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"TEAC X-10RBL Dual Capstan Drive / Bi-Directional Record" の修理
ネットオークションにて落札、購入しましたオープンリールデッキでしたが、「ジャンク品」ということであり、実際モーター音はすれども回転せず、という状態でした。当初はオブジェとして飾っておこうかな、と思っていたのですが、ネットで色々と見ているうちに修理にトライしてみたくなり。
どこまで整備・修復できるのか分かりませんが、取り敢えずメモ書きとなりますが、その修理の様子を記しておくことにします。
※ 2019.12.23 今はまだ動作確認中で、実際の修理はこれからになります。
※ 2020.1.7 一応の修理は完了し、録音・再生ができるまで確認できました。
"TEAC X-10RBL Dual Capstan Drive / Bi-Directional Record"
2019.12.15 にネットオークションで落札して、2019.12.17 に届けられました。落札価格は、26,000円でした。
オークションで掲載されていたときの写真をアップしておきます。
次に出品者からの情報です。
【商品説明】
商品名: TEAC ティアック オープンリールデッキ
型番: X-10RBL
【状態説明】
・ 短時間ですがモーター音が鳴っているのは確認しました。
・ その他動作未確認の為ジャンク扱いとさせて頂きます。
・ 画像が全てになります。
・ あくまでも中古商品ですので、ご理解、画像参照の上、入札お願い致します。
上記の情報以外に、製品が届いて改めて確認したところ、
・ ピンチローラーが固着して動かない(2個とも)。
・ カウンター文字が掠れている。
・ カウンターリセットできない。
・ キャプスタン回転しない。
・ 左側(供給側)リール台回転しない。
・ 背面パネル上の dbx ユニットへの接続端子がオープンのまま(ジャンパープラグ欠品)。
・ Right 用 VU メーターの赤字目盛りが退色して(ほぼ)消えてしまっています。また外装全体もかなり退色しているようです。ボタン・つまみ類もかなり日焼けしています。
が確認されました。
分解、内部確認
まずは、後ろキャビネットを開けるために側面にある "M4×6" のビスを8本取り除きます。そして、足を止めている4本の "M4×20" のビスを外します。これで後ろキャビネットが外れるようになります。
キャビネットを外して背面から見ると、まずは大きな基板(コントロール基板)が目に付きます。その基板の後ろにあるキャプスタンモータから回転を伝達するキャプスタンベルトが溶融して切れていることが見て取れます。
40年前の製品ですので、保守部品があると期待することはできません。
幸いにもネットオークションに(自作ですが)キャプスタンベルトの新品が出品されており、落札することができました。
そこでベルトが届くまでに分解してしまったベルトの残骸の除去をしておくことにします。
キャプスタンモーターを止めている台盤を止めているビス(M4×8)5本と、"M3×8" のビス1本を外します。
キャプスタンモーターを台盤ごと外してプーリー周りを見ると、見事に分解したベルトの残骸がこびりついていました。このベルトの残骸をアルコールを含ませたティッシュ(いわゆるウェットティッシュ)で丁寧に拭って除去しました。
またモーターコントロール基板も目視確認しましたが、コンデンサの膨らみもなく、トランジスターのマイグレーションもなく良好なように見えました。ただ、新日本無線の NJM2903D のリード端子が黒ずんでいるのが気になりますね。
次にキャプスタン軸に取り付けられたプーリー(フライホイールになっています)にこびりついたベルトの残骸の除去ですが、アクセスしやすいようにコントロール基板を外してデッキの上部にひっかけておきます。
このような状態で、フライホイール2枚にこびりついたベルトの残骸を丁寧にウェットティッシュで取り除きます。めったなことでは傷つかないとは思いつつ、丁寧に何度もこすりつけて、除去しました。
キャプスタンベルトの残骸は、他にもハーネスに飛び散っていましたのでこれも断線に注意しながら除去しておきました。
これで一応目立ったところは除去できたようでした。また目視でですが(幸いにも)デッキ下部にあった基板には、ベルトの残骸はありませんでした。もし、あれば除去に苦労するところでした。
ピンチローラー軸固着
ピンチローラー駆動部にアクセスするためにフロントパネル(上部)を外します。
ヘッドカバーとピンチローラーを外してみましたが、ピンチローラー機構にアクセスするにはフロントパネルを取り外さないといけないようです。
フロントパネルを取り外してピンチローラー機構に露わにして、動かそうと手で操作しましたが、ガッチリと固着しており、ビクともしませんでした。
本来ならば、更にピンチローラー機構を分解して、固着しているオイルを除去して新たに潤滑油を足して駆動を元のように滑らかにするのですが、この複雑な機構を分解して元に戻せるかどうか、非常に不安です。
そこで、ネットで調べてみると、どうやら潤滑油をピンチローラー機構のありとあらゆる接点に吹き付け、摺動を(力ずくで)繰り返せば、復活するとの情報がありました。
実際に、30分くらい手で少しずつ動かして、繰り返すと徐々に滑らかに動くようになってきました(けっこう重労働)。これならば、ソレノイドの力でもスムーズにピンチローラーをキャプスタンに圧接させることができそうです。
キャプスタンベルト装着、組み立て
ピンチローラー(のシャフト)が(一応)スムーズに動くようになったので、組み立て直します。
説明はしていませんでしたが、外していたハーネス(コネクタ)の接続、ガイドローラーのテンションを与えているバネと再度接続してパネルを装着します。また、リール台×2台もフロントパネルを外すときに同時に外していましたので、再度リールモーターに取り付けておきます。
外していたピンチローラーも、ラバークリーニング用クリーナーを着けた綿棒で丁寧にクリーニングしたあとで、シャフトに取り付けました。
交換用キャプスタンベルトを取り付けます。ベルトのかけ方が X-10M と X-10R とでは違っていますので注意が必要です。
・ X-10R 用ベルト: 厚さ: 1mm、幅: 8mm、全長: 428mm
これで、一応の組み立ては完了です。
組み立てに間違いがないかを確認後、いよいよ電源投入して動作確認です。
電源投入、動作確認
電源投入前に輪ゴムなどで左右のガイドローラを上に上げておきます。そして、電源投入なのですが・・・。
以下の問題点が発覚しました。
1. キャプスタンが回転しない。
2. 左側(供給側)のリールモーター(リール台)が回転しない。
※ ピンチローラーはちゃんとソレノイドにより、キャプスタンに圧接するようになりました。
リール台回転せず
電源OFFの状態で、回転しない方のリール台は、固着しているかのように固く、手動でも回すのが困難でした。右側のリール台は、比較的スムーズに回ります。ブレーキがかかっているのか、それでもやや固めでしたが。
実際にモーターの回転の様子を見るためにリール台を外して軸を手で回してみると、正常に回転しているリール台と同じくらいの負荷で回ることが確認できました。そこで、リール台を外したまま電源投入して、プレイボタンを押すとやはりスムーズに回転しています。
一旦電源OFFにして、再度リール台を取り付けると、やはり手で回すことができませんでした。
結果、フロントパネルとリール台とのクリアランスがなく、密着しているため、リール台が回転しなかったものと思われます。
そこで、フロントパネルとリール台との間を 0.5mm 相当のクリアランスを取るように調整しました。具体的には、名刺を1枚挟んでの調整です。すきまゲージがあると便利なんですけど。
改めて、正常に回転していたリール台もフロントパネルとのクリアランスを見ると 1.0mm 以上空いていました。これも、回転していなかったリール台と高さを合わせるように調整しておきました。
最終的には、フロントパネルとリール台とのすきまは、約 1.0mm にしました。実際にリールクランパーを取り付け、10号メタルリールからのテープの走行状態を(目視で)確認して、すきまの距離を決めました。
キャプスタンモーター回転しない
改めてキャプスタンモーターユニットを取り出して、電源投入してみましたが、やはり回転しませんでした。
電源投入直後に一瞬、回転しましたので、モーター単体で内部で断線しているのは考えにくい。
そこで、モーターコントロール基板から、各回路を追っていくことにしました。
キャプスタンモーターはサーボモーターとなっており、正逆回転方向はリレーで行っているようです。それで、キャプスタンモーターの駆動電圧を測りましたが、"0V" となっており、やはり回路的に不具合があるようです。ちなみにサーボ基板には、+24V が供給されていました。したがって、サーボ基板の不良を疑うよりは、コントロール基板側での不具合と考えたほうが良さそうです。
※ ちなみにサービスマニュアルに書き込みがありますが、それがモーター駆動用電源のコネクタ番号を示しています。元のマニュアルの持ち主も、モーター駆動用電源を(回路図上で)追っかけたようですね。
本来ならばコントロール基板の回路図を追っかけて、シンクロスコープなどで信号を確認しながら、不具合箇所を探すのですが・・・。その前にコントロール基板を目視確認です。素子の異常がないかを外観から確認します。すると・・・、ありました。
コントロール基板中央付近にある IC 2個 - "HD7402P" と "NJM2901N" の端子が黒くなっていて、マイグレーションが進んで故障していそうです。"7402" はロジックIC で、"2901N" はコンパレータです。
そこで、2個の IC を交換してみて様子を見ようかな、と急遽電気街に赴いて、購入してきました。同時に、キャプスタンモーターコントロール基板の気になっていた、"NJM2903N" も交換しておくことにしました。
IC の交換後ハーネスを全て接続し直して、電源投入・・・、見事にキャプスタンが回転しだしました。
勘に頼った修理となってしまい、どちらの IC 不良なのか、どのような不良であったのか不明ですが、とりあえず修復できた、ということで、このまま原因追求はせずに、様子を見ようと思っています。
※ "7402N" は実際には、"74LS02" と交換してあります。ノーマルなロジックICは、すでに絶滅しているようです。
電源投入、動作確認
再度電源投入して動作確認後、今度は実際にテープをセットしての動作確認です。
その前に dbx への入出力用コネクタをショートプラグでショートさせる必要があり、市販品を探したのですが該当品が見つからず、やむを得ずケーブルを自作しました。
ケーブル長はなるべく短い方が良いのですが、約100mm となりました。これ以上短いと、ハンダ付け処理がつらいので・・・。
さて次に、ハーネスを結束バンドで束ねてから、後ろキャビを装着して、いよいよ動作確認に入ります。
テストテープなどはありませんので、ミュージックテープでの確認です(本当は、中古の録音済のテープで走行確認だけは先に済ませています)。ヘッドホンとライン出力での確認です。
ミュージックテープは、7号リールでしたので、次に10号リールでも確認してみました。
それぞれ正逆での再生も確認できました。出力調整ボリュームの操作で、左右それぞれの音量が変わること、VUメーターの針がふれることを確認できました。
7号リールでの確認のミュージックテープは、実は昨年末にオークションで入手した "THE SOUND OF MUSIC An Original Soundtrack Recording" だったりします。思わず全曲を通して聴いてしまいました。(ちょっと感動しました。)
今後の課題
一応、(自分の聴感上)再生には問題がないことは確認できましたが、まだ録音・同時再生、自己録音再生は試していません。
また、動作確認以外にも以下の問題点が見つかっています。
・ OUTPUT ボリュームにガリがある。また接触不良もあるようです。 → ボリュームの分解、清掃が必要です。
・ カウンターがカウントしない。リセットできない。 → カウントしないのは、カウンター用ベルトが劣化してテンションがなくなって、カウント用プーリーが回転していないことを確認しています。ベルト交換、プーリーの清掃が必要です。ただ、カウンター自体がかなりガタが来ており、動作が不安定になっています。メカカウンターを交換しないと修復は難しいかと思われます。
・ Right 用 VU メーターの赤字目盛りが退色して(ほぼ)消えてしまっています。
・ キャリブレーション等の調整ができない。 → 知識不足もありますが、測定器、テストテープもありませんので、今のところ聴感上、問題なければそのままとしています。手持ちの測定器で調整できるのかもしれませんが、その方法を知りませんので・・・。
取り敢えずは、CD から録音してみて、どのようになるかを聴いてみることにしましょう。楽しみですね。
録音・再生確認
手持ちであったオープンリールデッキのヘッドとラバー(ピンチローラー)をクリーニングするためのクリーニング液がクリーニングの途中で無くなったので、新たに購入してきたオーディオテクニカの「ヘッド&ピンチローラークリニカ AT6037」で、ヘッドとピンチローラーをクリーニングしておきます。クリーニング前とクリーニング後のヘッドを比べるとあまり綺麗になっていないように見えますが、ヘッドのクリーニングに使用した綿棒4本は、4本ともその両端が真っ黒になっていました。
更にクリーニングの後で、ヘッド消磁器でもってヘッドを消磁しておきました。この消磁器を使うのも40年ぶりでしょうか。
ヘッドとピンチローラーがきれいになった後、LINE 入力をショートピンでショートして、(また入力調整ボリュームも最小にして)テープを正逆転で録音してテープ内容を消去しておきました。
そして、いよいよ録音です。
アンプの "TAPE" 入出力端子につないで、PC オーディオから録音してみました。曲は先日購入しました "THE TEN COMMANDMENTS 60th Anniversary Soundtrack Collection 6CD-BOX" から CD1 ~ CD3 までの3時間分です。
PC オーディオですので、正転録音用・逆転録音用のプレイリストを作成しておき、最初の曲で VU メーターとにらめっこしながら録音音量を決めた後は、そのまま録音したまま放置です。
そして再生して聴いてみたのですが、「(ほぼ)満足のいく結果」となりました。録音・再生も特に著しい欠陥は見つけられませんでした。私の耳自体が欠陥だらけなのは別として・・・(汗)。
録音・再生確認は、10号リール、19cm/sec. で行いました。テープ走行中も特に気になる雑音(テープすれ音等)は発生せず、静かに回転していました。
また幸いにもテープの削りカスなども発生しませんでした。
40年ぶりくらいに「アナログ」録音・再生してみたのですが、かなり戸惑いました。録音の際の入力ボリュームの調整、再生の際の出力ボリュームの調整、など懐かしく思いながら、手元が狂わないように録音同時再生しながら、慎重に操作してみました。
うーん、面倒ですけれど、(そこはかとなく)楽しくて、これがアナログの醍醐味(!)と悦に入りつつ操作していました。
しばらくは、オープンリールデッキにハマっていそうです。
"Tascam DX-4D 4 channel DBX Reel to Reel noise reduction" の接続
ネットオークションで購入した "TASCAM DX-4D Professional Noise Reduction dbx I"を "TEAC X-10RBL" に接続します。
"TASCAM DX-4D" は、"TASCAM" ブランドの "4-ch dbx I noise reduction system" と言われるもので、"dbx I" がオープンリールデッキ用です。ちなみに "dbx II" は、カセットデッキ用ですね。
"TEAC X-10RBL" バックパネルの "DBX UNIT" の端子と "TASCAM DX-4D" バックパネルの "INPUT", "OUTPUT", "ENCODE OUT", DECODE IN" 端子を接続します。
次に "TASCAM DX-4D" から出ている "CONTROL SIGNAL" ソケットを "TEAC X-10RBL" の "DBX UNIT CONTROL SIGNAL" 端子に接続します。
→ 2020.3.28 上記の接続で、どうも録音・再生レベルが合わずに音が極端に小さくなることがあり、接続方法を見直しました。
これまでは、"DX-2A" との接続方法を参考に "DX-4D" と接続していたのですが、"DX-2D/4D Ower's Manual" を参考に、接続方法を改めてみました。
すなわち、"X-10R" の "DBX UNIT" 端子接続を止めて、"LINE IN / OUT" 端子に接続するようにしました。"DBX UNIT" 端子は、従来通りショートしておきます。
これで、どうやら録音・再生レベル調整がましになったかな、と。
ただし、録音時に "MONITOR - SOURCE" にして聴いてみると、エンコードされた音(歪んだ音)が聴こえてきて変な感じがします。"MONITOR - TAPE" にするとデコードされるようで、まともに聴こえるのですが、録音レベル調整がうまくできません(VU メータで視認できなくなります)。
これで、接続方法が合っているのか疑問に思うところですね。"DX-4D" との接続だとこのようになるのかもしれません。
"Tascam DX-4D 4 channel DBX Reel to Reel noise reduction" の改造
"TEAC X-10RBL" に "TASCAM DX-4D" を接続し、それぞれの電源を ON にします。
ところが、電源 LED は赤く点灯するのですが、"BYPASS / DBX" 切替スイッチの上の LED が点灯しませんでした。念のため、LED が消灯したまま録音・再生してみましたが、dbx が働いていないようでした。
そこで、改めて "TEAC X-10R" のマニュアルを調べてみると、なんと "TEAC X-10R" 用の "DBX UNIT" オプションは、"TEAC DX-2A(B)" であることが判明しました。
購入した "DBX UNIT" は、"TASCAM" ブランドのもので、フロントパネル、リアパネルとも微妙に異なり、また仕様も(その動作も)異なっているものと思われます。
"CONTROL SIGNAL" ケーブル・ソケットは共通のものでしたが、仕様が異なっているためにコントロールできずに、"DBX UNIT" が動作しなかったようです。
まずは、上部カバーを外して中身を確認します。左から「電源基板」「エンコード / デコード回路 2ch」「エンコード / デコード回路 2ch」が内部空間の大半を占めていますね。
目視確認だけですが、コンデンサー / トランジスター / IC 等素子に異常は発見されませんでした。また、完全に密閉されていたためか埃も見当たりませんでした。
ここで、"CONTROL SIGNAL" のラインを追って、"dbx" が働くように改造するわけですが・・・。
面倒くさいので、まずはネットで検索・・・(汗)。すると、発見してしまいました。ブログですが、そのものズバリの「TASCAM DX-4D 改造」のページが。
■ 「TASCAM DX-4D 改造」: https://ameblo.jp/ash-nx/entry-12555796691.html
回路図等を使っての説明はなく、写真で改造箇所を示しているだけでしたが、とりあえず同じように改造してみます。
改造箇所は "CONTROL SIGNAL" を受けている基板の2箇所をショートさせるだけです。この基板にアクセスするためには、ユニットをひっくり返して、底板を外す必要があります。基板を外すこと無く、直接半田コテを当ててショートさせます。
ちなみに半田ショートでもよかったのですが、確実にショートさせるのと後で改造を取りやめるときのために、敢えてジャンパー線にてショートしておきました。
改造後は、"BYPASS / DBX" 切替スイッチの上の LED が点灯し、プッシュ ON ("BYPASS")で LED が消灯することを確認しました。
7号リールテープを、9.5cm/s(LOW)で "DBX"、"BYPASS" でそれぞれ録音・再生して音を比べてみました。
まずは、音質には多大な影響はあまり無いように感じられました。
ノイズリダクションの効果もあまり感じられませんでしたが、"DBX" ON の方がダイナミックレンジが広がったように感じられました。
まだまだ聴き比べが必要なようです。
→ 2020.3.28 録音・再生レベル調整がうまくいかないときがあるため、"DX-4D" との接続方法を変更しました。
結果、大分マシになったようなのですが、やや再生音にブリージングが目立つようになりました。まだまだ適正レベルに調整することができていないのかもしれません。今のところは、確かめる術がなく、結局は "DBX" を外して使用することにしました。
"CONTROL SIGNAL" 回路の確認とカウンター交換
先日、購入しました "TEAC DX-2A DBX Unit"ですが、接続しても動作しなかったため、"X-10R" 側の "CONTROL SIGNAL" 回路を調査してみました。
回路図はシンプルにコネクタの "1 - 4" ピンがショートされているだけで、実物を見ても、コネクタ端子に直接半田ショートされているだけでした。コネクタ部での接触不良でない限り、コネクタ側での不具合はなさそうです。
さて、コネクタ周りを確認するために後ろキャビを開けましたので、この機会に先に購入していましたカウンターを交換することにしました。
カウンター部は後ろキャビ側からアクセスすることになります。カウンターは、プレート(13)にビス2本で取り付けられており、またプレートもビス2本で本体に取り付けられています。
また、カウンターのプーリーにベルトが張ってあるのですが、今回このベルトの交換は見送ることにしました。というのもベルトが供給側モーター軸に掛けられており、このベルトを外すのが(ちょっと)面倒そうだったので、交換せずにそのままにしておきました。ただ、ベルトの清掃はしておきました。かなりべとついており、拭き取るとウェットティッシュが真っ黒になりました。
交換後のカウンター表示部の写真です。
確実にリセット動作するようになり、またカウンター動作もするようになりました。なにより、レタリングのかすれもなく、見やすくなりました。
それからまた、ついでにフロントパネルと後ろキャビに使われているビスが錆びていましたので、(先に購入していました)代替のビスと交換しておきました。
性能的には全く関係ありませんが、見栄えはちょっとは良くなったかな、と思います。
まぁ、趣味の機械ですから・・・(自己満足)。