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"HP 54510A Digitizing Oscilloscope" の修理
ネットオークションにて落札、購入しましたデジタルオシロスコープでしたが、「ジャンク品」ということであり、実際 ch2 が故障していましたので、修理を試みました。
メモ書きとなりますが、その修理の様子を記しておきます。
※ 2019.11.20 今はまだ動作確認を終わったところであり、実際の修理はこれからになります。
"HP 54510A Digitizing Oscilloscope"
2019.10.29 にネットオークションで落札して、2019.10.31 に届けられました。落札価格は、5,500円でした。
オークションで掲載されていたときの写真をアップしておきます。
次に出費者からの情報です。
HP 54510A Digitizing Oscilloscope オシロスコープの中古ジャンク品です。
この機会にいかがでしょう。
■製品仕様
・ メーカー: HP
・ 品番: 54510A
■付属品
・ クイック・リファレンス・ガイド
・ テクノロジーガイド
・ アクセサリーカタログ
■商品について
・ 電源の通電確認。
・ 電源を入れて暫く待っていたらモニターに表示されたのですが、こちらに知識が無いため判断が出来ません。
・ 各ボタンで表示の切り替え確認。
・ それ以外は未確認です。
写真では見落としていたのですが、パネルケースに細かなひび割れ、背面側足の欠け、がありました。以外外装はけっこう綺麗で、レタリングの掠れ等もありませんでした。
電源投入、動作確認
手持ちの電源ケーブルを繋いで電源投入後、すぐに測定画面になりました(電源スイッチは、背面にありました)。
次に、操作パネル上の「UTIL」ボタンを押下し、"selftest menu" → "test all" を選択してセルフチェックを実行。すると写真上左にあるように全項目 "PASSED" になりました。
自己診断でひっかかるような故障は無いようです。
そこで、(校正等はまだしていませんが)実際に外部より波形入力して、観測してみたところ、写真上右のように ch1 はどうやら正常のようですが、ch2 では波形観測できませんでした。
・ CH1: 1.0kHz、0.4V、サイン波
・ CH2: 1.0kHz、0.4V、矩形波
ch2 では、矩形波の立ち上がり/立ち下がりにパルス波形が観測されていますので、入力波形を微分したように見えます。いずれにしても ch2 は、「故障」しているようです。
カバーオープン、基板目視確認
本体上カバーを外して、基板類の目視確認を行います。
正面左側にあるのが CRT、右側上部にあるのが電源ユニットだと思われます。アルミ板でシールドされています。
この電源ユニットは、ピン2本とケーブル2本をコネクタから引き抜くことで、簡単に外すことができました。
底面いっぱいにあるのがコントロール基板と思われます。
主に ch2 入力部を中心に、基板全面を目視確認しましたが、特に破損しているような素子などは発見できませんでした。ハンダ面を確認するには、この基板を取り出す必要があるのですが、今回はここまでとしました。
あとで、まとめて時間をとって確認したいと思います。マニュアルを読み込んでから、ということで。
念のため、電源ユニットもシールドを開けて、基板目視確認しておきました。特に問題は無さそうでした。
また、本体内部アクセスができるようになりましたので、正面操作パネルを取り出して、清掃しておきました。
パネル外装は無水アルコールで丁寧に拭い、取り外したノブとキーは中性洗剤で洗った後、ノブのみ念のため超音波洗浄機にて洗浄しておきました。
プローブコネクト用の BNC 端子は、リューターとコンパウンドで磨いておきました。