主人公はユーモアを絶やさず、果敢に前向きに取り組んでいく。極度に悲壮感に捉われることなく、思わずくすっとなることも多く。何と言っても主人公マークが魅力的です。
一方、火星衛星写真から生存を知ったミッションコントロール、NASAは火星からの救出に着手、邁進する。
読み始めたら止められなくなり、夜を徹して一気に読んでしまいました。今日は体調不良で会社をサボろうっと(おい)。
著者は、この本が出世作となったようです。また、20世紀FOXが映画化権を取得し、映画化が決定している、というのもうなずける面白さでした。でも、映像化は難しいかも。派手なアクションシーンも戦闘シーンもありませんから。

bibliotheca_mystica_de_dantalian_8"Bibliotheca Mystica de Dantalian" - 「ダンタリアンの書架 8」

ついに最終巻です。でもやっぱり謎は謎のまま残されてしまいました。
今回も凄惨な場面はなく、一気に読み進めることができました。
第2話「最後の書」は特に楽しく読ませてもらいました。「・・・クッキー怖い」(笑)。
第3話「永き黄泉のヴィネット」では、幻書泥棒(ミスリル)が再登場。彼女が何のために幻書を盗む(収集)しているのかも明らかにはされませんでした。そして、シューラも再登場。この2人の後日談も書いて欲しいところ。

bibliotheca_mystica_de_dantalian_7"Bibliotheca Mystica de Dantalian" - 「ダンタリアンの書架 7」

このシリーズも第7巻まできました。次巻が最終巻です。ところが、本巻の最終話(第4話)「鍵守」が、"Episode Final"になっていたのにはびっくり。実はその意味は・・・あとがきを読んでやっと納得(笑)。
本巻は、(幸いにも)凄惨な死体がごろごろ、という描写はありませんでした。コミカルでファンタジー色の濃い楽しい話が多かったように思います。先ほどの第4話「鍵守」もそうですね。また、第3話「少女たちの長い夜」はドタバタ・コメディでこのシリーズでは珍しいテイストでした。まぁ、ヒューイとダリアンのコンビでは、ユルい雰囲気でしたから、あまりドタバタにはならなかったのですが。
さて、いよいよ次巻が最終巻になるわけですが、これまでの謎は全て解消されるのでしょうか。ダリアンの正体(本当の名前)は、焚書官ハルとフランとは、教授とラジエルとは、ダンタリアンの書架との関連は、等。うーん、説明も無くほったらかしにされそうな予感(笑)。

bibliotheca_mystica_de_dantalian_6dantalian_6_shiori"Bibliotheca Mystica de Dantalian" - 「ダンタリアンの書架 6」

早いもので、このシリーズも第6巻です。
今回も脇役ですが、各話で新キャラクターが登場します。カミラの兄も。
第1話「雛形の書」は、「ドリアン・グレイ」のもじりのような。「ドリアン・グレイ」は肖像画が歳をとったようになり、描かれた本人はその当時のまま若い、という設定でしたが。でも本書のオチには笑えました。
第3話「人化の書」、第4話「楽園」は、舞台が同じ島で主人公が異なるという設定でした。敵対同士互いに出会うことも無く、また幻書も違うものでしたが。なかなか楽しい設定でした。
次巻も楽しみです。

bibliotheca_mystica_de_dantalian_5dantalian_5_shiori"Bibliotheca Mystica de Dantalian" - 「ダンタリアンの書架 5」

第5巻です。
今回は脇役であった人たちが多く出ています。焚書官ハルとフラン以外は、ですけど。代わりといっては何ですが、教授と赤の読姫ラジエルが本編に登場しました。
本巻ですが、あまりグロテスクな状況がなく、一気に読み進めることができました。第1話「時刻表」、第2話「猫と読姫」はどちらかというとタイムスリップもの、そして第1話「時刻表」は幽霊列車、第3話「航海日誌」は幽霊船となんか同じような設定・・・。
第2話「猫と読姫」で登場した猫のヒースはあれからどうなったのでしょう。相変わらず、屋敷のどこかで、あるいはダリアンのひざの上で日向ぼっこでもしているのでしょうか。
次巻も楽しみです。

bibliotheca_mystica_de_dantalian_4dantalian_4_shiori"Bibliotheca Mystica de Dantalian" - 「ダンタリアンの書架 4」

第4巻です。全8巻ですから、ちょうど真ん中ですね。
第2話「幻曲」は、哀しいお話でした。人形に意思は、そして幸せと思うことはあるのか。不思議な話でした。と単純に思うほど素直じゃないのが何だか哀しい・・・。ストーリーはややありきたりのような・・・気がします。(あくまで個人的な感想ですので、念のため)
第3話「連理の書」では、アルマンが再登場。またもや恋人の相談です(もちろん「幻書」がらみです)。今回も残念な結果となりました。懲りない人はやっぱり懲りない(?)。次巻以降でも登場しそうな気がします。
あと他の話はちょっとグロテスクな場面あり。ちょっと苦手。
断章には、ちょっとほっとします。今回は、断章2「屋敷妖精の受難」。あまり仕事熱心でない(というか、過重労働を忌避する)屋敷妖精の話。でも結局は・・・。

bibliotheca_mystica_de_dantalian_3"Bibliotheca Mystica de Dantalian" - 「ダンタリアンの書架 3」

第3巻です。さくっと読んでしまいました。短編ばかりなのでテンポよく読み進めることができました。まぁそれでも各短編が面白かったのがゆえのことですが。
この作品では、けっこう死人・殺人が出てきます。それが極端に悲惨にならずに淡々と飄々と物語が進んでいくのは、ヒューイとダリアンの性格によるものが大きいかと。
第1話「換魂の書」は、おぞましくも悲しい話でした。ちょっとグロテスクな情景がありましたが。一転、第2話「忘却の書」はユーモアあふれるエピソードでした。
ところで、焚書官って一体何者なのでしょうか。ヒューイ(鍵守)とダリアン(黒の読姫)を目の敵にしているようですが。フランの「堕ちた天」てどういう意味なんでしょうか。鍵を開けて体内から幻書を取り出すというシチュエーションは一緒ですが。書架ではなさそうですね。うーん・・・。

bibliotheca_mystica_de_dantalian_2"Bibliotheca Mystica de Dantalian" - 「ダンタリアンの書架 2」

第2巻です。一気に読むことができました。連作短編集となっています。
レギュラーの登場人物は、ヒューイとダリアンの2人だけとなっていて、この2人が「冒険」という形で物語が進行します。といってもヒューイとダリアンの2人に切迫感・緊迫感はあまり感じられません。時には非常にシリアスな場面もあるのですが。ちょっとグロテスクな場面もあります。
第3話「等価の書」が印象的でした。ヒューイの幼なじみのカミラが第1巻から再登場します。楽しい、ほのぼのとしたエピソードでした。他のエピソードは、死人が(殺人が)出てくるので、ライトノベルとしては、ちょっと・・・という感じでしたが。
次巻も楽しみです。

bibliotheca_mystica_de_dantalian_1"Bibliotheca Mystica de Dantalian" - 「ダンタリアンの書架 1」

初めて読みます。「ダンタリアン」「ダリアン」とも耳にしたことのない音です。不思議な感じですね。「ダミアン」なら聞いた覚えがあるのですが(笑)。
以前にアニメを2~3回見たことがあったので、本書に興味を持ち、購入しました。
ライトノベルらしくない不思議なテイストな本でした。どちらかというとホラー、ミステリー感覚ですね。ときにグロテスクな表現がありますが。
ヒロインの設定もユニークです。「幻書」という言葉も初めて目にしました。
本の構成は短編集、連作の形をとっています。ショートストーリーもあります。
第1章を読んだ限りにおいては、勧善懲悪ものかな、とも思ったのですがそうでもないようです。
次巻が楽しみです。

rainy_day"Rainy Day" - 「涼宮ハルヒの秘話」(初回限定版特製小冊子)

"Rainy Day"は、書き下ろしショートストーリーのタイトルです。
タイトルそのままキョンが中学3年生の9月のにわか雨の降ったある日のことです。ショートストーリーですから短編にもなっていなくて、ほんの一部の風景を切り取ったような作品でした。
プチ資料も付属しており、表紙絵についてもイラスト、デザインと色々と試行錯誤している様子を見ることができて楽しかったです。
「涼宮ハルヒの驚愕」は図書館から借りて読んでいましたが、この小冊子は(当然)付いていなくて、今回が初見となりました。感動、というほどのものではありませんでしたが、何か得した気分にはなりました。(古本屋からですけど)購入できてよかった(笑)。

suzumiya_haruhi_no_kyougaku_1suzumiya_haruhi_no_kyougaku_2「涼宮ハルヒの驚愕(前・後)」

第10巻、第11巻です。「涼宮ハルヒの分裂」からの続編です。初回限定版は2冊セットで販売されていました。
書式は、前作と同じようにα章とβ章の2章が並行して語られています。そして、分裂した世界はまたひとつになるとき・・・。
今回「驚愕」するのは、涼宮ハルヒでなくキョン君たち回りの人たちになります。その驚愕の内容とは。新入生、渡橋泰水(ヤスミ)の正体は?
とても楽しく読み進めることができました。細かいところでは、ツッコミどころが色々ありますが。例えば、キョン君、小泉君2人が分裂した世界の記憶をそれぞれ共有するのは分かるのですが、2人以外の分裂していた人たちはどうなったのか(特に佐々木)とか。
でもまぁ、SOS団の結束の固さが再確認されたこと、キョン君の一般人としてのスゴイところがみれてほっとしました。
さて、続編はあるのでしょうか。この本が発刊されてから3年が過ぎようとしていますが、はて。

suzumiya_haruhi_no_bunretsu「涼宮ハルヒの分裂」

第9巻です。今回の巻で、これまで伏線であった敵対勢力が勢揃いします。
そしてキョンが中学生時代に付き合っていたという「変な女子」も現れます。
そこで、文章はα章とβ章とに分裂し、あたかもパラレルワールドのように並列して進んでいくことになります。
何か実験的な手法(?)を感じさせます。やや、読者を戸惑わせつつ次巻へ続く、となっています。これがまた、次巻が出るまで読者は相当待たされることに。
「涼宮ハルヒの驚愕」が出るときには、予約が大変なことになったのも記憶に新しいところです。
相変わらず新鮮な気持ちで読んでいます。先のこともさっぱり覚えていません・・・。次巻が楽しみです(笑)。

suzumiya_haruhi_no_fungai「涼宮ハルヒの憤慨」

第8巻です。次巻からはいよいよ(?)「涼宮ハルヒの分裂」であり、最新巻「涼宮ハルヒの驚愕」へと続きます。
さて、今巻の「憤慨」は、ついに生徒会が動き出し、SOS団の文芸部室からの追い出しを図ったことに端を発します。そのとき、ハルヒがとった対抗策とは・・・。
と、読んでいる間も何ら思い出すことも無く楽しく読み進めることができました(汗)。朝比奈みくるの話のおもしろさもさることながら、挿絵もまた楽しいものでした。
キョン君の話も。結末は全然思い出せませんでした。でも特に印象的だったのは、やはり長門有希の作品。シュールでエキセントリック、それでいて何故か長門有希の心象風景としてぴったりな、不思議な感覚を持ちました。

suzumiya_haruhi_no_inbou「涼宮ハルヒの陰謀」

プロローグでいきなり過去へ(去年の12月18日)朝比奈(小)と戻るキョン。そう、あの決着をつけるために。そして、時は2月初旬。なにやら様子のおかしなハルヒ・・・。
と以降、怒涛のごとく物語は進んでいくのでした。
相変わらずタイムパラドックスに戸惑いながらも、なんとか(未来からの)指示をこなしていくキョンと朝比奈(小)。色々なエピソードを絡ませながら、また新たな敵勢力の出現、と見せ場を作りながらも、最後に判明する「涼宮ハルヒの陰謀」とは。それは、初旬のハルヒの様子がおかしかったことと・・・。
たしか、この本を読むのは2回目のはずなのですが、読むまでストーリーがまるっきり頭から抜け落ちていて、新鮮な気持ちで楽しむことができました(笑)。なんというか次の展開がまるで思い出せません(汗)。
次巻が楽しみです。

suzumiya_haruhi_no_douyou「涼宮ハルヒの動揺」

このシリーズもあっという間に第6巻です。今回も短編5話がまとめられています。これらの内、「ライブアライブ」「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」はアニメになっています。
私は、Blu-rayでアニメを見てから、この小説(ライトノベル)を読んだので、最初は戸惑いました。だって時系列がバラバラで小説になっているのですから。この第6巻のエピソードも文化祭当日から冬休み後の話となっています。辻褄を合わせるのって大変だったのでは(?)といらぬ心配したりします。その甲斐あってか(?)ストーリーは何らの違和感無く進むのでした。
相変わらず、涼宮ハルヒのはっちゃけぶりに振り回されるキョン達SOS団の面々。それぞれのキャラクターがしっかりと確立されていて、楽しむことができました。次巻も楽しみです。

※ 一度読破しているはずなのですが、そこは記憶容量極貧な私、いつも新鮮な気分で読み直すことが出来ます(笑)。

suzumiya_haruhi_no_bousou「涼宮ハルヒの暴走」

第5巻です。この「涼宮ハルヒ」シリーズは、時系列がバラバラで描かれており、今回は、夏、秋、冬とそれぞれの季節のエピソードが語られています。
夏はあの「エンドレスエイト」(笑)。TV放送では、本当に8回していましたね。本作は小説では短編になりますが、「エイト」という題はどこからきたのでしょうか?それとも"8"という意味では無いのかしら(?)、疑問です。・・・あっ!そうかぁ、「8月」の"8"かも!?
秋は、あのコンピュータ研とのゲーム対決。長門有希が活躍します。ゲーム解析をして、対戦以降はコンピュータ研に(たまに)顔を出しているようです。部室が隣みたいですしね。
冬は書き下ろしみたいです。超常現象を引き起こした犯人、またその動機は不明のままですが、何とか脱出に成功します。このときの各人の反応がそれなり、で楽しかったですね。また、鶴屋さんも出てきて、また彼女もSOS団団員の特殊性に気付いているのが明らかになります。でも気にしないで普通に付き合っていくつもりのようです(そういうおおらかなキャラ設定らしいです)。いくらかミステリアスな存在ですね。魅力的なキャラです。
この「涼宮ハルヒ」シリーズは飽きることなく、毎回楽しく読むことができます。次はどんな突拍子の無い物語になるのか、キョン君がどのように独白するのか、楽しみです。

suzumiya_haruhi_no_syoushitsu「涼宮ハルヒの消失」

第4巻です。時系列的には、クリスマス直前の話となります。
「笹の葉ラプソディ」にも関係あります。ただ、文中には小説ではまだ語られていないエピソードがあります。それは、「ループする夏休み・・・」。先にTV放送のBlu-rayを見ていましたから、あぁそうか、と思いましたが、TV放送前にこの小説を読んだならば、どう思ったことでしょうか。ちょっと「気になります」。
先に「劇場版 涼宮ハルヒの消失」のBlu-rayを見ていましたので、改めて原作を読みますと、まるで映画のノヴェライズ版かと思うほど、映画は原作に忠実に作られていたのが分かります。ということは、ストーリーは全て頭に入っている(この本も再読ですし)はずなんですが、それでも楽しく一気に読んでしまいました。
蛇足ですが、「涼宮ハルヒの憂鬱」から続き物になっている表紙絵は、この巻までとなっています(購入したものでは)。ひょっとして、この先も表紙絵が続いた版もあったのでしょうか。そもそもネットで調べても、このような表紙絵を見つけることができなかったのですがね。

※ 「劇場版 涼宮ハルヒの消失」公開記念として発売されたパノラマカバーというのが判明しました。2010年夏までの期間限定販売だったらしいです。本当は、「分裂」までの全9巻で構成されていたようです。 - 2014.9.22

suzumiya_haruhi_no_taikutsu「涼宮ハルヒの退屈」

第3巻です。時系列的は、第1巻と第2巻の間の話となります。具体的には6月から夏休み(というか、直後)までの間の話となります。
内容はオムニバス形式となっており、4つの独立した話から成っています。ただし、時系列の順にですが。
この4つの話のうち好きなのは(何と言っても)「笹の葉ラプソディ」です。「涼宮ハルヒの憂鬱」の時期から約3年前の情報爆発、これまでに語られていたハルヒの常軌を逸したエピソードの一つについて語られています。また、このエピソードが、次巻「涼宮ハルヒの消失」の重要な伏線となっています。そういえば、朝比奈みくる(大人版)もこのエピソードで再登場でしたね。

suzumiya_haruhi_no_tameiki「涼宮ハルヒの溜息」

「憂鬱」に続く第2巻「溜息」です。
やっぱり続きが気になって読んでしまいました(一度読んでいるのですがね)。
色々と細かなところで気づいたことや勘違いなども発見しました(汗)。まるで覚えていないフレーズもちらほら(汗々)。鶴屋さんは、この巻で登場していたんですねぇ。
話は変わって、この「溜息」は「憂鬱」から半年後の秋、文化祭に向けての自主映画撮影のドタバタが語られます。例によってハルヒの暴走にてんやわんやになりながら。
全体を通してみますと、ちゃんと起承転結が考えられていて、一巻で完結しているのが分かります。変に伏線あり、謎ありの次回続くの引きがあり、とは違って。それでいて、次巻が出ていると次回はどのような話になるんだろう、という興味と期待を抱かせてしまうような作品ですね。キョン君の一人称語りも句読点が出てきたり、文章が簡潔になってきたりと当初のグダグダした印象と大きく異なっています(ように感じましたが、はて)。次巻も楽しみです。

suzumiya_haruhi_no_yuutsu「涼宮ハルヒの憂鬱」

「涼宮ハルヒ」シリーズの第1巻です。TVアニメでは、タイトルが「涼宮ハルヒの憂鬱」(第2巻以降のシリーズ・タイトルは別)のままで放送されました。劇場版では、「涼宮ハルヒの消失」と本のタイトル通りでしたが。
初めて読んだのは、図書館で借りてのことでした。すでにブーム(?)は去り、「驚愕」も出版されてからだいぶ後になってからでした。(ちょっと天邪鬼な性格でして、世間でもてはやされるとどうもそれに乗っかりたくない、というか)
第1印象は、文章が読みにくいな、と思いました。だって、句読点も無く文章が続くのですから。それも一人称で。でもその文体にも直ぐに慣れ、物語についつい引き込まれてしまい、一気に読んでしまいました。
日常があっという間に非日常へと。その移り変わりに対して、キョンの視線がややシニカルで面白くて。
また、変人「涼宮ハルヒ」のはじけっぷりが楽しい。強引にも自分の思ったことを実行していく潔さに憧れみたいなものを感じてしまいました。確かにブームになったのもうなずける(やや上から視線で)内容でした。
蛇足ながら、本巻も含め、「消失」まで表紙絵が続き物になっています。すなわち初版時からの表紙絵とは異なるようです。

infinite_stratos_7"Infinite Stratos 7" - 「IS<インフィニット・ストラトス> 7」

第7巻です。MF文庫Jでの最終巻となります。このあとブランクが(相当)続き、最近になってオーバーラップ文庫から再販と第8巻以降が発刊されたようです(経緯は知りません、興味もありませんし)。本巻でも中途半端な続く、という引きで終わっています。
謎、というか何も解決せずに終わっています(はぁ)。「亡国機業」とは、篠ノ乃束はなぜ紅椿に拘るのか(いや、なんとなく分かるのですが、それにしても「くーちゃん」っていったい誰)、そもそも織斑千秋のISは。というように、なーんにも解決していません。
話の本筋よりも、ラブコメ展開の方がメインになっているような(気がします)。でも、かなりパターン化されており、また新たなキャラクターが登場します。もう、「はい、あーん」はいいって(怒)。
今まで読んで、第3巻までの勢いはどこへやら、第4巻以降は、まずイベントの設定があり、それからも単なるラブコメに終始(それもおんなじパターン)し、イベント(バトルシーン)は最後に。それも何らかのトラブル(敵役の乱入)があってイベントは中止、そして極め付きがエピローグに次巻の突然の前振りが。
えーと、ライトノベルとして読んでいても、ちょっと飽きてきそうです(この巻まで一気に読んできたんだけどね(汗))。
いや、次巻以降にも興味があるにはあるんですが、これまでのように話が進まないのであれば、アレかなと。
とりあえずは、ISは一旦これまでとして、機会があれば次巻以降(オーバーラップ文庫)を読むということで。

infinite_stratos_6"Infinite Stratos 6" - 「IS<インフィニット・ストラトス> 6」

第6巻です。第5巻で世界観がどうもちっちゃい、といったら今回はいきなり英国のエピソードから(おぉっ)。なんか聞こえていたのかな(笑)。でも、物語はまた学園内のことに戻り、それに終始するのでした。
今回は、「キャノンボール・ファスト」イベントが中心に。でも本当のイベントは「一夏の誕生日パーティ」だったりして。
「キャノンボール・ファスト」に向けて特訓する主人公・ヒロイン達。でも結局、イベントは「亡国機業」のIS-サイレント・ゼフィルスによって中断させたれ、戦闘へと。そして、その操縦者は、実は・・・。
うーん、今回もおもしろかったけど・・・、もう「はい、あーん」はいいって(笑)。ラブ・コメイベントでは、このパターンしかないのかと勘ぐってしまうほど、もういいって。それから、律儀に5人のヒロインを一度のイベントに全員参加させるためにラブコメ部分の描写が大半を占め、肝心のIS関連のストーリーが進まなくなってきているような。
裏表紙には、「ハイスピード学園バトルラブコメ、ノンストップの第六巻!」とあるけれども、ラブコメ部分がしつこくて全体的に間延びしてしまって肝心のバトルシーンの書き込みが少ないような(気がしました)。

infinite_stratos_5"Infinite Stratos 5" - 「IS<インフィニット・ストラトス> 5」

第5巻です。今回も美少女(?)3人が登場します。生徒会長の更識盾無、布仏虚、本音(のほほんさん)姉妹。後は、謎の組織「亡国機業」くらいかな。
相変わらずのドタバタです。「はい、あーん」は、もういいって(笑)。
なんだか、各国代表候補、専用機持ちの実力がどんどんと下がっているような?
そこで、「最強」の生徒会長の登場なのかな。ちょっと安易な気もするが、生徒会長のキャラがそこそこおもしろかったのでよし、としましょう。
舞台は学園内に戻って、学園祭での出来事がメインとなります。それから、前巻にてほのめかしていた謎の組織が主人公達を狙ってきます。正確には、一夏のIS-百式-の強奪を。生徒会長の登場もあり、これの撃退に成功しますが、さて。というところまでが本作の内容となります。
ところで、学園祭でのイベントで各部活動への一時派遣となった一夏は・・・という引きもあります。
さて、本作品は、"IS"という究極の兵器を巡っての話であり、そのための世界唯一のIS学園であり、世界中のエリート(女子)が集まる学園の話(何でも倍率が1万倍とのこと)のはずなんですが、なんだかスケールがちっちゃい(気がします)。謎の組織にしても、3人しかいないし・・・。世界各国からの思惑というか、世界各国そのものの存在感が希薄というか(「紅椿」の争奪戦はどうなったのかな)。本当に学園内の話だけなんですよね。
うーん、それなりにおもしろいから、いいってことにしておきましょう(笑)。

infinite_stratos_4"Infinite Stratos 4" - 「IS<インフィニット・ストラトス> 4」

第4巻もさくっと読んでしまいました。今回は、ヒロイン達の目線から見たドタバタ劇が中心のオムニバスです。一夏の独白は今回はあまりありません。
それにしてもだんだんとヒロイン達が一様に没個性的になっていくのが気になります。いえ、行動と台詞はそれなりなのですが、心情が皆同じ、というか・・・。
それに、「はい、あーん」的なイベントはもういいや、というか。
それになんか伏線がない、というかうまく書き込まれていない(いや、書けないのかな?)。最終段になってから、次回に続くための前振りが突然出てくる、というか。
また、ストーリーがだいぶパターン化されてきたように思えます。いや、それなりに面白いのですけどね(笑)。なんというか、読み味(?)が変わらない、というか。
日常では到底ありえないシチュエーションがライトノベルらしいっちゃ、そうなんですけど。すんなりとこの世界に入っていければ、それなりに面白いのかな、と。
何か批評家めいたことを書いてしまいましたが、私は、あまり考えずに読み飛ばす読書スタイルなので、それなりに楽しむことができました(笑)。

infinite_stratos_3"Infinite Stratos 3" - 「IS<インフィニット・ストラトス> 3」

第3巻です。本当にさくっと読めてしまいました。ライトノベルだから、とは言えページ数が少ないのかしらん(?)。
いずれにしてもハーレム状態なのに、あくまでも朴念仁な主人公というシチュエーションはそのまま。「一夏って本当にバカ!?」。そして舞台が学園から夏の砂浜へと移行。
これまたお約束の水着でのドタバタ・・・。最後にバトルと続くわけですが。ちょっとバトルシーンが強引過ぎますね。高速機動でしか追いつけないはずが、2回目のバトルでは、相手が待っていたり。
それから、何故か一夏が負傷した身体が一瞬で治ったり、いつの間にか第2形態へシフトしたかと思ったらバトルシーンにいきなり登場したり・・・。それから他の機体が弱すぎ(笑)。
でもまぁ、退屈せずに一気に読むことができました。確か、アニメもこの巻までだったような(アニメ第一期)。
それから、いきなり出てきた「白騎士」。操縦者が不明なのに機体の研究がなされていて第1世代作成に大きく寄与していた、ってどうも矛盾しているようで・・・。
でも、篠ノ之束の無茶苦茶なキャラは好きです。

infinite_stratos_2"Infinite Stratos 2" - 「IS<インフィニット・ストラトス> 2」

今回も新たな美少女(?)が2人登場します。これがまた主人公に惹かれる(というか、一人は「嫁にする」と言ってましたけど)、主人公は朴念仁で素で状況を把握しない・・・お約束ですね。
あとがきにもありましたが、この作品の著者いわく、「設定は詳細にできています」とのこと。確かに本文中には触れていませんでしたが、ISについての説明(動作原理?)は一応あるようです。
エネルギー供給がどのようになっているのか、等の疑問はありますが。
今巻で、ヒロイン達は一応全て登場したらしいです。次巻からは、もっとアクションが増えるのかも。また、主人公との恋の行方は。ということで、けっこう楽しんで読んでいます。
ただ、一部の読者から批判があったように、設定があざとい、というのは感じています。こんな展開ないよ~、というのがいくつか。それから、主人公の科白(というか独白)がまたありえない、とも感じています。でも、そこがまたライトノベル、と割り切れば楽しめると思います。
それから、ライトノベルではイラストが大事ですね。オーバーラップ文庫の表紙絵を(ちらっと)見てみましたが、okiuraさんのイラストの方が本文に忠実のような・・・気がします。というか単純に好きなだけなんですけどね。

infinite_stratos_1"Infinite Stratos" - 「IS<インフィニット・ストラトス>」

Infinite Stratos:
インフィニットは、無限∞の意味です。
ストラトスは、成層圏、最高段階などの意味です。
直訳すると「無限の成層圏」ですが、これだと意味が分かりにくいのでわかりやすくすると「どこまでも広がる空」という感じになると思います。
IS(アイエス)には飛行機能があるので、「自由に広い空を飛びまわる」という感じなんだと思いますよ。
- Yohoo!知恵袋 jump_kochikame33さん回答(2011/3/411:29:19) 2014.9.10

珍しい単語なので調べてみました。"Stratos"は大気圏を意味する"Stratosphere"あるいはイタリア語の"Stratosfera"の略だそうです。
物語はいわゆるロボットものに分類されそうですが、設定が独創的です。まぁ、主人公(男性)一人に複数の女性が想いを寄せるのは-いわゆるハーレム状態-お約束ですが。それに気付かない主人公もまたライトノベルのお約束ですね。
またこの作品もTVアニメ化されていました。1、2回しか見た覚えが無いのですが・・・。
ストーリーは主人公の一人称で語られます(という言い方でいいんだよね?)。主人公の考えていること、感じていることと主人公以外の登場人物との思惑のギャップがおもしろいのと、その主人公の独白がたのしい。
まぁ、ライトノベルだし、ページ数も少なめでさくっと読んでしまいました。巷では、いろいろ批判があるようですが、第1巻を読んだ限り「普通におもしろかった」が正直な感想です。次巻が楽しみです。

alien_out_of_the_shadows"ALIEN: OUT OF THE SHADOWS" - 「エイリアン 虚空の影」

「エイリアン」シリーズ35周年記念、完全新作オフィシャル小説、というらしいです。映画化原作かとも思いましたが、そうでもなく小説単体での発表らしいです。
エイリアンといえば、1979年公開当時話題になりましたが、実は映画館では見ていません。ただ、ノヴェライズ版は発売されると直ぐに購入し、読んだ覚えがあります。たしか、著者はアラン・ディーン・フォスター(実はあまり好きな作家ではありませんが)。いくつものSF映画のノヴェライズを手がけています。スター・トレックシリーズでも御馴染みですね。
さて、本作の内容はというと、こんなものかな、という程度(?)。おもしろく一気に読むことはできましたが。どちらかというと、映画「エイリアン」「エイリアン2」を足して2で割ったような。
「エイリアン」と「エイリアン2」との間のストーリーというので、結末は推測できるもののどのようにしてそういう展開に持っていくのか興味があったのですが、無理なく(でもちょっと強引に)構築されていました(感心するほどじゃないけど)。
「エイリアン」と同じく、B級映画のテイストは残っています。少々グロい場面も(このあたりがホラーといえるのかな)。でも、いまいち緊迫感にはこれまでのより劣るかなぁ、と感じてしまいました。
あとがきを見るとこの作品は、3部作の第1作らしいです。日本での出版は未定、とのことでしたが。これ以上、どのようにストーリーを繋げていくのか(少しだけ)興味が湧きます。ひょっとして、まるで繋がっていなかったりして。

accel_world_09「アクセル・ワールド 09 七千年の祈り」

第2巻から続いた「災禍の鎧」が一応の決着が着きました。ここで、「災禍の鎧」の本体であった強化外装ザ・デスティニィーが永遠に封印されることになりますが、実は・・・。
さて、本巻でアッシュ・ローラーのリアルが初めて明らかになります。アニメでも最終回にワンカットだけ登場していました。あぁ、そういえばアーダー・メイデンも。
鉄拳アイアン・パウンドも初登場ですね。
そういえば、帝城で別れたトリリード・オキサイトとの再会はいつになるのでしょうか。少なくとも最新巻までは、再会していませんね。
次巻は外伝ともいうべきオムニバスでいくつかのサイド・ストーリーが語られます。アニメにもなっていました。エレメンツの一人、アクア・カレントのストーリーもあります。後々の重要なキャラクターとなります。パドさんが、レベル6のままなのは・・・。そういえば、アクア・カレントの言葉の端々にサフラン・ブロッサムを指すような気がするのは・・・。
第11巻以降は、ISSキットの破壊のため、あるアビリティの習得がシルバー・クロウに課せられます。
うーん、次巻以降も続けて読もうかな。どうしようかな。

accel_world_08「アクセル・ワールド 08 運命の連星」

会社の休みを利用して、第8巻まで読み終えました。
やむを得ずISSキットを装着してしまったタクムとの話が前半を、後半を帝城からの脱出を描いています。ただ、最後の最後で、災禍の鎧を召喚してしまったハルユキは・・・。
といっても、既に読んで知っているのですけどね。
改めて読んでみて、ソードアート・オンラインとの関連が気になります。加速世界そのものが、ソードアート・オンラインにも出てきていますし、メイン・ビジュアライザーという言葉も。
次巻「アクセル・ワールド 09 七千年の祈り」で、このエピソードも一応の結末をみます。が、加速研究会と災禍の鎧については、最新巻まで続くのでした。次巻もさっくりと読んでしまうつもりです。楽しみ♪

accel_world_07「アクセル・ワールド 07 災禍の鎧」

帝城内に突入してしまったシルバー・クロウとアーダー・メイデン。そこで、ハルユキは不思議な夢をみます。それは、初めて帝城への侵入に成功し、帰還したクロム・ファルコンの記憶。
何とか帝城中心部に到達した二人は、そこで不思議なアバターと出会い・・・。
一方、ISSキットの蔓延を調査しようとしたタクムが、PKに見舞われ、自身がISSキットを装着してしまい、逆にPK集団を殲滅してしまう。
とまぁ、ストーリーの要約はここまでとして(笑)、前巻からの伏線がようやく露わになってきます。この作者は、色々なところに伏線を張り、それが次巻以降で明らかになっていく、というのが得意のようです。読んでいる私も、いつこれが出てくるのか、それとも明らかになるのか興味しんしんで、次巻以降を読みたくなります。登場人物も多彩で(といっても、ライトノベルお約束の女の子ばっかりですけど)、そのキャラクター同士の掛け合いも楽しく読むことができました。
さぁ、次は「アクセル・ワールド 08 運命の連星」だぁ。

accel_world_06「アクセル・ワールド 06 浄火の神子」

やっぱり続けて読んでしまいました。もう、そうですね、「何者でもない自分が読む本は、自分が好きなときに好きな本を読む」と開き直っておきましょう(笑)。
さて、エレメンツの一人、風のスカイ・レイカーに続き、火のアーダー・メイデンが登場します。浄化能力をもつバーストリンカーです。ただ、本当のアバターは、無制限中立フィールド-帝城のスザク元-にて無限EKに陥っており、その救出に向かうことになります。その救出作戦において、アーダー・メイデンとシルバー・クロウは、スザクの意外な行動により無制限中立フィールドに戻ることができず、止む無く向かった先は・・・。という、おいしいところで「つづく」となっています(!)。
色々な後付ルールはともかく、相変わらずおもしろいです。ストーリーに引き込まれます。また、登場人物のキャラクターにそれぞれ特徴があり、その人間関係もまたうまく描かれていると思います。
続けて次巻も読んでしまうつもりです。

2014.8

accel_world_05「アクセル・ワールド 05 星影の浮き橋」

我慢できずに第4巻に続いて読んでしまいました。
今回は、宇宙エレベータが舞台です。私は、地上36,000kmの静止軌道上にステーションがある、「静止軌道型宇宙エレベータ」しか知りませんでした。このライトノベルの初めて「低軌道型宇宙エレベータ」なるものを知りました。しかし、地上から150kmの位置にあるボトムステーションが、マッハ10の超音速で飛行しているとは。スカイフックと簡単に記述してありましたが、はて。本当にスカイフックできるのかな(?)、とまぁストーリーとは関係ないところで気になったりします。
ところで、この宇宙エレベータ(ヘルメス・コード)でのミッション・イベントでついに(伏線でいろいろあった)災禍の鎧が召喚されてしまいます。これを何とかやり過ごした後で、スカイ・レイカーと共にゴールを目指すハルユキ・・・。ここでも不覚にも(ちょっとだけ)感動してしまいました。
次巻以降は、この「災禍の鎧」にまつわるストーリーとなります。やっぱり、次巻以降が楽しみです(一回読んでいますので、ストーリーはおぼろげながらも知っているのですけどね)。

accel_world_04「アクセル・ワールド 04 蒼空への飛翔」

やっぱり先に読んでしまいました(汗)。読み始めると止まりません。と言っても読み直しですので、ストーリーは知っているのですが。アニメの放送もこの巻まででしたし。
でもやっぱりおもしろかったです。前巻からの続きでしたし、最後まで一気に読み進めました。
この巻で、ダスク・テイカーとの決着がつくことになります。タクムも心意システムを使えるようになり、またライム・ベルとの関係もはっきりすることになります。それから、次巻以降の伏線もところどころに。ダスク・テイカーとの死闘の間にも少しだけ登場することになります。
そして、ついにスカイ・レイカーが黒雪姫と遭い和解することになり。ちょっとだけ(ちょっとだけですよ)感動してしまいました。今後スカイ・レイカーは、重要なキャラクターとなっていきます。ついついまた、次巻を手にすることになるんだろうなぁ(汗々)。

transcendence"TRANSCENDENCE" - 「トランセンデンス」

よくある設定です。ちょっと強引な展開もあります。
AIの進化の度合いがいまいちです。
スリラー・サスペンスの要素が多分にあります。これも定石ですね。最後は、AI vs. 人類という構図も予定されていたことですね。
そして、「攻殻機動隊」で予測されていたように「たった1種類のウィルス」によって全滅するのですが・・・。
果たして、AIは善か悪か、人を愛することができるのか否か、という命題はこの映画には荷が重すぎたのでは、と感じさせるほどライトな本でした。映画は見ていませんので、これが映像化されたときの感動については分かりませんが。

the_next_generation_patlaber_3"THE NEXT GENERATION" - 「パトレイバー 3」 - 白いカーシャ

いい意味で予想を裏切られました。絶賛には程遠いですが、ようやくパトレイバーらしさが出てきた感じがします。
ただ、やはりレイバーは活躍しません。レイバー自体は狂言回しで取巻く人々のストーリーという風に感じてきました。
今回はカーシャの過去が語られ、現在の心情にまで至ります。まぁ、無理な設定もありますが。
でも、これまでの本(1、2)よりは楽しめました。次巻を購入するかどうかは微妙ですが。

accel_world_03「アクセル・ワールド 03 夕闇の略奪者」

「アクセル・ワールド」の第3巻目です。スカイ・レイカーが新たに登場します。そして「略奪者」ダスク・テイカーも。ダスク・テイカーは最新刊においても重要な役割を果たすことになります。そのことを踏まえて読んでみますと新しい発見が・・・ないですね(笑)。
この巻から、いわゆるシリーズものへと続くことになります。すなわち、今回のエピソードは次巻に続く、というスタイルになります。
相変わらず、ゲーム上のルールが後付で色々と明らかになります(笑)。バトルロイヤルモード、親子、またはレギオンメンバー同士は対戦者に10m以内に近づけないとか。また、アビリティの動作、強化外装(シアン・パイルのパイル・ドライバー、ライム・ベルのクワイヤー・チャイムが初期装備の強化外装)、ショップでの売買、スカイ・レイカーの車椅子が真意システムに基づいて動作しているならば、なぜ常時真意システムを使用しているのか(確か、使ってはいけないのでは?)等々。
なにより、デュエルアバターのバイザー越しに表情(微笑んでいる、等)がどうして分かるのかな?
謎はつきませんが、そんなことが気にならないほど、ストーリーがテンポよくそれでいて状況・心情が深く、くわしく記述されていき、退屈することなく一気に読むことができました。

hero_novelies「HERO ヒーロー」

TVドラマのノヴェライズです。
懐かしく放映された場面を思い出しながら読むことができました。放映分全話をコンパクトにまとめてあり、一気に読んでしまいました。脚本全てをノヴェライズしたわけではないようですが、その分テンポよく、まとめられているように感じました。
さて、本書の奥付を見てみると、発行日が2002年9月30日、2014年8月10日 12刷となっています。今回最新ドラマ放映に合わせて新たにノヴェライズしたのかと思っていましたが、放映に合わせて「重版」したのですね。また、スペシャルドラマのノヴェライズ「HERO 2006」も発行されていたようです。最新ドラマのノヴェライズと同時に、それも重版されるかもしれませんね。買って読んでみようかなぁ。

miotsukushi_10「天の梯 みをつくし料理帖」

ついに「みをつくし料理帖」シリーズの完結編です。いったいどのように完結するのか気になっていたのですが、一気呵成に物語が進み、あっという間に(確かに)完結まで。
ちょっと感動してしまいました。
完結編にふさわしい、素晴らしい展開でした。ちょっと強引なところもあるようにも感じましたが。
ハッピーエンドにほっとしました。それでも、親しい人との別れとともに生涯の伴侶を得たこと、また料理人としての道を進むことの決意など、全てが「幸せに暮らしました」と終わることはありませんでした。それでも最終ページに折り込んであった「料理番付表」(しかも東西対決)の両大関に馴染みの名が。しかも物語の最終時点より10年後の番付表であるところがミソですね。さらに西の発行所が「海文堂」に。

[みをつくし]
澪標は川の河口などに港が開かれている場合、座礁の危険性があるため、航行可能な場所である澪との境界に並べて設置され、航路を示した。澪標は古くより「水の都(水都)」と謳われていた大阪(難波宮、難波・浪速・大坂)との関連性が強く、また、和歌では「身を尽くし」との掛詞で用いられる事もあり、...
- Wikipedia 2014.8.20

改めて「みをつくし」の意味を調べてみました。色々と物語の関連があったのですね。そして清右衛門が言った最後の「みをつくし」。今更ながら、主人公の名前が「澪」ですもんね。

sword_art_online_015「ソードアート・オンライン 015 アリシゼーション・インベーディング」

さくっと読んでしまうはずが、4日くらいもかかってしまいました。仕事が忙しかったせいなんですが(笑)。
今回は、キリトは活躍することがありません。というか、車椅子に座ったままとなっており、こころも失った状態になります。
それから、前巻終盤にラースを襲撃した者たちの正体が明らかにされます。彼らは、STLの技術とその成果であるAIを奪取するためにやってきたのです。ただ、ラースの迅速な対応のため、膠着状態に陥り、やむなく彼らもアンダーワールドにダイブすることになります。ただし、ダークテリトリー側にですが。そして新たな章、「アンダーワールド大戦」へと。
やっぱり、川原礫は、ストーリーテラーだと思います。ライトノベルというより、SF小説のテイストですね。退屈せずに一気に読むことができました。また、人物描写に多くのページを割いていて、悪役なりの背景も深く書き込まれており、冷静に考えればそんなキャラクターいるわけないよ、ですが小説の中では有りかな、と納得してしまう(というか気にならなくなる)ほどです。
いよいよ、人界の存亡をかけた戦いが始まります。今後の展開が楽しみです。

attack_on_titan_14"attack on titan 14" - 「進撃の巨人 第14巻」

ほんとにさくっと読めてしまいました。
このコミックの魅力は、ストーリーの奇抜さと人間性の表現にあると思います(かな?)。登場人物たちはそれこそ信念を持ちながら、また自身の弱さを自覚しながら、それぞれの物語を展開していきます。代表はやっぱり、リヴァイ兵長かな。今回は(今回も?)大活躍です。その過去も少し明らかになります。
次巻も楽しみです。

kris_longknife_audacious"KRIS LONGKNIFE: AUDACIOUS" - 「海軍士官クリス・ロングナイフ 特命任務、発令!」

「海軍士官クリス・ロングナイフ」シリーズ第5巻です。このシリーズもあっという間に第5巻を迎えるに至りました(笑)。
ページ数はありますが(550ページ)、ライトノベル感覚でさくっと読むことができました。読み始めるとつい時間を忘れて読んでしまい、睡眠不足に。仕事中も眠くなってしまうほどに(汗)。
それはさておき、今回の舞台は、人類最初の植民星ニューエデン。通商条約を結ぶために派遣(左遷?)されたところが、いきなり暗殺されそうになり、爆弾事件にも巻き込まれることになってしまい・・・。地元警察との関係も最悪に。大使館を根城に海兵隊を動かし、大量殺人・暗殺を阻止することになってしまう、というやっぱり活劇調に物語は進行します。
まぁ、相手が長年、慎重に計画を進めてきた割には、集めた兵隊がストリート・ギャング達とか、計画した本人がその暗殺現場に居合わせて指揮をとるとか、ちょっと疑問に思うところもありましたが、そんなの気にすることなく、物語は一気に進行します。
で、やっぱり、ロングナイフは獅子奮迅の活躍を見せ、この難局を乗り切るのです。回りには、死体の山を築きながらも。
軽妙な会話がシリアスな場面も、悲惨な状況も軽快に乗り切ることができしました。次回作が楽しみです。

※ それにしても最近思うこと。この本(文庫本)の定価が、1,100円(税別)もすること。古本屋での購入が多いとその価格の高さにびっくりすることがあります。

2014.7

the_voice_of_a_distant_star"The voice of a distant star" - 「ほしのこえ」

永らく本の山の上に置いてあったのですが、やっと読むことができました。
読み始めると一気に読み終わることができました。元々セリフが少なく、ふきだしもあまりありません。コマ割りもやや大きいように感じました。
映画とはまた違った展開だったような・・・記憶があります。ただ、映画のテイストはよく残っていて、青春時代の甘酸っぱい印象を強く受けました。
画そのものは線が細く、また場面展開が良く分からないところもありましたが。作画の佐原ミズって女性でしょうか? 繊細な画のタッチが「ほしのこえ」の作風には合っていたように感じました。
でも、佐原ミズってこの本でしか知りません(汗)。
映画をまた見たくなってきました。

all_you_need_is_kill_1all_you_need_is_kill_2"All You Need Is Kill"

さくっとは読めましたが、時間がとれずに今までかかってしまいました。
やはり、映画の方はだいぶ脚色がはいっています。まず、主人公の名前。日本が原作ですから日本人の名前ですが、映画は、Tom Cruise主演ですから当然といっちゃぁ、当然か。
また、原作では主人公は初年兵となっていて、かつリタもまた19歳の設定です。敵側もまた造形が明らかに違っています(のようです)。
敵といえば、原作を読んで疑問点が解消しました。外宇宙から来た異星人そのものでなく、テラフォーミングのためのナノマシンが先着していて、それが地球生物をとりこんで、モンスター化したものだったんですね。どおりで、航空戦力がないわけです。
また、そうだからこそ、あのような知性のかけらも感じさせないフォルムをしていた訳ですね。
でも、最後の展開は、映画と原作では大きく異なっています。うーん、どちらが良いのかは微妙・・・。

a_civil_campaign_1a_civil_campaign_2"A Civil Campaign" - 「任務外作戦 上・下巻」

マイルズ・ヴォルコシガン・シリーズです。今回は、マイルズの結婚作戦が展開されます。また、今回は、これまでにも増してコメディタッチとなっており、楽しく読み進むことができました。
それにしても、このシリーズのこと、一筋縄ではいかず、色々な問題が絡んできてしまいます。マイルズが主人公であっても、積極的に行動はせずに、回りの人たちの描写が多くなされています。
また、マイルズ以外のカップルについても。

babel_the_2nd_the_returner_10"BABEL II THE RETURNER 10" - 「バビル2世 ザ・リターナー 第10巻」

相変わらず画がいまいちです(個人的な感想です、念のため)。表紙絵にある、バビル2世とマーズの違いが背の高さと髪の毛の色以外区別がつきません。また、コマ割が大きく、ストーリーがなかなか前に進まずイライラします。30分程度で読み終わりました。また画が稚拙で、3つのしもべ、6神体の造形が良くわかりません。話は横山光輝原作へのオマージュとなっており、好感が持てるのですが。やっぱり、買って少し後悔。

2014.6

gunnm_1gunnm_2gunnm_3gunnm_4

gunnm_5gunnm_6gunnm_7gunnm_8

gunnm_9"GUNNM 1-9" - 「銃夢 全9巻」

ふと1冊、手に取ったのが運のつき。せめて2冊だけで抑えようかな、と思っても時すでに遅し。9冊全部を一気に読んでしまいました。
多分、はるか未来の話。空中都市ザレムからの廃棄物の山の中から、頭殻のみで仮死状態のままの脳が発見され、それに新たにボディを与えられ、ガリィと名付けられる。ガリィに記憶はなかったが、身についた格闘術と止まぬ闘争本能を武器に戦士として生き抜いていく。ガリィの、アイデンティティを求めて荒廃した地上を彷徨い、闘う姿を描く。
とにかく、作者の知識の豊富さに驚きます。また、殺伐とした未来の造形にも。
命の非常に軽い、残酷な世界。時にグロテスクに、時に殺伐と、そして哀しい人間の性を描いていきます。残虐・暴力的なシーンは苦手なのですが、それにも増してストーリーに引き込まれ、一気に読むことができました。

mikan_enikki_1mikan_enikki_2「みかん・絵日記 第1、2巻」

他に読んでいる小説もありましたが、つい手にとって読み出すと止まらず「みかん・絵日記 第1、2巻」を読んでしまいました。
中身は見事に黄ばんでいましたが、かえってそれも懐かしく、読み進めることができました。
第1巻では、話せるねこ・文字を書くことができるねことして、みかんが草凪家に飼われるようになるところから、ももじが出てくるまで。
第2巻では、三陸海岸への家族旅行。当然ながら震災前の風景。三陸鉄道にも乗って、久慈まで。道中様々な出来事があっても、家族仲良く家族旅行。浄土ヶ浜では、じィさんにも(夢の中で)会って。そこで、みかんは改めて、草凪家の家族の一員になったのを確認したのでした。
うーん、少女まんがのメルヘンな世界だぁ。なんか文字が一杯、途中に活字でない作者の独り言もはいっているし。
第2巻の巻末には、本編とは別の話が入ってるし。
でも、読み終わって、ほっこり、ほこほこする話でした。絵も決して緻密な描写ではありませんが、線画で表せる瞳の感じが何やら心温かく感じました。アニメでは、このような感じを出すのは難しかっただろうなぁ。でも、今の技術だと可能ではなかろうか。

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"BAKUMAN。 13-20" - 「バクマン。第13巻~第20巻」

第13巻から一気に読んでしまいました。このコミックスは(というか、大場つぐみ+小畑健のコミックスは)密度が濃くて、読むのに時間がかかるように思えます。いわゆるアクションシーンが少なく、見流す、ということができなくてじっくりと読むことが多いように思います。それでも、ストーリーに引き込まれてしまい、時間を忘れて読むことができました。
このコミックス内で語られるまんがは、まるで劇中劇をみているよう。しかもそれが各作家の作風に合わせたような筆致で、作画担当の小畑健氏の実力がうかがえます。デッサン力も相当ですね。ただ、コマ割が小さいところがあり、老眼の目にはつらいところがあったりするのがちょっと(笑)。
感想はつきませんが、最後まで読み終わっての読後感は「さわやか」の一言。また、思い出しては読んでみたい、そのようなコミックスでした(実際には押入れの中で忘れ去られて眠っていたのは内緒です)。

※ 2014.6.18 「大場つぐみ原作、小畑健が作画を担当した漫画『バクマン。』が実写映画化され、2015年に全国公開されることが報じられ、話題となっている。」らしいです。

orphans_destiny"ORPHAN'S DESTINY" - 「孤児たちの軍隊2 月軌道上の決戦」

ガニメデに派遣された「孤児たちの軍隊」1万人が、生き残り700人になるまでナメクジ型異星人との激闘を制し、地球を救った後の物語。
戦時昇進により少将になったジェイソン・ワンダーが地球に帰還し、地球政治に巻き込まれているうちにナメクジ型異星人が再襲来。撃退・殲滅したと判断し、何らの防御体勢もとっていなかった地球。スクラップ寸前のシャトルを再利用して、軌道上の<エクスカリバー>へ乗り込むが、その数25人。さらにジェイソンら4人は、巨大な敵輸送艦に単独乗り込み、爆破を図るが・・・。
ストーリー展開が早く一気に読んでしまいました。特に後半、ナメクジ型異星人が襲来してきたあたりから物語は、一気に加速します。面白いのだが、ただ異星人についての描写がちょっと。ナメクジ型といっても、銃を構えていたり(10cmの隙間からにじみ出てきたのにです)、メンタリティが地球人と同じようであったり。
また、異星船に潜入しただけで、超光速技術を解明できたりと、ご都合主義的な展開であったりします。
でもまぁ、スペースオペラ(軍隊物)と割り切れば、退屈せずに読める作品です。

miotsukushi_9「美雪晴れ みをつくし料理帖」

一気に読んでしまいました。鼈甲珠を作りながらも周りでは、季節が移ろい、人も動いていきます。
ご寮さん(よし)の再婚話の行方、美緒さんにふりかかる不幸、料理番付は・・・。
そのような中でも、澪はつるやで料理を工夫し作り続けます。
今回は、登龍楼は悪さはしません(表立っては)。でもその影は常に付きまといます。
一方、澪にも一流料理店から誘いがきます。料理人としてどの道を進むのか迷うことになります。
いずれにしてもこのシリーズで一貫しているのは、一生懸命にひとつの道に精進している姿です。誰に強制されるわけでなく、やむなく奉公している場合であっても。
そして、いわゆる庶民の中で料理を振舞うことに喜びを、やりがいを感じているのです。
次巻がどうやら最終巻になりそうですが、早く読みたいと強く思う一方、それにもまして残念な気がします。

divergent_1divergent_2"Divergent" - 「ダイバージェント 異端者 上下巻」

映画「ダイバージェント」の原作です。3部作の第1弾らしいです。
本作も中途半端なエンディングとなっています。
本当に世界は救われたのか?
その世界は、5つのカテゴリーに分類され、派閥として各派が分かれて共同体を成している世界。なんか設定に無理はないか。ヒロインだけが異端といっているが、人間がそもそも5つの枠に収まるものか。
どうもご都合主義的に世界が構築されているような。まぁ、ヒロインが複数のカテゴリーにまたがるダイバージェントということで特殊な能力をもつ、という設定も良く分かりません。
何か無理な世界観と感じたおかげで、物語に没頭することができずに違和感が常に付きまとう、という感想です。
ヒロインは行動的ですので、映画はアクションものとしてそれなりに楽しめそうですけど。続編が出たらどうしようかなぁ。

hard_nuts「ハードナッツ! ~数学girlの恋する事件簿~」

以前、NHK-BSで放送していたドラマのノヴェライズ版です。地上波での放送に合わせての発刊らしいです。主演は、橋本愛(難波くるみ)、高良健吾(伴田竜彦)。
ドラマの内容を簡潔にテンポよくまとめてあります。もう本当に潔いくらい。で、さくっと読むことができました。小説版なんだから、もう少し心情とか、物語の背景とかを加筆してもいいんじゃないかと。
セリフもドラマ放送のときとほぼ同じと思われます。ドラマ最終話で、犯罪の首謀者をただ見ているしかなかった、ところなんか。難波くるみの過去については明らかになりましたが、伴田竜彦の過去は全ては明らかになっていません。病気についてもその後どうなるのか、とか。
ひょっとして、続編への伏線かもしれませんが。ちょっと、後味が未消化な感じがするドラマ、小説でした。

※ このドラマはコミックスにもなっていたんですね。買って読む気はないけど(笑)。

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"CLAYMORE 23-26" - 「クレイモア 第23巻~第26巻」

さくっと読んでしまいました(笑)。最新刊(第26巻)だけを読むつもりが、前巻までの内容を全然覚えていなくて、第24巻まで戻って改めて読み直しました。
クラリスが倒れ、第26巻ではタバサが倒れるシーンは、悲しくて不覚にもほろっとさせられました。それにしても、23、24巻からずっと戦闘に次ぐ戦闘シーンとなっています。前巻からの繋がりを忘れると何が何やら。
さて、最新刊(第26巻)ではついにプリシラを追い詰めることに成功しますが、それでもまだプリシラは・・・。そして最後にクレアが覚醒させたのは。と最もいいところで次巻へと(うーん、うまい!)。次巻が待ち遠しく思います。
ところで、本作「クレイモア」は、アニメ化されていました。実は放映されたときには見ていなくて、DVDが初見でした。その後、確かBlu-rayで見たような記憶が(おい)。Import版がセットになっていたので購入したような。探して見直してみようかな。
サウンドトラックも購入したっけ(笑)。

ero_manga_sensei_2「エロマンガ先生 2 妹と世界で一番面白い小説」

「エロマンガ先生 第2巻」です。
いつも通りの展開です。いえ、いつも通りのノリです、展開は分かりません。
この第2巻でも新たな美少女が登場します。第1巻で伏線があったあの方だと思われます。
何だか2巻目で早くもパターン化しそうな勢いですね。前作の「俺妹」のような目新しさが無い、というか、オタクの生態に比べてラノベ作家のそれがあまり面白くないというか。どうなんだろ。

bakuman_11bakuman_12"BAKUMAN。 11-12" - 「バクマン。第11-12巻」

このシリーズも半ばを過ぎ、後半戦に突入です。
見事連載を勝ち取った「PCP」ですが、半年の連載期間中に「CROW」と「+NATURAL」と競うようなマンガにしなければならない、という課題を課せられます。もちろん課題をクリアしなければ連載打ち切りのみならず、ジャンプには書かせてもらえなくなります。このような緊張感の中、「PCP」は人気マンガになっていくのでした。と、またあらすじを(笑)。
常に上を目指す主人公達。またライバル達の頑張りが描かれます。平丸一也氏もまた彼なりに。第12巻では、アシスタントから連載作家がでる過程において、高木秋人原作として原作者の幅を広げようとし、一方真城最高は、連載2本を描けるように画力をアップしようと努力します。向上を図るに限りはないのですね。ただ、こうしてマンガ家という職業をみてみますと、なんと過酷な職業かと思います。連載無くなれば、いきなり収入ゼロ。コミックスが出ていれば印税が入りますが、出るまで連載を続けなければならず。また連載中も様々な苦労があり、かつ徹夜の連続。体力・気力とも相当必要な職業です。若くないと勤まらない、まさに命を削ってマンガを描いている、ということがよく分かります。

ero_manga_sensei_1「エロマンガ先生 妹と開かずの間」

タイトルがアレですけどマンガの話ではありません。主人公は、高校生でありながらライトノベル作家として生計を立てており、引きこもりの妹が、実はイラストを書いていた当人であったという話です。が、そんな予備知識も無く、伏見つかさ原作というだけで買ってしまった本書。いつも本を買うときは、裏表紙のあるいは表紙にある本の概要を見ることなく、帯と表紙絵だけで買ってしまう私。本を買ったときに、本にカバーをかけてもらっているので、表紙絵さえ見ずに(大抵は忘れています) 読んでいます。したがって、読むまで内容についてはまるで分からないのです。
で、本作を読んでみて・・・、「やっぱり、妹ものだったのね」。さらに主人公以外の登場人物が全て女性で、しかも(編集担当者を除き)全て美少女。うーん、ライトノベルの王道かな。
さらにその美少女たちが、みんな残念な性格というのもお約束だったたりして。
実際にはあり得ない設定でもって、そのドタバタを描くというありがちなパターンでありながら、その展開が予想できなくて面白く、楽しく読み進めることができました。

bakuman_9bakuman_10"BAKUMAN。 9-10" - 「バクマン。第9-10巻」

「走れ大発タント」の連載が決まり、香耶ちゃんとの結婚も決まった高木秋人君。一方、静河流、マンガ原作者としての岩瀬愛子も新連載が決まっていく中、ギャグマンガの難しさと相性に悩む亜城木夢叶。ついには自ら連載を打ち切ってしまう。そして、次の連載を勝ち取るまでの苦悩を描く。と、思わずあらすじを述べてしまいました(笑)。
このシリーズは、編集者と作家との関係を濃密に描いていて、またアンケートの順位により連載打ち切りという厳しい現実を突きつけます。
また、連載会議という編集者内部の会議のやり取りもリアルに描いており、その緊張感もよく表現され、読者としても思わず感情移入してしまいます。
マンガ原作者として登場した蒼木紅が作家として連載していくのと、新たにマンガ原作者として登場してくる岩瀬愛子との対比もまた面白いものがありました。
連載が決まった後も、作品で上を目指す亜城木夢叶もまた色々な展開があって面白く読むことができました。
次巻でその作品が明らかになっていきます。次巻が楽しみです。

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"BAKUMAN。 5-8" - 「バクマン。第5巻~第8巻」

頑張って4冊読み終えました(おい)。「擬探偵TRAP」の連載が始まり、また編集担当が替わってから始まります。連載も当初は人気が出ず試行錯誤することになりますが、ようやく人気が出てきた頃に真城最高が入院・手術で休載を余儀なくされます。そして、連載打ち切りへ。その間にも周りで色々は出来事があります。主人公達も次の連載を目指す中、色々な出来事が。
アニメでは、このあたりをかなり省いていたような記憶があります。というか、コミックスで描かれていたエピソードを見た記憶がありません。
それと高浜君は第5巻から登場しているのですね。最初は面長(馬面?)だったのが、どんどん丸くなり・・・。私のお気に入りの平丸一也氏も第5巻の新年パーティからの登場でした。以降、脇役ながら平丸ワールドを繰り広げていきます。
このコミックスは、内容が濃くて読むのにけっこう時間がかかっています。ですが、展開が早くて飽きることなく、一気に読んでいくことができそうです。主人公達も知らない間に高校を卒業し大学入学します。もう18歳なんですね。といっても中学3年生からですからわずか3年余りの出来事になります。
次巻以降で、新連載をもぎとることになるはずですが、連載するまで読み切り、連載会議ボツ、というエピソードもあったんですね。このところもアニメでは省かれていたような。
次巻以降が楽しみです。あぁっと、高木秋人君と香耶ちゃんの結婚の行方も気になります。

bakuman_3bakuman_4"BAKUMAN。 3-4" - 「バクマン。第3-4巻」

続けて「バクマン。」を夜を徹して読んでしまいました(爆)。
ほんとに何やってんだか。
でもついつい手を伸ばさずにはいられない、読み始めたら止まらない魅力があると思います。決して、天才のみが勝つ世界でなく、また才能があるというだけでもなく、不断の努力が実を結ぶのだということが伝わってきます。これまでも「マンガ道」みたいな話はありましたが、ここまで作家と編集部の在り様を表現した作品はなかったと思います。
さて、物語は金未来杯にエントリーし、本誌に掲載決定というところまでです。コンビ解消かという危機もありましたが、何とか乗り越え、以前以上に絆を深め、不動のチームとしてマンガに取り組むようになります。新たなライバルも登場して、これで役者は揃った、という感じでしょうか。
続きが早く読みたい。でも体力が・・・。
何としても2巻/1日に抑えなければ(笑)。

2014.5

bakuman_1bakuman_2"BAKUMAN。 1-2" - 「バクマン。第1-2巻」

5月最後の日に夜を徹して読んでしまいました。いい年をして、なんちゅうアホや、と我ながら思ったりします。
第2巻までで中学3年生から高校入学後までを描き、遂に赤マルジャンプに掲載され、アンケート順位が出たところまでです。
まだ描き始めて1年足らずの主人公達ですが、もうデビューまで進んでいるんですね。展開が速くて、ついつい読んでしまいました。
それから、表紙絵だけでなく、本編まで半端なく緻密に書いてあるのにはびっくりしました。ストーリーを追っていて、つい見過ごしなのですが、背景および手にしている小道具とかが自然で、改めて見るとすごくリアルなんだけど、マンガらしく描けていてびっくりです。
それと(読んだことは無いのですが)作画の小畑健氏は「ヒカルの碁」も描かれていたんですね。知りませんでした。
ついでに、原作の大場つぐみさんは女性だったんですね。知りませんでした。
また、「ヒカルの碁」を古本屋で見かけたら購入しようかな(笑)-普通の本屋さんでないのが何故かちょっぴり寂しい?!。

rocket_girls_4「ロケットガール 4 魔法使いとランデヴー」

「ロケットガール」シリーズも4作目です。
今回も飛ばしてくれます。いつものようにオムニバス形式となりました。ロケットガールらしい奇想天外な冒険をこなしていきます。
ただ、フィクションもありますが、それが十分科学技術に基づいているのが素晴らしい。それに、森田ゆかりのはじけっぷりもまた魅力の一つとなっています。 シリアスな場面になっても、持ち前の度胸と勇断で乗り切っていく爽快さ。
また時事ネタにも柔軟に対応しているのも楽しい。帯の文言はちょっと的外れだけれど。
それにしてもロケットガール達は、簡単に宇宙空間に行っています。船外活動を請負っているのです。20億円の打ち上げ費用に見合うお仕事ですけど。また、ISS宇宙ステーションが民間に委託されて、衛星の製造工場になっている、との発想は新鮮でした。
とにかく、まだまだ続いて欲しいシリーズです。

blindsight_1blindsight_2"BLINDSIGHT" - 「ブラインドサイト」

いわゆるファーストコンタクトものです。ただ、これまであるような異星知的生命体-外見、生物態様は著しく異なっていても、メンタリティは人間と同じ-でなく、コミュニケーションどころか知的生命体にすら見えないものを相手にすることになります。
また、太陽系外に位置する相手に向かうため、冷凍睡眠でなく、アンデッドの状態で航行するとか、乗組員が吸血鬼、多重人格者など特異なものばかりとか。これまでのSF小説とは、まるで変わったテイストをもつSF小説でした。
また異星人に相対する間に、人間の知性と意識との洞察を得る、というかなり哲学的な内容でした。意識なき知性って一体・・・。
正直に言うと、「まるっきり分かりません」でした。何とか最後まで読みましたが、登場人物たちの行動がまるで理解できませんでした。行動の結果として説明はありましたが、それも理解不能でした。
マニア受けはするんだろうなぁ、というのが素直な感想です。

noah_the_offical_movie_novelizationnoah_book_2"NOAH: THE OFFICIAL MOVIE NOVELIZATION" - 「ノア 約束の舟」

映画「ノア」のノヴェライズ版です。「ノアの箱舟」は、説明を要することがない有名な話ですが、実際に旧約聖書を読んだことはありません。でも知っているのはなぜ?というくらい有名ですよね。
確かに誰かに教えてもらったのだとは思いますが、いつから知っていたのか覚えていません。
そういえば、映画「天地創造」でも、「ノアの箱舟」のエピソードがありました。でも知っているのは、その映画のようなものであって、この小説にあるようなものとは違っていました。
脚本も入っているのでしょうが、ノアがメトセラの孫であったり、ウォッチャーが出てきたり、トバルカインなる者が出てきたり。
ノアの人物像について、あるいはその家族への愛情など、ノアをひとりの普通の人間として描いていたのが印象的でした。
人間は滅びなければならないと信じるがゆえに、孫達を殺害しようと・・・。そして苦悩するノア。
映画が楽しみです。

shiki_01shiki_02「屍鬼 第1巻~第2巻」

何とか第2巻まで読みました。
登場人物が半端なく多くて、しかも登場するや否や死んでいくという、何が何やら・・・。
主人公もどうやら結城夏野らしいことが分かった程度です。あと、外してはならないのは、尾崎医院の尾崎敏夫と寺の若御院、室井静信。
うーん、ホラーなのは分かるが、それが医学的なもの(疫病)なのか、超自然的なものなのかどっちなんだろう。
けっこう読むのがしんどいので、ゆっくりと読み進めていくことにします。

kamusari_naanaa_nichijou_1kamusari_naanaa_nichijou_2「神去なあなあ日常」

「三浦しをん」の作品を読むのは初めてです。というか、作者の名前にまるで心当たりがありません。
映画化に合わせて(と思いますが)文庫化されていましたので、興味が湧き本書を手に取りました。先ごろ見た映画の予告編にもありましたし。
最初はタイトルそのものも良く分かりませんでしたが、読み進めると直ぐに「なあなあ」の解説があります。関西人には聞き馴染みのある音かもしれません。物語の場所も三重県の山奥ですし。主人公の出身地は横浜。都会人がいきなり山奥の林業に放り込まれます。
そこは、時代に取り残されたような山村で、逞しく生きる人々に接することになります。
そこには、山の神を敬う、山に寄り添うように生きる人たちがいます。都会人である主人公は、そこでカルチャーショックになるわけですが、次第にその土地の人々の生き方に魅せられ・・・。というと軽く見られますが、林業はそれほど生易しくも無く、時には命がけの仕事であったりするのですが、それでも主人公は、山の魅力に引かれていくようになります。
読んでいる自分も主人公と同化するように山の暮らしに驚いたり、やっぱり驚いたり(笑)するのです。

summer_wars_1summer_wars_2summer_wars_3"SUMMER WARS" - 「サマーウォーズ 全3巻」

直ぐに読み終えました。
ストーリー展開が速く、付いていくのが精一杯な感じで、あっという間にエンディングまで。
原作がよかったのでしょうか。
コミックス化した杉基イクラ氏の手腕でしょうか。
とにかく面白かったです。
さて、やっぱり映画の進行に忠実だったのでしょうか。一読した限りでは勿論そうだと思っていますが、さて。Blu-rayの山からこの映画を探し出して改めて鑑賞したくなってきました。そういえば、サウンドトラックもあったような。"foobar2000"のどこかに埋もれていないかな。

the_next_generation_patlaber_2"THE NEXT GENERATION" - 「パトレイバー 2」 - 明の明日

さくっと読み流すことができました。本当にこんなのを映画化するのでしょうか。原作通りならば、全く見に行く気がしません。押井守の監修って、このヘタレの原作をどのように監修したというのでしょうか。
話は、明(あきら)の夢から始まります。ただ単に面白いシチュエーションだなぁ、という程度で、何らの意味はありません。全編同じノリです。話の展開も何もありません。ただ、普通でないおもしろい日常を綴っただけで、読後感は最低です。登場人物も何の魅力もありません。負け犬っぽさをグダグダと書き綴っているだけです。
よくこの程度の話で本が出版されたものです。この先もこのような調子で続くのでしょうか。次巻に全く期待できません。

2014.4

rocket_girls_3「ロケットガール 3 私と月につきあって」

第2巻に続き第3巻まで、一気に読んでしまいました。
前巻最後に登場したアリアンロケットのロケットガール達との共同ミッションを行うことになります。そこでロケット発射場である南米フランス領ギアナに向かう訳ですが、(そこに到着するまでに)フランス人、フランス文化に最悪な感情を持ってしまいます。そのとき、向かう飛行機にトラブルが発生。エアバスを手動で着陸させることになります。
また、本題の月着陸のアシストとして招聘された日本のロケットガール達でしたが、フランス側のロケットガール達のうち2人が出発前に脱落。計6人で、ミッションをこなすことに。ところが、宇宙に出てもまたもやトラブル。そして、そのときに彼女達のとった行動は・・・。
フィクションですが、今回はサイエンスが追加されており、コミカルな表現はかなり控えられています。そして彼女達は持ち前の勇気と度胸で、困難を乗り越えていきます。本来日本人は、慎重な国民性だと思うのですが、女子高生達(みんな正確には高校生ではなくなっていますが)は、果敢にかつ臨機応変に活路を見出し、月着陸を目指します。そこでついに・・・。
相次ぐトラブルを跳ね返す主人公達に目が離せませんでした。また、科学的に破綻せずに問題解決していく様に、一種カタルシスを覚えつつ、一気に読み進めることができました。
(もしあるのだとしたら)次回作に期待(!)です。

rocket_girls_2「ロケットガール 2 天使は結果オーライ」

ロケットガールに新しく茜が加わります。いわゆる優等生タイプですが、学校を自主退学してソロモン島に一人で宇宙飛行士に応募するという行動派(?)な面もあります。
そして今回のミッションは、彼女たちにしかできないものとなります。シャトルへ、2時間半で到着。NASAの宇宙飛行士が4日かけてもできなかった作業を5分でやり遂げてしまいます。
でもそこでまたもやトラブル発生。NASAと協力してトラブルの収拾にあたることになります。
ご都合主義的なところはありますが、フィクションとして割り切れば、楽しい物語です。ハッピーエンド(?)もさもありなん、と笑って受け入れられます。
なんか、コメディタッチになってきました。次巻が楽しみです。

rocket_girls_1「ロケットガール 1 女子高生、リフトオフ!」

けっこう面白くてスラスラと読むことができました。アニメを見た記憶では、民間会社と思っていましたが、立派な国営宇宙機関だったんですね。
しかも、1994年3月から連載されていたのですね。20年前の作品ということになります。でも、内容はちっとも色あせていません。むしろ未来を予見するようで、読んでいてなるほどと思えることが多くありました。まだ女子高生は宇宙には行っていませんが。ただ、「ふたつのスピカ」では、近い年齢で宇宙に行って、宇宙遊泳しておりましたがね。
それにしても本作の登場人物は明るい。徹夜の連続でも悲壮感漂うわけでなく。また、変な人と簡単に片付けることができないほどの個性豊かな(?)人物揃い。度重なるトラブルも果敢に前向きに解決していく痛快さ。楽しく読ませていただきました。
さてアニメは、この第1巻を原作に作成されていました。最後に地球に帰還する場所は異なっていたような・・・? いや、2人してまた宇宙に行って、救助活動していたような・・・とすると、第2巻の内容もアニメ化していたのかも。DVDがどこかにあったかと思うんだけど、探し出して、見直してみようかな。原作との違いを見つけるのも楽しいかも。
いずれにしても、第2巻が楽しみです。

accel_world_2「アクセル・ワールド 02 紅の暴風姫」

第1巻に続いて第2巻も読み終えました。やっぱり、前回読んだのと印象が少し異なります。また、記憶違いもちらほら(笑)。
この巻で、戦場は通常対戦フィールドから無制限中立フィールドへと移ります。それも「災禍の鎧」討伐ミッションです。途中、妨害(待ち伏せ)にも遭いますが、何とかそれも排除した後、思わぬ形で「災禍の鎧」と対峙することになります。
最後はシルバー・クロウの働きによりミッション完遂となるわけですが・・・。
アニメでもほぼ忠実に原作に沿って描かれていました。最後にある伏線まで。やっぱり続編を製作して欲しいものです。
この物語は、独自の世界を創造しながらも各登場人物の描写が巧みで、肌理細やかに書き込まれていてつい感情移入してしまいます。次巻も購入できたら、直ぐに読み直すんだろうなぁ。

accel_world_1「アクセル・ワールド 01 黒雪姫の帰還」

さくっと読み終えました。
以前に一度読んだことがあるはずなんですが、アニメとごっちゃになっていたようで、細部の描写が記憶と異なっていました。あれっ、こんなの書いてあったっけ?、という風に。
内容は、やっぱりおもしろかったです。「アクセル・ワールド」という状況設定が新鮮です。ただ、色々とゲームとしてのお約束(ルール)があって、それがだんだんと複雑になっていくのがちょっとウザい・・・。仕方がないことは分かるんですけどね。

the_lost_fleet_beyond_the_frontier_guardian"The Lost Fleet Beyond the Frontier Guardian" - 「彷徨える艦隊 9 戦艦ガーディアン」

このシリーズも9作目です。先頃発刊された外伝を合わせれば、10冊目となります。
シンディックとの戦争が(一応)終結し、謎の異星人とも接触し、別の異星人とさらにスーパー戦艦ガーディアンを曳航してアライアンスに戻ってきます。その帰途においても様々な困難があり、それを次々と突破していきます。ちょっとご都合主義的なところもありますが・・・。
そして、100年ぶりに訪れた旧地球では・・・。醜悪な異星人が旧地球に行きたがった理由とは・・・。
戦争が終結したといっても、まだまだシンディックの攻勢は止まることがありません。
アライアンスも政治機構が脆弱、腐敗が進み・・・。 と、様々な要素が絡んで混沌の様相を呈していく中で、ブラックジャックのとる行動は・・・。
読んでいて飽きることはありませんが、前後関係がよく覚えてられないので(記憶容量が極小なので)それが困った点です。ただ退屈せずに一気に読み進めることができました。次巻が楽しみです。

quarter_share"QUARTER SHARE" - 「大航宙時代 -星海への旅立ち-」

「ひとりの若者が 商船員をめざして いま銀河の荒波へと 船出する!」と帯にあります。が、実際は、母子家庭で育った主人公が18歳で世間に放り出され、職を求めた結果、商船へ厨房補助員として乗り込む、というところから始まります。「銀河の荒波」といっても、大半は商船内部の業務の紹介、プラス主人公がそこでの才覚を現すところが描かれていきます。決して、宇宙会戦のようなアクションは一切ありません。乗り込む船も商船であり、戦艦ではありません。
で、退屈な話が続くのかと思えばそうではありません。主人公は一生懸命に業務をこなしながら、徐々に前に進もうとします。その過程が描かれていて、それがとても楽しく読むことができました。
主人公は、才覚溢れるような天才か、あるいは特別な才能を持つかのようには書かれておらず、よく考え、よく気が付く程度であり、超人でもなく普通の若者として描かれています。ただ、商船の業務に夢中になれるほど好きになっていった、ということだけです。
また描かれる商品取引も、商船での個人の範囲内での(個人の持ち込める商品の範囲内での)商売が話の中心で、決して大規模なものではありません。フリーマーケットでの取引ですから。それでも、商船内に商業組合を結成するまでに至ります。商売のことには疎いながらも、主人公と一緒にフリーマーケットでの商品取引にドキドキ・ハラハラすることができました。
続編があれば、ぜひ読んでみたいと思います。

sword_art_online_014「ソードアート・オンライン 014 アリシゼーション・ユナイティング」

「ソードアート・オンライン」シリーズ 第14巻です。今回でアリシゼーション編・人界編が完結します。親友ユージオもあんなことに・・・。その後ついにアドミニストレータは・・・。
キリトも現実世界へやっと連絡ができた矢先・・・。
Web小説のリメイクらしいですが、私はこのライトノベルでしか読んだことがありませんので比較はできませんが、リライト版のほうが読みやすいのでは、と思ってます。
テキストファイルをPCで読むよりも、イラストも挿絵もあるのですから(汗)。
そういえば、現実世界とアンダーワールドは、1千倍もの時間差があるわけですが、同様の時間差で物語が推移していくSF、ロバート・L・フォワードの「竜の卵」を思い出しました。中性子星の生命体チーラの進化速度が人類の100万倍、人類の15分が60年に相当するという設定。 ただ、こちらはファーストコンタクトものですが。

the_lost_stars_tarnished_knight"The lost stars tarnished knight" - 「彷徨える艦隊 外伝 1 反逆の騎士」

やっと読み終えることができました。このシリーズはすべて読んでいるはずなのですが、登場人物にまるっきり心当たりがありませんでした。でも、新たな気持ちで読むことができ、それはそれでおもしろく読むことができました。
シンディック側の惑星で革命(反乱?)が起きます。その首謀者を主人公に据えて、その視点から物語りが展開します。しかも地上側と宇宙側の2人が主人公となっています。互いに協力しながら、革命を成功に導くわけですが、互いに疑心暗鬼で、互いに信用していない状況が続きます。
都合の良すぎる展開もあるわけですが、それなりに面白く読み進むことができました。

frozen"FROZEN" - 「アナと雪の女王」

ディズニー映画「アナと雪の女王」のノヴェライズ版です。おそらくは脚本を元にしていると思われ、映画のストーリーそのものと思われます(まだ、映画鑑賞していませんので推測です)。
「雪の女王」が本当の悪役で無く、心優しい姉というふうに描かれています。主題歌 "Let it go" のリズムに乗って、心を開放する様が描かれます。孤独でありながら、それでしか自由を味わえないのですから。でも、本当の自由でなく、恐怖からの逃避であることに気付きます。
アナ王女とのダブルヒロインとして、雪の女王にもスポットが当てられていました。
ディズニーらしい、ハッピーエンドが素晴らしく感じました。
映画を見るのが楽しみです。

attack_on_titan_13"attack on titan 13" - 「進撃の巨人 第13巻」

さくっと読みました。というか読むところはあまり多くありませんが。
相変わらず、絵は下手です。未だにキャラクターの区別がつかないことがあります。って、自分のせいかな(笑)。それにしても動きの表現がうまくないです。絵の下手さかげんをあげつらえばキリがありません。
ただ、物語はおもしろいです。これまでにない発想・観点です。次の展開が読めません。次巻が楽しみです。

talleyrand_3「珈琲店 タレーランの事件簿 3 - 心を乱すブレンドは」

このシリーズも3作目です。今回は、いつもの決まり文句「その謎、大変よく挽けました」がありません。どころか、謎解きの舞台がタレーランでなく、関西バリスタ大会会場となっています。
このシリーズは、殺人事件といったことはないにせよ、それなりの事件が発生します。また、謎にまつわる人生模様、心情について深く掘り下げていきます。
事件解決の意外性、そしてエピローグに希望があるのが救いとなっています。
ハートウォーミングとはいきませんが、それなりに楽しむことができました。

itomichi「いとみち」

夜を徹して一気に読んでしまいました。
おもわず、主人公の「相馬いと」に感情移入してしまいました。
何にもないところで転ぶのには見慣れています。傍らに常駐している人がそうですので。下りのエスカレーターでも転んだ人ですので。まぁ、うちのは「どんくさい」だけですがね(笑)。
さて、「相馬いと」ですが、本当に「かわいい人」です。これまでの激しい人見知りを矯正しようと頑張るところは微笑ましくなります。何でもないことが当人には「一大事」になるんですよね。相馬いとの心情が良く分かります。また、このような機微を表現できる作者が好ましく思えると同時に「すごい」と思ったりします。楽しく読ませてもらいました。
そういえば、続編も出ているそうですね。うーん、文庫本になるのを待とうか、思い切って単行本を買ってみようか。でも今でも未読の山が目の前に聳え立っているし・・・。悩ましい問題です。

the_next_generation_patlaber_1"THE NEXT GENERATION" - 「パトレイバー 1」 - 佑馬の憂鬱

「特車二課」の三代目の物語。といっても副題に「佑馬の憂鬱」とあるように、ひたすら「憂鬱」な物語。パトレイバーらしくない、つまらない本でした。本一冊を通して、なんら物語が進行せず、退屈な日常の描写のみ。アクション皆無。読後の後味も最悪。まるっきり手詰まりな状況で次回へ続く余地が見当たらない。解隊を待つのみの日常風景。登場人物のみの説明かつ初代のステレオタイプなメンバーの性格。
実写映画の原作と思っていましたが、多分違うのでしょう。
これまでのパトレイバーとは違った意味で、読者の予想を裏切る展開でした。
次回作は、立ち読みで確認してから購入するかどうかを決めます。

2014.3

library_wars_series_6"Library War extra issue part 2"-「別冊 図書館戦争 II」

Part 1 から一気に読んでしまいました。別冊では、笠原、堂上の周りの人たちにスポットが当てられます。時系列的には、「図書館革命」エピローグ後からの話になります。
その中でも、柴崎、手塚のやはり回りくどい恋愛模様もついに決着をみます。
良化隊との闘争は今回はなく、ストーカー問題がメインとなります。このとき標的になるのは、やはり柴崎で、そのとき手塚は・・・。
やっぱり、ハッピーエンドは楽しいですね。

library_wars_series_5"Library War extra issue part 1"-「別冊 図書館戦争 I」

別冊となっていますが、「図書館革命」での堂上教官への見舞いから続く。
晴れて恋人同士になった二人に、それでも微妙な距離感。そして、様々な出来事が連なっていく図書隊の日常。その中で、恋人同士の絆は深まっていき・・・。
作者も述べていますが、大甘な、ベタ甘な番外編となっています。笠原郁の心情のなんとかわいいこと。また、周りもからかいつつも、暖かく、時には忠告もしつつ見守るという。
楽しく、読ませていただきました。

eridahn"Eridahn"-「時が新しかったころ」

Robert F. Young の作品を読むのは初めてです。「たんぽぽ娘」も「ビブリア古書堂の事件手帖」で知っているだけで、読んでいません。
時代設定やSFのギミックとしての描写には時代を感じさせますが、それは二の次にして、ストーリーに引かれる作品です。タイムトラベルものとして、結末についても「ズルイ」解決ですが、それ以上にロマンチックな展開に「ほっ」とさせられました。
それにしても、主人公が過去へと出発する年が、1998年なんですね。本当にタイムトラベルが実現していれば、おもしろかったのに。

colorful"Colorful"-「カラフル」

作者は、「森 絵都」です。全く知りません(おい)。男性なのか女性なのかも分かりません。でも書棚の奥に眠っていました。何故かは分かりません。多分(というか確か)映画化!!という帯の文句に、「あぁ、あれか」と思い出しながら、購入していたのでしょう。
映画化決定!!、とありましたが確かアニメ映画だったと思います。何故か見た覚えがあります。映画館ではありませんので、DVDかBlu-rayで見たのだと思います。
概ねこの本にあるようなストーリーだったと思います。というか、かなり原作に忠実であったような。それにしても、ハートウォーミング・コメディと帯にありましたが、とんでもない。内容はとってもシリアスです。そもそも自殺をした少年の話なんですから。絶望する環境であったことが、優しい文体によって、生まれ変わった自分の目を通して、語られていきます。そして、それがやがて違った視線から見ることができるように・・・周りが徐々に色を伴って輝き始めます。いや、輝いてはいないか。色が、色彩が、増えていきます。そして、最後に課題を解いたときには・・・。
ハートウォーミングであるのは確かですね。主人公の絶望した状況は悲惨でしたが、それでも周りの色彩が変わっていくのは、自分のことのように感じられました。もう一度、映画を見直したくなりました。

library_wars_series_4「図書館革命」

ある事情から、読書が進みます(イテッ)。
「図書館戦争」シリーズ最終巻です。あるできごとから、良化メディア法とガチで争うことになります。その中で、笠原郁は。
劇場版アニメ「革命のつばさ」にもなりました。いくつかの修正はありましたが、けっこう原作に沿った映画だったんですね。しかしまぁ、憲法と矛盾する法律を施行令で拡大解釈して運用する点や、実施不可能な裁判判決を根拠に矛盾を正当化しようとすること、更には外圧に弱いことなど、本当によくできた設定です。放送禁止用語があるのは知っていましたが、出版業界にも同様のものがあるとは知りませんでした。無関心が怖いのは述べられていましたが、もっと怖いのが善意の正義とは、理解していても意外でした。

library_wars_series_3「図書館危機」

「図書館内乱」に続くシリーズ第3作目です。
笠原郁の王子様の正体発覚(!)その後の話から始まります。アニメでは省略されていた「ねじれたコトバ」収録。って、本の紹介は置いといて、「図書館危機」のタイトル通り、茨城県展に出張警備先にて、ついに両親と(特に母親と)衝突してしまいます。また、攻防戦の結果、玄田隊長が瀕死の重傷を負い、更には稲峰司令が図書隊を勇退することになります。
まぁ、状況が目まぐるしく動いていきます。その間、笠原郁も成長の跡が伺える巻でした。
それにしても、フィクションと分かっていても、現在の状況と似てきているのが気になります。
政治を始めに、無関心なまま、色々な法案が通過しようとしています。今年度の予算を見ても、最悪のバラマキ政策です。しかも公共事業費増額のみが目立ちます。景気対策がこれだけしか思いつかない頭の悪い政治家しかいないのか。また、役人だけが肥え太るだけのものになりそう。

library_wars_series_2「図書館内乱」

休日に一気に読んでしまいました。「図書館戦争」シリーズ2作目です。本作では、笠原郁を取巻く人たちにもスポットが当たります(と思います)。柴崎麻子の存在感が際立ちます、と感じました。やはり「情報屋」としての特技を遺憾なく発揮します。美人には美人の苦労があるものですね。
また、本作にて手塚の兄が出てきます。これがまた、独善的で自分の思想を貫くに手段を選ばない、ある意味最強の現実家が出てきます。
それにしても、(色んな意味で)笠原郁はエラい!

blue_backs_network_audio「ネットオーディオ入門」

さくっと読めてしまいました。残念ながら特に目新しい内容ではありませんでした。まさに「入門書」という捉え方ができる本でした。
(当然のことながら)ネットワークオーディオ中心に述べられており、今後は、ネットワークオーディオが主流になっていくのではないか、との見解が述べられていました。確かに、PCの操作が必須で、ある程度以上の知識の必要なPCオーディオに比べ、ネットワークオーディオの場合は、ネットワークプレーヤーが中心となってPC操作から解放されるのは、やはり大きなアドバンテージであると思います。ただ、PCオーディオが USB-DAC との接続にしか触れられていないのにはちょっと残念でしたが(オーディオインターフェースの記述が無い)。
それから、CD再生における読み出しエラーについては、かなりのページ数を割いて説明していました。また、PCでのCDをリッピングしたときの優位性についても。
本当に基本的な事柄しか書いてありませんでしたが、カルト的な内容ではなく、(まぁ、個人の感性に基づく表現が多かったのは仕方が無いとして)ある程度納得できる内容でした。USBケーブルについては、その品質が音質向上に繋がる、との見解がありましたが、闇雲にそう結論付けるのではなく、そのデータ転送方式から、ケーブル長による信号劣化、電源供給ラインと信号ラインが同一ケーブル内に敷設されていることの危うさ、等ある程度の理論付けがなされていたのには安心しました。
データ転送の危うさだけでなく、その電源、アースライン共通によるノイズの混入、すなわちそれがアナログ回路に与える影響などエンジニアから見ても納得のいく内容となっていました。そういう観点からUSBケーブルを見直すならば、ある程度高品質なケーブルの存在にも納得がいきます。また、実際にUSB回路系と以降のアナログ回路を遮断している、という対策をしている機器の紹介もありました。真っ当なメーカーもある、ということですね。

twin_spica_13twin_spica_14twin_spica_15twin_spica_16

"TWIN SPICA Volume: 13-16"-「ふたつのスピカ 第13巻~第16巻」

「ふたつのスピカ」もついに読み終わりました。シュウくんの悲しい出来事もありましたが、アスミたちはめげずに前向きに夢に向かって前進しようとします。そして、東京宇宙学校・宇宙飛行士コースの第3年次最終訓練。体力の限界まで、いや限界を超えての試練が課せられます。そして、4年へ進級するのはほんの限られた人数に。もし4年に進むことができれば、最短で宇宙飛行士になれる道が開かれます。ついにアスミは・・・。
と、またあらすじを(笑)。それぞれの道を歩み始めた友達たち。3年間の充実した高校生活を送れたことに思いを馳せます。たとえ、今の道は違っても夢は諦めずに進んでいくことを誓います。そして、そんな様子を見届けたライオンさんは。
何も言うことはありません。アスミ、いままでありがとう。
PS. うさぎさんが出てきましたがはて・・・。

library_wars_series_1「図書館戦争」

一気に読んでしまいました。アニメ全話と劇場版(確か)「革命のつばさ」、さらに実写版「図書館戦争」も見ていますが、原作本を読むのは初めてです。というか、有川浩作品を読むのは初めてです。大変楽しく読むことができました。
アニメでは表せられなかった、軽妙な会話の裏にある感情とか。
次巻が楽しみです。

twin_spica_11twin_spica_12"TWIN SPICA Volume: 11-12"-「ふたつのスピカ 第11巻~第12巻」

かさねちゃんがアスミに会いにきます。実は家出をしてきてなのですが。やがて二人は互いの友情を確かめ合い、かさねちゃんは戻り、自分自身を見つめるようになります。また、3年生の夏休み、シュウくんの宇宙飛行士選抜合格と事態が動きます。その中で5人の仲間との友情もより堅固なものとなって行きます。そして、シュウくんが、2週間のメディカルチェックのため学校を離れていたある日・・・。
と、思わずあらすじを書いてしまいました。このコミックスもあと残すところ4巻。続けて(徹夜して)読んでしまいそう(笑)。
さてこの作品は、ほんの少しの未来を舞台にしながらも、読者の誰もが持つ自身のかつての学生時代を思い出させるような、そんな作品です(と思います)。読みながら、当時のことを思い出しながら、あいつは今どうしてるかなぁ、なんてね。
また、一途に「夢」を追いかけるアスミ達がうらやましくなったりします。私自身といえば、さしたる夢もなく、のんべんだらりとした学生生活でした。そして、社会人になっても、そのまま馬齢を重ね、現在に至っています。

the_beautiful_world「キノの旅 -the Beautiful World- 「旅人の話 -You-」」

「キノの旅 -the Beautiful World-」のイラスト集(短編、特典DVD付)です。
買っていたのを(ほぼ)忘れていたのを発掘しました。改めてイラストと短編を読んで見ました。見直すまでは、完璧に忘れていたのに、イラストを見ていると思い出します。
(思い違いはありましたけど・・・)
優しい言葉で綴られていく日常(?)の風景。決して言葉を荒げることなく、淡々と。そして、何故か常識あるいは思い込みの強い「普通の」人との会話。
このような不思議な、そして動きの少ない文章には出会ったことはこれまでありません。どちらかと言うと「寓話」に近いのかも。でも決して押し付けがましくなく、静かにその風景を切り取っていくような。
「キノの旅」は、一度も読んだことはないのですが、読んでみたくなりました。

neko_samurai_gekijouban「劇場版 猫侍」

劇場版というから、「猫侍」ドラマ版の続編かなにかと思っていたら、設定はそのままで別のストーリーとなっていました。玉之丞はそのままの白猫でしたが、その飼い主は変わっていました。それに劇場版では、犬派が登場、更に仇討ちの若い侍が弟子となり・・・。
楽しく読むことができました。相変わらず、ライトノベルより軽い話でしたが。
それから、やっぱり「人は斬れども、猫は斬れず。」ではなく、「人も斬れず、猫も斬れず。」が正解です(笑)。

twin_spica_9twin_spica_10"TWIN SPICA Volume: 09-10"-「ふたつのスピカ 第9巻~第10巻」

やっと第10巻まで読み終えることができました。意外と時間がかかっています。
いつもながら、ほのぼのとします。アスミも3年生になりました。
この時期はかけがえのない時間、だそうです。私もそう思います。どんなことだって、過ぎれば素晴らしい思い出です。
シュウ君の宇宙飛行士選抜試験も終わりましたが、時々鼻血がでるようになり、ちょっと心配になります。夢の最大の障害は「妥協」だそうです。うーん、妥協の連続だったような(笑)。

the_windup_girl_1the_windup_girl_2"The Windup Girl"-「ねじまき少女 上・下巻」

不思議なテイストのSF小説でした。エコ小説という言葉がありましたが、省エネ・省電力みたいな話でなく、石油が枯渇し、遺伝子工学によって環境が破壊された後の世界(小説では、タイのバンコク)が舞台、ということでした。「ねじまき少女」というのも象徴的な意味でなく、「ねじまき」という遺伝子工学により生み出された生物、生体アンドロイドのことを総称して呼んでいる言葉でした。「ねじまき少女」自身は、「新人類」と呼んでいましたが。ちなみに「ねじまき少女」は日本製です。持ち主(!)に、バンコクに捨てられたのです。
さて、この小説には、いわゆる善人は「ねじまき少女」以外には一人も出てきません。その「ねじまき少女」ですら、荒廃した世界で虐待を受け続けた結果、殺人を犯してしまいます。
暗く重たい話が続きます。でも人類は、「ねじまき少女」は、生き続けるのです。

neko_nanka_yondemo_konai「猫なんかよんでもこない。」

タイトル通り、猫との生活の物語です。表紙を見ると「クロ」一匹かと思えば、実はもう一匹「チン子」がいたりするのです。表紙が「クロ」だけなのもコミックスを読み進めると分かります。
ところで、家の猫は「チン子」と同じメス猫でしたが、まさにこのコミックスに書かれているような猫でした。避妊はしていませんでしたので、子猫を生みましたが。
夜になると家を出て行くとか、スズメを捕まえてくるとか。ただ、あまり遠出することはなかったようです。 なつかしく思い出しながら、読み進めることができました。

coppelion_5"COPPELION 5"-「コッペリオン 第5巻」

さくっと読みました(笑)。
小津姉妹との戦闘が中心に描かれていました。アニメでは、小津姉妹が連続殺人者のクローンであったことが明かされますが、コッペリオンの運命と自主退学できることは、アニメでは描かれていませんでした。小津姉妹があのような行動に出たことも、ある程度理解できるような気がします。容認はできませんが。
物語は、電車で新宿まで突破しようとするところまでです。次巻が楽しみです。
また、古本屋で並んでいたら、購入しましょうか。でも我慢できなくなったら、本屋で購入しそうですね・・・。

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"TWIN SPICA Volume: 05-08"-「ふたつのスピカ 第5巻~第8巻」

「宇宙のランデヴー」を読み終えたので、頑張って(?)「ふたつのスピカ 第5巻~第8巻」まで読みました。桐生君との出会いの続きから始まり、そしてついにマリカの秘密が明らかになります。その間も過酷な訓練が続いています。そして、秋君に宇宙飛行士へのオファーが・・・。
ここらあたりで、アニメは終わっていたような・・・。いや、サバイバル訓練までだったか、とにかく中途半端な終わりかたでしたね。原作の半分もアニメ化していなかったことになります。
しかしながら、このコミックスを読むとなぜかほのぼのとしてきます。作中にもありましたが、互いに出会った頃から「成長」している様子が伺え、友情も堅固なものになっていきます。友のことを想い、涙するのも感受性の高いこの年頃のことだけでしょうか。
一読で済ますのは、もったいないような気がする(何度も読み返したくなる)作品ですね。次巻以降も楽しみです。

rendezvous_with_rama"Rendezvous with Rama"-「宇宙のランデヴー」

やっと読み終えました。何となく覚えてはいましたが、読み終わるまで思い出すことなく、ある意味新鮮な気持ちで読み終えることができました。良くも悪くも(笑)。
本書最後の「ラーマ人はなにごとも、三つひと組にしないと気がすまない。」とあるように、続編が書かれることになります。どこかにあったはずなんだが、どこへ行ったのか。
ひょっとして、続編も新訳で訳出されるかもしれません。それまでに探し出せたらそれを、そうでなければ訳出を待つことにします。

ultraman_4ULTRAMAN 4

さくっと読みました(笑)。このシリーズも第4巻目。前巻から間が開いていて、ストーリーがはて。
でもなんとなく覚えてはいて、なんとなく読めてしまいました。元々セリフが少なく、アクション(画)が多いので。でも、画が達者でよく分からなかったりして。「バビル2世 ザ・リターナー」ほどではないけれど。
そういえば、これも言わば復刻版、いやリメイク版というのでしょうか。ウルトラマン、バビル2世、それから確か、ジャイアントロボ。どれも(私の年代にとっては)懐かしい響きですね。

2014.2

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"TWIN SPICA Volume: 01-04"-「ふたつのスピカ 第1巻~第4巻」

やっと第4巻まで読み終わりました。とってもなつかしいですね。たしか、全巻読んだ記憶があるのですが、全くもって断片的なシーンしか思い出せません。しかも、そのシーンも今見るとまるで印象が違ったりするのですから。
でも、いきなり東京宇宙学校の試験シーンから始まっていたのですね。うーん、記憶と大違い。打ち上げ花火からだと思ってました。それにしても、コミックスの発売が2002年で、「獅子号」の打ち上げが2010年だったんですね。残念ながら、日本はまだ有人宇宙探査ロケットを打ち上げるに至っていませんが、H2Aロケットの打ち上げは途絶えていません。また、日本人の宇宙飛行士はいます。女性飛行士だって。
で、本作ですが、第4巻で初めての無重力体験です。大変なことになっています。それと、何やら宇宙飛行士、東京宇宙学校にこだわりがあるような少年(青年かな)との出会いまででした。次巻以降が楽しみです(いつ、読めるのか分からないけど(汗))。
無重力体験といえば、昔、無重力体験時の映像(アスミのように飛行機に乗ってですが)を初めて見たときに、誰かが猫ちゃんを持ち込んでいたみたいで、突然の無重力状態にパニックになって、そこらじゅうをジタバタしながら飛んでいたのを思い出しました。猫ちゃん、必死で手足バタバタさせてました、それこそ絶叫しながら(笑)。

the_silent_miaow"The Silent Miaow: A Manual for Kittens, Strays, and Homeless Cats"-「猫語の教科書」

猫好きにはたまらない本である(私もたまらない)と思います。この本を書いた猫に会いたかった。
実家に(かつて)いた猫の行動もこの本により合点がいきました。
奥付には、1998年に発行、2013年第30刷発行とあります。ベストセラーなんですね。まるで知りませんでした。
ところで、この本をレジに持っていくと、レジのお姉さんがパッと顔を輝かせ、「私もこの本読みました!とってもおもしろかったです!」と言っていました。こちらはドギマギして、何も言えませんでしたが。

el_mapa_del_tiempo_1el_mapa_del_tiempo_2"El mapa del tiempo"-「時の地図 上・下巻」

SF小説として読んでいたら、NV小説だった。
3部構成になっていて、第1部は読むのに苦労しました。なんだかとても悠長に物語が進んでいくような気がして。ただ、第2部、第3部とどんどん物語に引き込まれていき、第3部は一気に読み進むことができました。色々な史実を取り混ぜ、伏線を張り、第3部へと収斂していく様にはミステリを読み解くような感じも受けました。ただ、あぁやはり、最後はタイムトラベラーが登場してしまうのですね。タイムパラドックスとパラレルワールド、といったSFの要素をうまく取り入れ、読者を楽しませてくれました。タイムトラベルを安易な解決方法とせずに、物語を成立させた小説と感じました。面白かったですよ。

starzan_1starzan_2starzan_3"STARZAN"-「スター・トレジャー 秘密の守護者」

表題を見て、あの話だと分かる人がどれくらいいるだろうか。念のため裏表紙を見ても、そのさわりの文を見ても、私にはやっぱり、分からなかった。
分かる人には、登場人物の名前だけでもピンとくるのだろうか。
ジェーンとその父、ハワード教授。
うーん、分からないのは私だけかも・・・?
例によって埋もれていた本を発掘し、読んでみました。当初は、トレジャー・ハンターの宇宙版・スペースオペラ版かと思っていました。ところが・・・。
日本語の表題よりも原作"STARZAN"というタイトルをよく見ておくべきでした。
でも、よくストーリーがまとめてあり、一気に、それこそ「読みだしたら止まらない」(笑)。

seikai_no_senki_5「星界の戦旗 V -宿命の調べ-」

続編が出ているにも気付くのが遅れ、購入していたのも忘れ、積み上げてある本の中から発掘するまで忘れていた(おい)本作。
読み進めるに際し、前回までのストーリーはおろか、登場人物の名前すらあやふやでありました。が、けっこうおもしろく読むことができました。
ふりがなが多く、それも独特の当て字であることも新鮮で、そういえばこうだったな、となつかしく思えることもありました。
物語はシリアスであり、帝国の中枢を失うまでを描いています。皇帝も上皇も戦いの中で散って行きます。帝国の存亡や如何に、が次回作以降で語られるのでしょう。そのとき、ラフィールとジントの運命が如何に交錯していくのか楽しみなところです。

neko_samurai_jouneko_samurai_ge「猫侍 上・下巻」

「人は斬れども、猫は斬れず。」とありますが、「人も斬れず」が正解です。猫好きには、とてもよく分かる(感情移入できる)ストーリー展開でした。ただ、ちょっと大甘な感じですが。コメディタッチの話が続きますが、悪役は少なく、みんなホノボノとした感じです。
まぁ、頭の固い侍も、猫がかかわる話ですので、深刻にならずにのうのうと自由に生きていこうとします。
ライトノベルより軽い読み物でした。

biblia_5biblia_story_guide「ビブリア古書堂の事件手帖 5 ~栞子さんと繋がりの時~」

なんとこのシリーズも5作目。剛力彩芽さんによるドラマ化もありましたね。前作までの内容を一気に放送していました。母親役が、安田成美。原作では、共によく似た母娘となっていたがハテ。ショートカット(ボブかな)のヘアースタイルだけのような、原作では、長い髪となっているのだが。それ以外にも原作と異なる風貌の配役があったりと少し違和感感がありました。視聴率もあまりよくなかったような。
いずれにせよ、本作で物語は折り返し点を過ぎたような(ことをあとがきで)。
また、本作は今までと違った形式でストーリーは進む。オムニバス形式と言うのだろうか。ちょっと違うか。ひとつのテーマを貫き、いくつものストーリーが連なっていき、最後は最初のシーンに戻って・・・という形式。
これまでは、1話完結だったので、ちょっと戸惑ったところがありました。でもストーリーはとても面白く、一気に読み進めることができました。
副題の「栞子さんと繋がりの時」というのは、どういう意味でしょうか。今回のストーリー展開のことでしょうか。いえ、やっぱりこれは素直に、栞子さんの過去から現在までの繋がりを母親を見て、その未来までも考え、ということのような。それとも栞子さんとの恋愛関係のことかしらん。
やっぱり、よう分からん(笑)。
いずれにせよ、次回作が楽しみです。

accel_world_16「アクセル・ワールド 16 白雪姫の微睡」

アクセル・ワールドも16巻を数えるまでになりました。初めて「アクセル・ワールド」を知ったのは、アニメを見てからでした。それから、第1巻~第10巻まで、一気に読みました。
今回で、メタトロン排除、ISSキット本体の殲滅、やっと一応の解決をみた巻でした。まぁ、謎は謎のままで、でしたが。また、文化祭も無事に終了し、めでたし、めだたし。
次巻は、どのような展開となるのか。新たなエピソードが始まる予感、というか始まるんでしょうなぁ。

nazotoki_dinner_3「謎解きはディナーのあとで 3」

2作目に続き、シリーズ3作目を読み終えました。いつものように、宝生麗子と執事影山の名(?)コンビによる「謎解き」と「暴言」。ドラマも映画も見ていないのですが、原作本として、同じ話がそのままドラマ化されたのでしょうか。それとも、ドラマはオリジナルストーリーでしょうか。ちょっと気になります。

2014.1

nazotoki_dinner_2「謎解きはディナーのあとで 2」

ようやく読み終えました、シリーズ2作目。月間誌「きらら」に連載していたのですね。知りませんでした。
今回も、執事影山の暴言が炸裂。と言っても、第1巻ほどのインパクトはありませんが、期待通りに暴言を吐いてくれます。ヒロイン(?)宝生麗子も毎回ツッコミを入れる割には、影山をクビにはしないのも期待通り。
今回は、推理(謎解き)だけでなく、犯人を捕らえる場面もいくつかありました。でも、この本ではやっぱり「謎解き」が主であり、「証拠がない。」という麗子に対して、ついには開き直って(?)の影山の言葉が、
「お嬢様。それこそまさに警察のお仕事。わたくしの手には負えません。・・・」
まぁ、当たり前だけれど。ところで、影山の下の名前はなんだったっけ。

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"COPPELION 1-4"-「コッペリオン 第1巻~第4巻」

TV放送では全話見ていますが、その原作コミックスです。小津姉妹が現れるまでを描いています。TV放送がほぼ原作に沿ったかたちで作成されていたことが分かります。ネットで検索してみると、第20巻(発売日: 2013年12月06日)まで発刊されているようです。ということは、「3.11」があった後も連載を続けているわけです。ある意味すごいことです。なにより「3.11」を予言していたような状況なのも(もちろん、コッペリオン達の存在は別にして)すごいことです。
暇とお金があるときにちょこちょこと集めて読んでみようかな。

otoyomegatari「乙嫁語り 6」

シリーズ第6作。再び、アミルの物語。
以前、揉めていた紛争の決着。当時は、土地の強奪が当たり前に起こったこと。家長の指示は絶対だということ。色々と厳しい、かつエキサイティングな内容となっていました。
随所に破壊と殺人が・・・。親・兄弟・親戚が各々敵対する模様が描かれていました。

nazotoki_dinner_1「謎解きはディナーのあとで」

シリーズ第一作。短編集形式で、次々と事件が起こる(というか、お嬢様は刑事)。お嬢様らしくないお嬢様と、執事らしくない執事との会話が軽妙でかつ執事の推理力に頼る刑事のお嬢様。ここで、立場が逆転するおもしろさ。
ただ、この執事は推理で犯人を特定するのだが、証拠の有無はお構いなし。いったいどうするのか、そこは記述なし。まぁ、いいかってこと。

thrice_upon_a_time"Thrice of a Time"-「未来からのホットライン」

ひょんなことから入手した、J.P.Hogan原作、星野之宣によるコミックスです。原作からのストーリーを一部省いていますが、ホーガンのテイストはそのままよく残していると思います。ラストシーンも状況は若干異なっていますが、よくまとめられていると思います。
あぁ、猫の名前は、シュレーディンガーでなく(確か)マックスウェルだったと思うのですが。どうでしたっけ?

fire_star_1 fire_star_2"Fire Star"-「龍のすむ家 第三章 炎の星」

勧善懲悪でなく、またすべてハーピーエンドでもない、不思議なテイストを持つ。小さな町のある下宿屋の陶器の龍たちの不思議から、どんどん世界観が広がり、宇宙の始まりまでの話へと。でも、まだまだ謎がいっぱい、次巻へ続く。
はっきりいって、途中からストーリーが分からなくなりました(汗)。
でも、今後のスニガーとボニントンの行方は、気になります。

2013.12

hidamari_no_kanojohidamari_no_kanojo_pumph「陽だまりの彼女」

今は、2013年12月27日、午前2時36分です。昨日、昼前より色々な隙間を縫って読み進めていました。で、最後には止めることができなくて、今までかかって読み終えてしまいました。
表紙だけを見て買ったのですが、想像していた恋愛ものと大きく違っていてびっくりしました。定番の「記憶喪失」と「不治の病」かと思ったのですが、あにはからんや・・・。
ずるい!と思うとともに、やられた!という感じです。この本はファンタジーだったのか!
帯の裏に書いてあったことは本当でした(読み終ってから見たんですけどね)。
ちなみに私も、この手の動物好きにカテゴライズされるくちです。しかもかなり(笑)。

leviathan"LEVIATHAN"-「リヴァイアサン クジラと蒸気機関」

ファンタジー色の濃いSFのよう。第1次世界大戦前夜からの時代背景そのままに、その文明が列強別に大きく異なる。機械文明が進んだ国(オーストリア)と、機械文明に取って代わって遺伝子工学が発達した国(英国)。オーストリアの公子と英国の(性別を偽って仕官候補生となった)少女との出会い。二人はスイスで邂逅し、飛行獣リヴァイアサンに同乗してコンスタンチノープルを目指す。
3部作の第1作目となるらしい。様々な伏線を張りつつ、次回作へ続きます。
けっこう楽しめました。まるで、ジュブナイルのような感覚で読み進めることができました。仮想歴史小説というらしいです。過去の史実を織り交ぜながら、現在の状況を交錯させるという。
次回作も読むんだろうなぁ。

endar's_game_pre_1ender's_game_pre_2"Ender's Game Pre-Guide"-「エンダーのゲーム 入門ガイド」

今更ながら、入門ガイドを入手しましたので、一読しました。
小説版の第1章~第3章は、本小説と同じ(当たり前か)。裏表紙からは本映画の情報誌構成。でも、いい加減な内容。本当にこんなことを信じて書いているのか。商業的売らんかな根性丸出し。日本語吹替えに声優を起用したのは正解だと思うが、声優自身にはなんらの興味もないし。 なにより、映画は、日本語吹替えは見ないし。

swordart_online_progressive_2「ソードアート・オンライン プログレッシブ 002」

「ソードアート・オンライン アインクラッド編」の補完的な内容。といったところかと思いきや、まるでパラレルワードのような内容となっています。
TVアニメにも採用された(第2話「ビーター」)のように。さらに今作は、本家ともいうべきストーリーから離れた(?)というか、新たなストーリーとなっています。
でもやっぱり、おもしろい。
ライトノベルらしく、一気に読むことができました。

ender's_game_vol.1ender's_game_vol.2ender's_game_1ender's_game_2

"Ender's Game"-「エンダーのゲーム」

新訳版ということで購入しました。映画公開に合わせてのようです。
ただ、旧訳版の内容をはっきりと覚えていませんでしたので、その違いは不明です(おい)。
カバー(帯)は、この購入したイラスト版とは別に映画シーン版があるようです。上左側の2冊がカバー付き、上右側2冊がカバーを外したものです。
エンダーのその後はシリーズ化されて、そのシリーズの第1作となります。バトル・ゲームという戦闘シミュレーション・ゲームが実は・・・、という内容となっています。
また、スピンオフ小説も発表発刊されています。

Kris_Longknife_resolute"Kris Longknife Resolute"-「海軍士官クリス・ロングナイフ 辺境星区司令官、着任!」

海軍士官クリス・ロングナイフ シリーズ第4作。
退屈せずに、一気に読み進めることができました。いつものように(お約束ですが)様々な困難がヒロインに振りかかります。これをどのように切り抜けるのか、やや都合の良すぎる展開もありましたが、おもしろかったです。

orphanage"Orphanage"-「孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔」

軍隊物です。前半は、というかほぼ後半近くまで、異星人との戦闘。この戦闘の中で次々と仲間が死んでいく中、主人公は(ご都合主義的に)運よくしぶとく生き延びる。
戦時中の上級仕官も次々と戦死していく中、戦時昇進として階級が、どんどん上がっていき・・・。
それなりに楽しめましたが、終盤は唐突に最上位に上り詰めた主人公の姿が・・・。
うーん。

the_human_division"The Human Division"-「戦いの虚空 老人と宇宙5」

このシリーズも5作目。主人公がペリーの友人とコロニー連合外交団(決してA級クラスでない)に代わっています。
このシリーズは、当初からの設定が奇抜で、異星人の描写が楽しい。
短編形式で物語は進んでいく。時には外交上の失敗もあり、またドンパチといった戦闘は皆無ですが、外交駆け引きの舞台裏を垣間見るようで、けっこう楽しめました。

2012 以前

大人のための新オーディオ鑑賞術「大人のための新オーディオ鑑賞術」

PCオーディオに手を染め始めた頃に出会った本。
その後のPCオーディオの考え方に大きく影響された本です。
文中には、「PCオーディオ」という言葉は出てきません(たしか)。デジタルの新しい方向として、PCを利用したオーディオのあり方を解説した内容となっています。
PCオーディオを始めようという方、ぜひ一読を。
オーディオのカルト的な内容は一切ありません。エンジニアから見て、至極真っ当な共感できる内容となっています。

zoku_audio_joushiki_no_uso_makoto「続 オーディオ常識のウソ・マコト デジタル時代の「よい音」の楽しみ方」

「オーディオ常識のウソ・マコト」の続編という形をとっています。副題にあるように、デジタル時代のオーディオについて、技術的な観点から、色々と解析を加えて解説しています。
デジタルアンプが一般化する直前の内容です(2008年発刊)。
自宅で、PCを使ってデジタル録音すれば、CDを超える音質でできることを示す。
CD・MD以外のデジタル音源の登場、また携帯音楽プレーヤーについて解説しています。
今のオーディオについて、エンジニアからみて、極めて常識的な内容となっており、いわゆるカルト的な内容と一線を画するものとなっています。
全て、数値あるいは理論に基づいたものであり、いわゆるオーディオマニア(オーディオファイル)と称される方にこそ、読んでもらいたい内容です。

audio_joushiki_no_uso_makoto「オーディオ常識のウソ・マコト CDからスピーカーまで」

実際にこの本を読んだのは、「大人のための新オーディオ鑑賞術」の後になります。カルト的なオーディオ談義ではなく、実際の理論に基づいたオーディオ理論となっています。
アナログ時代と言っても、CDが普及した後のことであり、音源としてデジタルが普通となってからのアナログのあり方を考えさせる内容となっています(と感じました)。

[Blu-ray] [CDs]

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